【my山行日:2014年5月4日】 ブナの森周遊コース(単独)
【my山行日:2019年5月12日】 奥多摩湖からのルート(地元の山仲間3人で)
今回は東京の奥多摩に位置する三頭山についての紹介です。
三頭山について
三頭山は、大岳山、御前山とともに奥多摩三山といわれ、なかでも標高が一番高い1,531mの山です。
三頭山の山頂には中央峰、東峰、西峰という3つのピークがあり、標高1,531mとされているのは、そのうちの中央峰です。
三頭山の周辺は広大な「都民の森」として管理され、登山者だけでなく、三頭大滝などを見て回るいくつかのハイキングコースが整備され、週末は多くの人でにぎわいます。
今回は都民の森駐車場から鞘口峠を経て三頭山山頂に至り、三頭大滝へ下り都民の森に戻る一般的な周回コースと、奥多摩湖方面から登るコースを紹介します。
ポピュラーなブナの路コース
バスかマイカーで都民の森駐車場に到着すると、売店や案内所のほかトイレもあるので、用を済ましてスタートです。
出会いの路という緩やかなウッドデッキの道を15分ほど歩くと「森林館」に着きます。
森林館は、このエリアに生息する動物を展示していたり、木工体験や自然教室などが行われていますが先を急ぎましょう。時間があれば下山時に寄ってみてください。
さてここからが本格的な山道となります。30分ほど急な坂を登りきると鞘口峠に到着です。
ベンチもありますので、少し休憩してから出発しましょう。
ここから山頂まではおよそ1時間15分ですが、途中に休憩場所が配されていて登山者には優しいルートとなっています。親子連れで登るのにもうれしいですよね。
山頂(東峰)の少し手前にウッドデッキ調の展望台があり、大岳山や御前山を見渡すことができます。ここにもベンチがありますので、しばし休憩タイムです。
展望台を出ると、東峰、そして最高峰の中央峰と続きます。
いずれも展望がないのて、標識を撮影してスルー、そして西峰を目指します。
3つの峰で一番広い西峰に到着です。ランチの場所としても最適ですね。
西峰からは西に富士山を望む景色が広がっています。
この日もくっきりとした富士を拝むことができました。
ゆっくりと景色と食事を楽しんだら、下山に向けて歩みを進めます。
20分ほどでムシカリ峠の分岐がありますので、ここから下山開始です。
(参考)
まだ物足りない方には、さらに直進して深山の路を経由して下山するコースもあります。
その場合は右手にある避難小屋を過ぎ、大沢山の山頂に至った後、その先に下山する分岐がありますので、トライしてみてください。ただし大沢山の山頂も展望はありませんが。
この周回コースは「ブナの路」と名付けられているとおり、ブナの木など自然林に囲まれた道で森林浴を十分に楽しめます。
途中から沢沿いを下る道となり、分岐から1時間ほど下ると、三頭大滝に。
その名のとおり、滝見橋と呼ばれるつり橋から滝を眺めることができます。
滝見でヒーリングを味わったらゴールに向かいしましょう。
ここからの道は「大滝の路」とよばれ、ウッドチップが敷き詰められた気持ちが良く歩きやすい道となります。
この大滝の路は「森林セラピーロード」に認定されているようですが、疲れた足にはとても優しいですね。
森林セラピー研究会によれば、森林セラピーとは、「森林浴」の効果を科学的に解明し、心と身体の健康に活かす試みで、リラックス効果や免疫力のアップが実証されていると説明されています。
ふかふかした道を進むと、道端にはミツバツツジがきれいに咲いています。
美しい花と優しい道に癒されながら進むと、右手に視界が開けた展望場所があります。
目の前の眺望が良好な撮影スポットです。
ここから10分も歩けば、行きにとおった森林館のあった場所に合流。
階段状のウッドデッキの道を下れば、ゴールの都民の森駐車場です。
奥多摩湖側からの登山ルート
この周回コースが最もポピュラーなコースですが、奥多摩湖方面から登って、同じく都民の森駐車場に下山するコースも人気があります。
奥多摩湖畔を車やバスで通る際、途中に「浮橋」があるのはご存じですか。
実はこの麦山浮橋を渡ると三頭山への登山口があります。
つまり、三頭山の北側から登っていくことになります。
私もあの浮橋を渡ってみたいという一心で、このコースで行ってみることにしました。
ところが、当日奥多摩湖駅に着いてバス停に向かうと「本日、浮橋は渡れません」とのこと。
非常に残念ですが、ここまで来て帰るわけにもいかないので、案内の方に聞くと、もう少し先のバス停で降りて橋を渡ると別の登山口がありますよ、と教えてくれました。
浮き橋近くのバス停は「小河内神社」ですが、そこを通過して「深山橋」で下車。
深山橋に続き三頭橋を渡るとすぐ右手に登山口があります。
登山口からの道は最初からそこそこ急坂が続きます。
ムロクボ尾根を登りきると、本来登ってくる予定だったイヨ山からのコースとヌカザス山で合流。
ヌカザス山の手前はロープが張られた急坂となっているので十分注意してください。
ここから尾根道を進むこと1時間半で人の話し声が近づくと、そこが三頭山の西峰です。
あとは先の周回路をとおって下山してください。
「数馬の湯」で温泉浴
下山後の楽しみは温泉とビールですよね。
三頭山下山後も、帰る途中に「数馬の湯」という温泉施設があります。
都民の森バス停は、休日ともなると登山者や観光客で長い列ができています。
下山の時間もだいたい重なるので、14時から15時あたりはかなりの人で混雑していることでしょう。
もちろん増発もされるので乗れないことはありませんが、数馬の湯は数馬バス停先の「温泉センター」バス停前なので、数馬行きではなく、JR武蔵五日市駅行きに乗車してください。
数馬の湯
■住所 :東京都西多摩郡檜原村2430番地
■電話番号:042-598-6789
■営業時間:平日 10:00~19:00
土日祝日 10:00~20:00
■定休日 :月曜部(祝日の場合は翌日)
■料金 :大人(中学生以上)880円 子供(小学生)440円
登山ルートと所要時間
アクセス:JR武蔵五日市駅から都民の森行きバスで1時間15分
マイカーの場合は、圏央道・日の出ICから約1時間
所要時間:都民の森駐車場・・・森林館・・・鞘口峠・・・三頭山西峰 (約1時間20分)
西峰・・・ムシカリ峠・・・三頭大滝・・・森林館・・・駐車場 (約1時間15分)
※大沢山を経由して下山するコースは、さらに30分程度加算してください。
※上記時間には休憩時間は含まれていません。
※登山ルートの地図は、山と渓谷社の承諾を得て使用しています。
☞ヤマケイオンラインのサイトへ