御岳山から日の出山への山歩きは、小さい子供連れでも十分楽しめるお手軽なハイキングコースです。
御岳山の頂上にある武蔵御嶽神社へはケーブルカーを使うことにより難なくたどり着けますし、御岳山から日の出山までの山歩きは起伏も少ないので、気持ちよいハイキングとなります。
さらに日の出山から下山した後は、温泉が待っていますので、一日たっぷりと楽しむことができる満足感いっぱいのコースです。
御岳山・日の出山について
御岳山は、奥多摩三山の一つで、ケーブルカーで登れるほか、山頂に武蔵御嶽神社があることから、登山客だけでなく、多くの観光客を集める人気スポットです。
また隣接して岩の庭園といえるロックガーデンもあり、週末は多くの家族連れでもにぎわうエリアとなっています。
御岳山自体の標高は929mですが、ケーブルカーを使えば標高差は100mほどしかなく歩く距離も短いので登山というには物足らないでしょう。ここはぜひロックガーデンの散策や日の出山までの山歩きを楽しんでください。
日の出山の標高も902mと御岳山とあまり変わらないことに加えて、日の出山に至る山道も最後の登りを除けば勾配の少ない比較的フラットなコースですので、気軽な山歩きが楽しめます。
ハイキングコース(前半)
今回の記事では、JR御嶽駅をスタート地点として、ケーブルカーを使い武蔵御嶽神社に至り、その後展望台のある長尾平に寄ってからロックガーデンでの散策を楽しみ、一旦御岳山に引き返します。
その後、日の出山までの山歩きで山頂に登り、下山後は温泉浴を楽しんでからバスで武蔵五日市駅にゴールするという、一日を目一杯満喫するハイキングコースの紹介です。
なお、コースが長く内容も豊富なので、記事を2回に分けてお届けします。それではまず前編から。
JR御嶽駅から武蔵御嶽神社へ
ハイキングコースの出発点はJR青梅線の御嶽駅です。
御嶽駅は立川駅から各駅停車で47分から長くて58分かかります。東青梅から先は単線なので、上り列車との待ち合わせ時間により差が出るからです。
土休日には新宿から「ホリデー快速おくたま号」が3本運行されていて、新宿からの所要時間は1時間20程度なので奥多摩観光にはとても便利です。
御嶽駅からケーブルカーの滝本駅まではバスに乗車。バス停は駅を出て左方向に50mほどのところにあります。
およそ10分の乗車で終点のケーブル下バス停に到着。バス停から少し坂道を上がったところにケーブルカーの滝本駅があります。
乗車券を買ってケーブルカーに乗ること6分で御岳山駅に着きます。
御岳平の標識で記念写真を撮ったら武蔵御嶽神社に向けて出発しましょう。
まず鳥居をくぐってしばらくは穏やかな林の中の道を進みます。
10分ほど歩いて御岳ビジターセンターを過ぎると宿坊街となり、そのあいだを看板に従い縫っていくように進んでいきます。
右手に大きな「神代ケヤキ」を見て、さらに食事処やお土産屋の並ぶ路地を通り過ぎると山門があり、いよいよ武蔵御嶽神社の参道となります。
ここからは拝殿までは330段の階段を登っていかなければなりません。途中休みながらでも一歩一歩足を進めましょう。
やがて階段を登り終えると、御岳山の山頂でもある武蔵御嶽神社に到着します。
拝殿でお参りして周囲の社を見て回りましょう。
山頂の標識はどこにあるのかなと迷われる方も多いと思いますが、実は拝殿の裏手奥にある大口真神社の脇にひっそりと立っています。
展望の良い長尾平で休憩
次は展望台のある長尾平に向かいましょう。
武蔵御嶽神社から階段を少し下ると、右手に「長尾平・ロックガーデン 大岳山方面近道」という看板がありますので、この近道を通って長尾平方面に向かいます。
下り坂は少し急な個所もあるので、すべらないよう注意して降りてください。
ショートカットの道を降りると、武蔵御嶽神社の階段の下から伸びてくる道と合流しますので、これを右に進みます。
5分ほどで長尾台に向かう道との分岐となります。売店があるのでわかるでしょう。
この売店はホットワインが有名ですので、お好きな方は試してみてください。
分岐から5分も歩けば行き止まりとなり、そこが長尾平の展望台です。
展望台からのこの先向かう日の出山の山容も見ることができます。
さて、景色を見ながら休憩をとったら、ロックガーデンに向かいましょう。
長尾平から分岐までもどったら、今度は左の方面に進んでいきます。
分岐から20分ほど歩くとさらに分岐があり、看板に従いロックガーデンに下っていく道を進んでください。
この分岐から緩やかに30分ほど下っていくと、いよいよロックガーデンの入り口です。
なお、この前編で紹介した御岳山から長尾平までのコースで引き返すのなら、整備された道なので登山用の装備は不要ですし、靴も普通の靴で十分です。
ロックガーデンから日の出山へのハイキングは次回に続きます。