【奥穂高岳 Vol.2】横尾山荘に泊まってから、翌日にカールで有名な涸沢に向かう

登山

上高地に到着してから周辺の散策を楽しんだら、ツアーのスタートです。どんな人たちが参加しているのだろうか、奥穂高岳登山は大丈夫だろうか、など不安を抱きながら集合場所に向かいます。

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登山コースの紹介

今回はツアーで上高地を出発し、明神、徳沢を経て横尾まで行き、1日目は横尾山荘に宿泊。翌日、奥穂高岳登頂を目指して、まずは涸沢に向かいます。

ツアー参加者と合流

集合時間の12時30分には、ガイドを含め参加者全員が集まっていました。
ツアー参加者は私を含めて7名、全員男性です。

ガイドは植松晃岳うえまつ あきたけさんというベテランのガイドさんで、現在「信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ」の代表理事をされている経験豊富な方です。
(現在はわかりませんが)当時はモンベルのツアーにもガイドとしてよく同行されていたようです。また先日、NHKの「にっぽん百名山」の美ヶ原の紹介番組で、ガイド役で出演されているのをお見受けしました。

まずは簡単な自己紹介から始まりますが、私以外の6名の年齢層は40代2名のほか、70代、60代、30代、20代がそれぞれ1名ずつといったところでしょうか。リピーターもいるようで、参加者同士、顔見知りの人もいたようです。北アルプス登山はともかく、上高地が初めてなのは私だけでした。皆さん、奥穂高登山ツアーに参加されるくらいですので、そこそこ登山経験がおありになるようでしたね。
自己紹介も済んだところで、ストレッチ運動を行って、いよいよスタートです。

初日は横尾まで9キロの歩き

ガイドの植松さんを先頭に歩きを始めます。
植松さんは陽気な方で、ジョークを飛ばしながら参加者の心を和ませてくれます。

また野鳥や植物にも造詣が深く、ところどころで足を止めては道端に生えている樹木や高山植物の説明をしてくれます。

最初の1時間弱の歩きで明神に到着。話の流れで、集合前に明神まで往復していたことを伝えると、植松さんから「そうなんですか。さすが準備運動はバッチリですね」と…
小休止ののち再びスタート、次に目指すポイントは徳沢です。

上高地から奥穂高岳や槍ヶ岳を目指す人の多くが、横尾までの道を歩くことになります。
ほぼフラットな道とはいえ、9kmもあるので3時間はかかる長い道のりです。

徳沢までの道は、梓川の川岸から少し離れた静かな森の中を歩いていきます。
鳥の声が響き渡ると、ここでも植松さんが、今鳴いた鳥についての説明をしてくれています。
冗談交じりの話も交え、楽しい雰囲気の中で森の中の歩きを楽しむ一行。
そうこうしているうちにチェックポイントの徳沢はもうすぐ。

右手に広いキャンプ場が見えたら、休憩場所の徳澤園がその先にあります。
(トイレは徳澤園手前の左手にありますので、先に済ませておきましょう)

徳澤園で休憩

さて、休憩を終えたら、今日の宿泊先である横尾に向かいます。
徳沢を出て少しすると、横尾までは梓川沿いに歩く時間が多くなります。

植松さんとの会話を楽しみながら、徳沢からおよそ70分で横尾に到着。
今晩お世話になる横尾山荘は山小屋としては新しく立派な建物ですね。

横尾山荘に到着

部屋に荷物を置いたら、あたりを散歩。横尾大橋から梓川の流れを見ると、上流に近づいているからか、勢いが明らかに増していますし、河原の石も大きいことがわかります。

横尾山荘前のベンチで休憩

山荘前のベンチでは植松さんがビールを飲み始めています。私も売店でビールを買って、ベンチの仲間に加わり、夕食までの時間を過ごします。

横尾山荘には山小屋には珍しく風呂場があり入浴ができます。
人数が多いので、交代制で流れ作業的に風呂に入ります。体の汗を流し、浴槽にはざぶーんと短時間入るだけですが、それでも山小屋で入浴できることは贅沢ですね。

夕食もおいしく、心地よい疲労感もあってか、食が進んでお代わりまでしました。

横尾山荘のパンフレット

明日の本格的な登山を前にして、早めに寝床に就きますが、いつものことながらなかなか眠れません。山小屋ではあまり寝られないタイプなので、こればかりはいつも苦労します (;_;)

あの有名な涸沢へ

翌朝。天気が心配で空を見上げると、まずまずの晴れ。何とか1日続いてほしいものです。

晴れ模様の朝

朝食後、支度を済ませて山荘前に集合。全員で準備体操をして、まずは涸沢を目指します。

横尾大橋からスタート

横尾大橋を渡ってスタート。しばらくすると左手に大きな岩の塊である「屏風岩」がそびえています。クライマーの聖地と言われていますが、よくもあの垂直の岩の壁を登っていくのだなぁと感心します。

垂直に聳える屏風岩

しばらく歩くと吊り橋があり、橋を渡った河原は休憩場所にもなる「本谷橋」です。この先からが本格的な登山道となるため、気を引き締めてから出発。

河原の休憩地である本谷橋

山道はだんだんと高度を上げていき、それにつれて景色もかわっていきます。
途中、右手に南岳方面が見渡せる見晴らしの良い場所がありますので、ちょっと休憩しましょう。

登山道の途中できれいな景色が

さらに歩き進めると、大きな石が堆積した斜面がありますが、落石に注意して足早に通過することが必要です。涸沢に近づくと、カールの景色と涸沢ヒュッテが見えてきました。あとひと頑張りであの有名な涸沢に着けます。

涸沢ヒュッテの姿が見えた

最後の坂を登り詰めると「涸沢」の標識が現れ左が涸沢ヒュッテ、右が涸沢小屋を指していますので、左の道をひと登りして涸沢ヒュッテに到着。

ヒュッテから見渡す涸沢の全容

各自美しい景色を写真に収めていましたが、目の前に広がる涸沢カールの全容を見渡すと、北アルプスに来た~という思いを強くします。穂高の稜線と広大なカールの景色は「最高」といえます。

ヒュッテから見た涸沢カール

涸沢ヒュッテのテラスで名物のおでん、ではなくカレーライスを食べてしばらくのんびりとしながら、景色を楽しみます。有名な紅葉の時期にも来てみたいものです。

涸沢ヒュッテで休憩するツアーメンバー

涸沢小屋の先には、ザイテングラートと、それを登り切った先にある穂高岳山荘の姿も小さいながら見て取れます。

ザイテングラート、その先に穂高岳山荘が

涸沢でのんびりした時間を過ごしたら、心身ともにリセットして、いよいよ奥穂高岳に向けて「出陣」です!!

>>【奥穂高岳 Vol.3】に続く

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