明けましておめでとうございます。今年も「たびころブログ」をよろしくお願いいたします。
さて、初春と言えば「富士山」ですよね。初夢でも「一富士二鷹三茄子」と言われるように、縁起物として欠かせません。実は私の年賀状は、毎年富士山の写真を載せて新春のご挨拶とすることを恒例にしています。
そこで、今回の記事では新春特集として、私がこれまで登ってきた山の中で、山頂から見る富士山がきれいな山を厳選して、ランキング形式で10の山を選出しました(あくまで私の独断です…)。
それでは、10位の山からどうぞお楽しみください。
※関連する記事のリンクも貼ってありますので、よろしかったら参考にしてみてください。
第10位「高尾山」
トップバッターとして選出したのは誰もが知る高尾山です。登山経験のない方でも気軽に登ることができて、山頂の展望台からは天気が良ければ富士山や丹沢の山々を見渡すことができますので高尾山ははずせませんでした。特に春の時期は、桜とともに富士山を写真に収めることもこともできます。
また、高尾山から陣馬山へと至る奥高尾縦走路は、ところどころで富士山を見ながら歩き進むこともできる気持ちの良いコースです。
お手軽に山頂から富士山を眺めることのできる山の筆頭としてエントリーしました。
第9位「三頭山」
こちらの三頭山も都心から比較的近く、ハイキングの延長程度で登れる山の割には、きれいな富士山を見ることができる山としてランクインとしました。電車とバスを乗り継いで、あるいはマイカーで登山口である都民の森駐車場から出発すれば、2時間程度で山頂にたどり着くことができます。
三頭山には東峰・中央峰・西峰の3つのピークがありますが、富士山の展望スポットは西峰です。
第8位「笠取山」&「金峰山」
金峰山と笠取山は距離的に近いとは言えませんが、同じ奥秩父の山として同順位に位置付けました。
笠取山
笠取山は奥秩父山塊の山で、山頂直下はおにぎりの形をした山容となっています。山頂への急斜面を登り切ると、富士山に加えて、大菩薩嶺や南アルプスの山々が一望できます。
金峰山
金峰山は標高2,596mを誇る奥秩父を代表する名山です。大弛峠から朝日岳を経て賽の河原という尾根に出ると高山的な様相を呈すようになり、五丈岩の立つ山頂まではあとわずか。
山頂に至れば、五丈岩によじ登らなくとも、富士の雄姿を眺めることができます。
第7位「乾徳山」
乾徳山は山梨県山梨市に位置しており、山頂近くが岩場となっていることもあって、夏場の本格的な登山の足慣らしとして私も3回登っています。山頂に至る途中で視界が開けた草原状の扇平からも、眼前にきれいな富士山を眺めることができますが、岩場を登り切った山頂からは、富士山はもちろん、奥秩父の山々をぐるりと見渡すことができます。
第6位「大菩薩嶺」
大菩薩嶺は都心からも程近く、上日川峠にある登山口からは、カラマツ尾根を伝い1時間半ほどで2,000mを越える山頂にたどり着くことができるため、週末は多くの登山者でにぎわっています。登山口からの標高差も500mに満たないため、初心者でも登れることも人気の要因です。
山頂は林の中にあるため展望はありませんが、雷岩からは眼前に富士山が映えます。さらに、大菩薩峠までは富士山を見ながら眺望抜群の稜線歩きを楽しむことができます。
第5位「北岳」
富士山を眺める山として北岳が上位にランクインされていることを不思議に思われるかもしれませんが、私が北岳に登頂した際の第一印象は「富士山が近いっ!」ということでした。北アルプスや、さらには八ヶ岳からでさえも、富士山は遠くに感じますが、(確かに南アルプスは距離的には富士山に近いものの)、北岳山頂からは実際目で見て「かなり近い」という印象を持ちます。
もちろん、富士山を眺めることのできる、日本で一番高い場所にある「展望台」なのですからね。
それに、富士山を見る山としては首都圏近郊の山が多いため日帰りがほとんどだと思いますが、北岳だと当然泊りになりますので、ご来光とともに朝焼けに染まる富士山も楽しむこともできます。
第4位「三ツ峠山」
