【表銀座縦走(1日目)】初日は燕岳を経て大天井岳までのロングトレイル

登山

いよいよ夏山シーズン到来です。夏といえば北アルプス。表銀座は北アルプスエリアでも屈指の人気を誇る縦走路です。北アルプスを語るうえでやはり欠かせない存在ですよね。今回は、過去7月中旬に2泊3日で走破した縦走旅をご案内します。2日目以降は特に、これ以上ないというくらいの晴天に恵まれた山旅の感動を、余すことなくご紹介したいと思います。

【my山行日:2018年7月13日~15日(2泊3日・車中前泊)】会社の後輩S君と2人

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表銀座縦走路について

表銀座は、燕岳から槍ヶ岳に至る変化に富んだ縦走路で、スタート当初はかなり遠くに映っていた槍の穂先が、縦走路を進むにつれ、だんだんと近づいてくることが魅力の一つです。その間、穏やかな稜線歩きのほか、鎖やハシゴが連続する東鎌尾根を制覇しながら、ついには槍ヶ岳の山頂に至ることによって得られる充実感は、何人の登山者をも魅了するコースといえます。

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登山コースの紹介

今回ご案内する山旅は、夜行バスで着いた登山口である中房温泉を出発して燕岳に至り、そのまま縦走路を進んで大天井岳直下の大天荘で1泊、翌日は縦走路を槍ヶ岳に向けて東鎌尾根を登り切り稜線上の大槍ヒュッテで泊り、最終日は槍ヶ岳の穂先を制したのち、上高地まで一気に下山する2泊3日(車中前泊)のコースです。

まずは燕岳を目指す

3連休前の木曜日の夜、毎日アルペン号で東京を出発。いつものことながら、バス車内ではほとんど眠ることができないまま、登山口のある中房温泉に早朝に到着しました。

登山口前で準備運動と身支度を整え、いざスタート。今日からの3日間は晴天の天気予報のため、心がはずみます。

気温が高く、序盤からかなり汗ばみますが、途中設置された休憩ベンチや、合戦小屋で休憩を取りながら順調に登り進め、10時過ぎには稜線にたどり着き、燕山荘で一服。

※燕岳登山の様子は、過去にアップした下記記事をご参照ください。

ここで早めの昼食を取るつもりでしたが、ランチ営業は11時からとのことで、休憩もそこそこに大天井岳に向かいます。

なお、燕岳山頂へは以前行ったことがあり、先を急ぐため今回はスルー。

いよいよ縦走路へ突入

ここから槍ヶ岳までが表銀座縦走コースとなります。前方にはかなり遠くに槍ヶ岳が見えていますが、あそこまで行くんだなぁと思うと期待に胸が膨らみます。

縦走路の始まり!

燕山荘を出発してしばらくはアップダウンのない穏やかな稜線が続きます。向かいに連なる裏銀座の山々とその先の槍・穂を見ながら、開放的な雰囲気を味わって歩く縦走路は本当に気持ちの良いものです。

燕岳を振り返る
縦走路とその先の槍ヶ岳

途中、蛙(げえろ)岩の横をすり抜け、しばらくすると大下りの頭に到着。槍の穂先もだんだんと近づいていることがよくわかります。とりあえず記念撮影をしながらひと休憩。

大下りの頭で槍をバックに記念撮影
この先も続く稜線

大天井岳に向かう

「大下り」というように、ここからは砂道を下り進み、その先は樹林帯となり登り返して再び稜線に出ます。

大下りの頭を下る
縦走路の先に大天井岳が

このあたりまでくると行く手の先には今日の目的地である大天井岳がどっしりと構えています。

気持ちの良い稜線歩き
大天井岳が近づく

鎖場となっている鞍部まで下りきると、小林喜作のレリーフのある切通岩に出ます。

鞍部の切通岩に到着
小林喜作のレリーフ

さて、ここからが最後の踏ん張りです。階段状の登り坂を進み、巻き道との分岐まで来ると、いよいよ大天井岳に向けた登りです。

左上に大天荘が見える
大天荘まで最後の登り

この最後の登りが一番きつい。ここまで、中房温泉から合戦尾根を登って燕岳に至り、さらに縦走路を進んできたこともあり、足にはかなり疲れがたまっています。

本日最後の気合を絞り出して、やっとのことで山頂直下の大天荘にたどり着きました。

大天荘に到着!

空には雲が少しかかっていたので、山頂へのアタックは翌朝として、とりあえず大天荘にチェックイン。夕飯は肉か魚のどちらが良いかを聞かれたので、肉料理と即答。

夕飯までは小屋前のスペースで同行者のS君とビールで乾杯。1日でここまでたどり着けたことに満足感を覚えながらほろ酔い気分に。

ちなみに、夕食はハンバーグでしたが、見た目の盛り付けや味もとてもよく、山小屋の食事とは思えないほど満足できる内容でした。


明日は晴天が予想され、表銀座の核心部を味わえると思うと、いまからとても楽しみです。

>>【表銀座縦走(2日目)】へ続く

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