【牛奥ノ雁ヶ腹摺山】日本一長い名前で有名な秀麗富岳十二景の2番山

登山

日本一名前が長い山として有名な牛奥ノ雁ヶ腹摺山。前から一度行ってみたいと思っていましたが、今回、GWの休日を利用してこの有名な山に登ってきました。

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牛奥ノ雁ヶ腹摺山について

山梨県にあって大菩薩嶺の近くに位置する牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)。そのユニークで日本一長い山名により、登山ファンからは一目を置かれています。標高は1,990mと2,000級の高さを誇り、山梨県大月市が定める秀麗富岳十二景の2番山頂に選ばれているだけあって、富士山を愛でる山としても人気が高い山となっています。

ちなみに、雁が腹を摺りそうなほど高いということから由来する雁ヶ腹摺山は、ほかに本家(?)の「雁ヶ腹摺山」と「笹子雁ヶ腹摺山」とがありますが、当山は山麓の地名である塩山 “牛奥” を冠して日本一長い名前の山となったようです。

大菩薩嶺が近いことから、牛奥ノ雁ヶ腹摺山から小金沢山を経由して大菩薩嶺に至る縦走ルートも多くの登山者から人気を得ています。

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登山コースの紹介

今回はすずらん昆虫館前の登山口から山頂までの往復ルートをご紹介します。
早朝に横浜を出発して、電車を乗り継いで甲斐大和駅からとなります。

バスで登山口へ

GWの前半、天気の良い日曜日に会社の同僚と3人で日帰りの山行となりました。

中央線の甲斐大和駅に降り立つと、GW期間中だけあって、駅前は溢れんばかりの登山者でにぎわっています。ほとんどの人が大菩薩行きだろうと予測していましたが、予想通り、上日川峠行きのバスは、上日川峠まで行く人と、途中下車する人とで乗車するバスを分けて誘導されました。

途中下車する人を乗せたバスは満員になり次第発車しましたが、大菩薩嶺を目指す人の群れは何百人にも及ぶほどで、いつになったら乗れるのか、他人事ながら心配していまいます。

さて、乗車時に下車する停留所を尋ねられましたが、ほとんどの人が小屋平のようです。
おそらく石丸峠から大菩薩峠に向かうのでしょうね。

30分ほどの乗車で目的地のすずらん昆虫館前で下車。降りたのは数名程度です。

すずらん昆虫館前で下車

すずらん昆虫館前には駐車場もあり、マイカーで来る場合はここに停めておくことができます。

すずらん昆虫館前の駐車場

すずらん昆虫館前から登山開始

それでは身支度を整えて登山スタート。

ここから登山開始

「熊出没注意」の標識看板あり!熊鈴を付けてと。

「熊出没注意」!

駐車場にトイレがないと思っていたら、この先100mにトイレありとの標識。
確かに登山道に入って間もなく仮設型のトイレが2個設置されていました。

入口から100m先にある仮設トイレ

ここで用を済ませて、いよいよ本格的に登山スタート。

標識に従いここから登山道へ

序盤は森の中を緩やかに登っていきます。前後に登山者の姿はなく、静かな山歩きです。

多くの人が大菩薩に向かっている中で、GWにこちらの山を選択したのは正解ですね。

しばらく歩くと林道に出ました。標識がないので、左右どちらに進めばよいのかわかりませんが、方向的に右と思われるため、この林道を右方向に進んでいきます。

林道沿いに登り進める

歩いている林道がスマホ上のYAMAPの地図とは多少離れていますが、林道の右側には鹿除けネットがずっと張られていることから、以前はこのネットの右奥に登山道があったものと思われます。

右方を示す赤矢印

林道を進んでいると分岐があり、赤い右矢印の標識があったので、ここを右に入ります。

鹿除けネット沿いに進む

ここも右側にずっとネットが張られ、中には若木が植樹されています。鹿の食害から守るためでしょう。

標識に従い笹道を行く

この緩やかな登山道を10分ほど歩くと、今度は舗装された道路に出ました。

急登を経てパノラマ岩へ

道路わきに駐車スペースがあり、すでに3台の車が停まっています。ここまで車で登ってこられるとは意外でした。この車の方々もよくご存じでしたね。

林道沿いにある駐車スペース

この駐車スペースでは少し視界が開け、遠方に南アルプスの山々が見渡せます。

遠方に見える南アルプスの山々

さて、ここからが本格的な登りとなります。

本格的な登りの始まり

結んである鹿除けネットをくぐると、両脇ともネットに守られた数多くの若木が連なります。

鹿除けネットをくぐって急登スタート
両脇は若木の植林でいっぱい

登り階段をどんどん進むとちょうど良い休憩スペースがあったのでひと休憩。

眼下に見える大菩薩湖

ここから再びネットをくぐってさらに登り進めます。

鹿除けネットをくぐりさらに進む

30~40分歩いたでしょうか、パノラマ岩が出現しました。

パノラマ岩に到着

岩の上に登ると視界が開け、左手の富士山は木々に遮られて見えないものの、前方の展望は良好です。眼下には大菩薩湖も見てとれます。

パノラマ岩からの展望

頂上までの快適な笹原道

パノラマ岩から先は登山道が分かれている箇所がところどころあり少し迷いますが、いずれを通っても同じ場所に出るので大丈夫のようです。

そして、勾配が緩やかになり、森を抜けると一気に視界が開けます。さらに笹が生え渡る道を進むと、目の前には縞枯れの立木が立ち並ぶ景色が広がり、何とも不思議な光景です。

縞枯れの立木が並ぶ光景

右手には富士山の全容が姿を現し、快晴の青空のもとその美しい光景にテンションはMAX状態です。

ここからの富士山も抜群

そして視線の先には頂上をはっきりととらえることができ、あと一息です。

山頂まであとわずか

頂上に着くと、標識撮影と記念写真を済ませて昼食タイム。

山頂標識
日本一長い名前の山!!

富士山を見ながらのランチタイムは心和みますね。

山頂から望む富士山

下山後に温泉へ

下山開始

1時間ほど山頂に滞在したのち、下山開始。登ってきた同じ道を引き返し、ゴールのすずらん昆虫館前バス停まで戻ってきました。

これから天目山温泉で汗を流す予定ですが、バスの時刻までペンション前のベンチで休憩。

ペンション前のベンチで休憩

先に下山していた大学生と思しき15人くらいの団体が同じくバスを待っているようですが、果たして乗れるのでしょうか。

バスが到着するもすでに満席の状態。当然大学生のグループは乗れず、20分ほど後に臨時便が来るので待ってほしいと。我々3人は立ち客として何とか乗り込むことができましたが、カーブが続く山道なので、立っているのが辛かったですね。

天目山温泉に到着すると、温泉で気持ちよく汗を流し、風呂上がりに一杯やって至福の時間を過ごしました。

お土産コーナーにパック詰めのタラの芽があったので思わず購入。後日天ぷらにておいしくいただきました。

バスで甲斐大和駅に戻り、ほろ酔い気分で電車を乗り継ぎ帰路へ。

甲斐大和駅に到着
ホームに「武田家終えんの地」の看板あり

有名な山に登頂したことの達成感を味わった山行となりました。

アクセスと所要時間

【アクセス】
JR中央線甲斐大和駅から栄和交通の日川峠行バスにて、すずらん昆虫館前バス停で下車

(往路)すずらん昆虫館前バス停…分岐…パノラマ岩…牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂(約2時間
(復路)牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂…パノラマ岩…分岐…すずらん昆虫館前バス停(約1時間30分)
※上記時間には休憩時間は含まれていません。

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