【乗鞍岳&西穂独標《乗鞍岳編》】初めて北アルプスエリアの一角に足を踏み入れることに!

登山

八ヶ岳エリアを経験したら、やはり北アルプスに行きたくなりますよね。

北アルプスというと、その玄関口の上高地が思い浮かびますが、その前に選択したのが乗鞍岳です。何といっても、326m登るだけで標高3,000m超の山頂に立てるわけですから、最初に行く北アルプスとしては格好の場所だと思います。
さらに、1泊して近隣の西穂独標にも合わせていく計画を立てて、マイカーで単独山行に向かいました。

【my山行日:2015年10月5日(~10月6日)】 単独山行

なお、乗鞍岳と西穂独標に行こうと思ったのは、以前「山選びの本」の記事でも紹介した「日帰り山 トレッキングサポートBOOK」に載っていて、初心者レベルでも行ける北アルプスと思ったからです。

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乗鞍岳について

乗鞍岳は北アルプスの最も南部に位置する火山群の総称で、最高地点は剣ヶ峰にあり、標高は3,026mを誇ります。3,000mを超える高峰ですが、標高が2,700mに位置する畳平までバスで行くことができますので、初心者でも余裕をもって登ることができます。ちなみに畳平は、日本一高いところにあるバスターミナルです。

また、秋の紅葉シーズンともなると乗鞍高原一帯が赤や黄色の紅葉に染まり、多くの観光客でもにぎわいます。

乗鞍岳のパンフレット(2015年当時)
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登山コースの紹介

標高2,700mに位置する畳平バスセンター

当日はまだ暗いうちに起床して4時前に出発。中央高速に車を走らせ、途中藤野PA、八ヶ岳PAで休憩をとりながら、長野道の松本インターで降りた後、畳平行きのバスが発着する「乗鞍観光センター」に向かいます。

7時45分に到着した乗鞍観光センターの駐車場はすでに多くの車で埋まっています。
平日ですが、混雑しているのは紅葉時期だからでしょう。

ここから先の乗鞍エコーラインはマイカー規制となっているので、シャトルバスで畳平に向かいます。
平日ということもあり、乗客は高齢のご夫妻が多かったと思います。
登山目的の方も多いですが、紅葉目的と思しき観光客もかなりいたようです。

バスは乗鞍高原の中を走るエコーラインを通りながら、8時50分に畳平に到着。

畳平バスターミナル

まずは富士見岳へ

天気は雲が多く、絶好の登山日和とは言えませんが、晴れ間を期待して9時から登山を開始。

まずは展望地とされる富士見岳を目指します。まだ歩き初めで息がきれますが、20分ほどの登りでピークに着きます。本来であれば、ここから畳平と剣ヶ峰を一望できるのですが、あいにくガスっていて展望なし。次第に晴れるのを期待して先に進みます。

富士見岳の山頂標識

富士見岳を降りてから剣ヶ峰口までは整地されたフラットな道が続くので、ハイキング気分で歩けます。もうすでに森林限界を超えているので、樹林帯を歩くことなく、広々とした車道を歩いていきます。道端に生えている木はハイマツだけで、高山帯であることを思い知ります。

緩やかな登山道から剣ヶ峰を望む

しばらく歩くと肩の小屋が立つ剣ヶ峰口に着きますが、ここからが本格的な登りとなります。

足場の悪い道を進み山頂を目指す

歩き始めは砂利道の急登を登っていきますが、高度を上げたあたりで眼下に目をやると、バスで通ってきたエコーラインや広々とした裾野が見渡せるので、北アルプスに来たことを実感します。近くにいた女子のグループからは「この景色は、やっぱり北アルプスまで来ないと見られないよね」との声が。

剣ヶ峰口からの登り
エコーラインを見渡す

ここから先、足元はザレ場となるので、足を取られないよう注意して登りましょう。
朝日岳の山頂を巻く場所まで来ると白砂の道になり、見上げるといよいよ剣ヶ峰が迫ります。

剣ヶ峰が迫る

売店である「頂上小屋」手前の分かれ道を左側に進み、岩の道を登り切ると山頂に到着!

山頂まであと一息

山頂からの景色

山頂に到着すると、視界が360°というわけにはいきませんでしたが、少し晴れ間も覗いたので、東側方面を中心にそこそこ眺望を楽しむことができました。

登ってきた登山道を振り返る
山頂直下の権現池


乗鞍本宮奥宮にお参りして、しばらくは3,000mを超える山頂に立っていることに喜びを感じます。

山頂にある乗鞍本宮奥宮の祠

山頂での余韻に浸ったら下山です。帰りは来た道を戻り、畳平に引き返します。

だんだんと雲間が晴れてきて、登山道から畳平を望む雄大な景色を見ることができたので、とても満足しています。

登山道から畳平を見下ろす
前方に構える富士見岳


ゆったとした下山で、13時前には畳平に戻ってきました。

畳平バスターミナルにある看板
帰りのバスの車窓から見る乗鞍高原

この日は一旦松本まで戻り、市内のビジネスホテルで泊まり明日の西穂独標行きに備えます。

おまけ~松本市内で一泊

松本では松本ツーリストホテルを常宿(というのは大袈裟ですが…)としてます。
設備はお世辞にも立派とは言えませんが(旧館の南館に至っては、はっきり言ってボロいです)、お気に入りポイントとして、ホテルの1階に食事処があることです。

ここの食事処「手づくり食堂 ぱんぷきん」は、地産地消を謳ったいろいろな種類の小皿がテーブルに並んでいて、好きな皿を取って食べる方式なので、少量ずついくつかの小皿をチョイスして食べられることもあり、一杯やりながらゆっくりと食事を楽しむには最高です。

>>松本ツーリストホテルの公式HPへ

登山コースと所要時間

アクセス:長野自動車道・松本ICから乗鞍観光センターまでマイカーで44km、約1時間
     乗鞍観光センターから畳平までシャトルバスで45分
所要時間:畳平・・・富士見岳・・・肩の小屋・・・剣ヶ峰(約2時間)
     剣ヶ峰・・・肩の小屋・・・富士見岳分岐・・・畳平(約1時間20分)
※上記時間には休憩時間は含まれていません。

※登山ルートの地図は、山と渓谷社の承諾を得て使用しています。
 ☞ヤマケイオンラインのサイトへ

>>【乗鞍岳&西穂独標《西穂独標編》】へ続く

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