三ツ峠山は河口湖からほど近く、富士山を眺める山としても有名です。河口湖駅からバスで三つ峠登山口バス停まで行けば、2時間程度で山頂までたどり着けますが、おススメは河口湖畔のカチカチ山ロープウェイ経由で、府戸尾根を緩やかに登っていくコースです。とことろどころ登山道脇から富士山を見ることができますが、途中電波塔の立つ休憩エリアからは富士山の全容が一望できます。もちろん、山頂からも見事な展望が楽しめます。
第3位「石割山」
山中湖畔に立つ石割山は、そのロケーションからも美しい富士山を眺めることのできる山としておススメです。さらに、石割山から平尾山・大平山へと至る快適な縦走路は、富士山を常に見ながら、そして富士山がだんだんと近づいていくことを感じながら歩けることが魅力です。
第2位 「丹沢の山々」
丹沢山塊は富士山からの距離も近いため、丹沢に位置する山々からはおよそどこからでも富士山を眺めることができます。代表的な山としては、大山、鍋割山、塔ノ岳、そして丹沢縦走路上の丹沢山や蛭ヶ岳などがありますが、いずれの山からも美しい富士の姿を拝めます。
鍋割山
鍋割山は山頂の鍋割山荘で供される鍋焼きうどんが有名です。後沢乗越からの急登の連続はなかなか手ごわいですが、山頂での富士の絶景とうどんを目指して頑張りましょう。山頂エリアは広く、目の前の雄大な富士山を見ながら、腰を下ろしてうどんを食べると穏やかな気持ちになります。
塔ノ岳
長い大倉尾根を登り詰めてたどり着くのが丹沢エリアの代表的な山でもある塔ノ岳です。ここまで頑張って登ってきたご褒美として、多くの人が美しい富士の姿に見入っている光景が見られます。山頂エリアはかなり広く、日帰りだと登頂時が昼食時と重なるため、みなさん富士山の絶景をおかずにランチを楽しんでいる様子が窺えます。
蛭ヶ岳
塔ノ岳から先、丹沢山、蛭ヶ岳と続く丹沢主脈縦走コース上は、富士山とともに歩く感覚に包まれます。丹沢山地の最高峰である蛭ヶ岳からの富士山も抜群で見応えがあります。
さらに主脈路を進んだ姫次からカラマツ林越しに見る富士も、なかなか趣のある景色です。
三ノ塔
ヤビツ峠から登る丹沢表尾根では、二ノ塔を過ぎ三ノ塔にたどり着くと視界が一気に開けて、視線の先に富士山が目に飛び込んでくる感動ポイントと言えます。
第1位「金時山」
栄えある第1位に選出したのは金時山です。箱根外輪山で一番標高が高く、頂上からはすぐ目の前に富士の雄姿が広がっている光景は、富士山を眺める山として他の追随を許さない存在でしょう。私自身、登山を始めて初期の頃に登頂し、目の前に裾野まで広がる富士山の全景を見たときには感動を覚えた記憶があります。初心者でも登れる山なので、まだ行かれたことのない方は、絶対登ってもらいたい山ですね。私はこれまで3回登りましたが、何回登っても飽きのこない山といえるでしょう。
番外編「 新倉山浅間公園 」
“山登り” とは言えませんが、小高い山に位置する新倉山浅間公園から眺める富士山は、五重塔と桜とのセットにより不動の人気を誇っています。
新倉山の中腹にある新倉山浅間公園。麓にある新倉富士浅間神社から398段の階段を昇り詰めると、目の前に富士の全景が広がるビューポイントとなります。インバウンドの影響で多くの外国人が押し寄せ、桜のシーズンともなると、富士山と五重塔と桜を一目に見ることができる「展望デッキ」は2~3時間待ちが当たり前となっていました。現在はコロナの影響で外国人の観光客は減ったものの、人気に衰えはありません。
※なお、2022年(令和4年)は、「展望デッキ」の改修工事に伴い、4月18日までは展望デッキに立ち入ることはできないようですので、ご注意ください。
いかがだったでしょうか。今回ご紹介した山のほかにも、雲取山、大岳山、明神ヶ岳などがありますが、私が登った時には天気が悪く、富士山の雄姿を眺められなかったのでランク外となっています。
このように、山行時の天候や登山時のコンディションによっても印象は変わりますので、皆さんもそれぞれ富士山を眺める山には思い入れがあると思います。
ただ、富士山はいつ見てもその優美な姿には感動を覚えますし、天気が良くてシルエットがくっきり映れば山登りのテンションも一層あがりますよね。
これからも富士山を愛でる山旅を続けていきたいと思います。