【奥穂高岳 Vol.3】ザイテングラートを踏破して、ついに北アルプスの最高峰へ登頂!!

登山

涸沢で美しい景色を堪能したら、いよいよ奥穂高岳登頂に挑戦です。
体力的な心配はあるものの、今日にも日本第三の高峰の頂に立てることに心が躍ります。

それでは今回の記事では、涸沢から奥穂高岳山頂までのコースをご案内します。

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登山コースの紹介

ザイテングラートを登り切る

涸沢で身支度を整えて、まずは白出のコルに建つ穂高岳山荘を目指します。
そこに立ちはだかるのは、かの有名な「ザイテングラート」です。

ザイテングラート

ザイテングラートとは、「支尾根」を意味するドイツ語で、涸沢より上部は岩場の連続となっています。急峻な箇所にはハシゴゃ鎖が設けられているので、難易度は高くありません。岩場の基本である「三点支持」をしっかりキープして登れば問題なくクリアすることができるでしょう。

涸沢ヒュッテを出発したツアー一行は、涸沢小屋へは通らず、「パノラマコース」で大きく迂回し、お花畑の中を徐々に高度を上げていきます。
昼近くで日差しも強いので、かなり汗ばんできます。

お花畑とその先のザイテングラート

高度を上げるにつれ、涸沢ヒュッテが小さくなっていきます。

パノラマコースから見る涸沢ヒュッテ

その後斜面の中腹をトラバースして、ザイテングラートの取り付きに到達。
ここで全員ヘルメットの装着を行い、岩場の長い登りに取り掛かります。

ザイテングラートの取り付き

三点支持を確保しつつ、特に足場をしっかり固めながら慎重に登っていきます。
疲れもありますが、岩場の登りの楽しさが勝り、順調に登りを進めていきます。

長い岩の壁をよじ登る

特段危険な場所はないものの、注意すべきポイントでは、植松さんが声をかけつつ、一行は三点支持を守りながら安全な岩登りがされています。

岩場を登りながら後ろを振り返ると、涸沢がかなり小さくなり、高度を稼いだことを実感します。メンバーの誰にも問題なく、私も比較的スムーズに岩場登りを進めます。

ザイテングラートから見た涸沢カール

途中の広くなった場所で一度休憩タイム。
ザイテングラートを登り終えるまではもう少し。石にペイントで「ホタカ小ヤ 20分」と書かれています。まもなくですね。

ザイテングラート途中で休憩する一行

涸沢ヒュッテから、ザイテングラートを踏破してやっと穂高岳山荘に到着。
山荘前のテラスから見下ろすと、涸沢のキャンプ場が小さく映り、登り切った実感が沸きます。

穂高岳山荘前から涸沢を見下ろす

ついに奥穂高岳に登頂

午前中晴れていた天気も、次第に雲が多くなり、穂高岳山荘についた時点では青空はほとんど見えなくなってしまいました。

山頂に向けての取り付き

晴れ間がないのは少々残念ですが、目標の奥穂高岳山頂に向けて再び岩場の道に取り付きます。
中でも山荘手前の登りが一番急になっているため、最初から神経を集中して進むことに。

奥穂高岳山頂を目指すツアー一行

植松さんのアドバイスもあり、順調に急峻な岩場を通過。その先は、頂上まで足元がゴロゴロした比較的緩やかな岩の道を歩き進みます。

そして、山荘前の取り付きからおよそ40分ほど歩くと、祠が見えてきました。

山頂までもう一息・・・

「あそこが頂上ですよ~」との植松さんの声が響くと、あと少しで3,190mの頂にたどり着けると思うと元気が湧いてきます。

そして、ついに日本第三位の標高を誇る奥穂高岳の山頂に到達しました。

残念ながら、あたりは完全にガスっていて山頂からの眺望は望めませんでしたが、それでも登頂したという達成感と充実感が勝っていて、これまでの疲れも吹っ飛びます。

白いガスがかかっていはいますが、西穂高岳に続くバリエーションルートや、あのジャンダルムの威容な姿が目の前に見ることができたのも、登頂した記念の一つです。

西穂高岳に至る険しい岩稜帯
衛兵「ジャンダルム」の姿がガスの中に浮かぶ

ツアー一行での写真撮影や、植松さんとのツーショットも撮ってもらいながら、有意義な時間を過ごしました。

山頂での充実した時間を過ごしたら、穂高岳山荘に引き返します。

穂高岳山荘で一泊

山荘手前の急な下りは高度感がありますが、登り以上に慎重に下り降り全員無事に山荘に到着。
山荘では登頂達成の祝杯をあげ、今日一日の苦労を思い出しながら床に就きました。

>>【奥穂高岳 Vol.4(最終回)】に続く

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