【三浦富士・武山】京急で行く “春の三浦半島お手軽ハイキング”

登山

本格的な登山シーズンを前に、足慣らしを兼ねて近場でのハイキングはいかがですか。都心からも近く、京急線に乗って気軽に楽しめる「春の三浦半島ハイキング」をご案内します。

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京急長沢駅からスタート

今回ご案内するハイキングコースは、京急長沢駅から三浦富士・武山をめぐって津久井浜駅に至る、距離にしておよそ8.5km、時間にして昼休憩を入れると3時間程度の自然豊かなコースです。
スタート地点は京急久里浜線の京急長沢駅です。

京急長沢駅からスタート

今回のハイキングは4月2日でしたが、駅前広場はまだ桜がきれいに咲いています。

駅前広場に咲く桜

駅前を出発して道路沿いにある殿前公園を過ぎた少し先の右手に「→三浦富士」と書かれた看板があります。ここからの登山道は三浦富士山頂に至るショートカットルートですが、途中急坂で滑りやすいので、今回は緩やかな推奨コースを選択します。

三浦富士山頂への近道ルート

右手に津久井小学校がある交差点で右折して体育館の脇を歩くと「武山ハイキングコース入口」の看板が立っていますので、そのルートを頼りに歩みを進めましょう。

今回のハイキングコースの案内板

やがて浅間神社の鳥居が現れると、ここが登山道の入口になります。

登山道入口となる浅間神社の鳥居
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まずは三浦富士を目指す

鳥居から緩やかな坂を少し登るだけで視界が開け、南側には東京湾、三浦富士方面の山肌には桜の木々が花を咲かせているのが見て取れます。

少し登ると視界が開ける

気持ち良い春の陽気で、心が弾みます。

山肌に桜が咲く

さらに緩やかな坂道を歩き続けると「横須賀警察犬訓練所」があります。敷地内に犬のいる物音がうかがえますが、訓練されているせいなのか、犬の吠える声は聞こえてきません。

横須賀警察犬訓練所の入口

ここから森の中を歩く山道となりますが、勾配はさほどきつくなく危険な箇所もないので、登山初心者でも安心して登れます。

登山道の始まり
山頂直下の登り階段

400mほど歩き、最後の階段を登りきると、標高183mの三浦富士山頂に着きます。

浅間神社奥宮の祠

頂上エリアは狭いのですが、浅間神社奥宮の祠が祭られています。

南側の景色

西側方面の視界は開けているので、天気が良ければ富士山や箱根の山々、そして伊豆半島の天城山が見られます。

西側の開けた景色

砲台山~武山に至る稜線歩き

休憩をしたら、武山に向けた稜線を歩きます。途中多少のアップダウンもありますが、全体的には歩きやすいフラットな山道が続き、森林浴を受けながら気持ちの良い山歩きが楽しめるでしょう。

武山に至る稜線を歩く

三浦富士から600mほど進むと「見晴らし台」の看板があるも、その場所に見晴らし台はなく、その先少し進むと実際に景色を見渡せる見晴らし台があります。

見晴らし台からの景色

さらに歩き進めると、砲台山へ向かう分岐点がありますので、せっかくなので寄っていきましょう。分岐から少し歩くと看板のない分かれ道があり、右手の急坂を登ると砲台山への近道となりますが、まっすぐ進んでもぐるりと迂回して砲台山に辿り着けます。

砲台山の山頂には海上保安庁のパラボラアンテナが立っていますが、その脇に円形ですり鉢状の「砲台跡」が残されています。説明によれば、昭和初期に海軍が設置した高角砲が据えられていた跡のようです。

すり鉢状の砲台跡

来た道を戻り、武山への稜線ルートを進みます。

山道脇で見つけた木

そして武山に近づくと、長い階段の登り坂となり、これを登り切ると標高200mの武山山頂です。今日一番の登りですので、頑張ってください。

武山山頂からの眺望

山頂エリアには展望台が設置されていて、展望台の最上段からは広く開けた気持ちの良い景色を眺めることができます。

武山山頂にある展望台

目の前には東京湾、右手に伊豆半島、左手には房総半島が一望でき、さらに、海上には伊豆大島の姿も見て取れます。天気の良さも手伝い、しばらく見入ってしまう景色ですね。

展望台からの眺望

すばらしいご褒美景色を楽しんだら、展望台の1階に設けられたベンチで昼食タイムとします。

展望台周辺には桜のほか、ツツジの木の何本かが花を咲かせていましたが、4月上旬から5月上旬まで2,000本のツツジが咲き誇るようです。

山頂に立つ満開の立派な桜

腹ごしらえを終えたら、山頂にある不動院に立ち寄ってましょう。境内でお参りをしたのち、「鐘楼堂」で鐘を鳴らすこともできます。

武山不動院全景
境内にある鐘

また、「ひな祭り・つるしおり紙」が開催されていて中をのぞくと、立派な雛飾りと綺麗なつるしおり紙が飾られていて目を楽しませてくれました。

「ひな祭り・つるしおり紙開催」
立派なひな人形と綺麗なつるしおり紙

春を感じるハイキング

武山山頂での楽しい時間を過ごしたら、下山の開始です。不動院横の道ではなく、津久井浜駅方面を示す案内板のある場所から下りましょう。

下山はここから

下り坂は滑りやすい箇所もあるので、転ばないよう慎重に歩きましょう。そして、長い階段の下り坂が続きますので、途中休憩しながらでもゆっくりと下山してください。

今回ご案内した三浦富士から武山へのルートとは反対向きに進む選択もありますが、その際、武山への登りは階段の連続した急坂となるので、初心者の方には今回ご案内したルートを推奨します。

階段状の坂を下りきり、舗装路になると登山道は終わりです。

武山を下り切る

ここから津久井浜駅までは、のんびりとしたハイキングコースとなります。とことどころに津久井浜駅に向かう案内板が設置されていますので、道に迷うことはありません。

道端に咲く真っ赤な桜(?)

コースのいたるところに観光農園があり、いちご狩りができるようですが、中でも最大の規模を誇るのが「津久井浜観光農園」です。季節毎にイチゴやみかんなどの味覚狩りを楽しむことができますので、時間があれば寄ってみてください。

周辺には津久井浜観光農園の所有するビニールハウスが30ほどあるようですし、津久井浜駅までの送迎バスもありますので、規模的にもかなり大きいことがわかります。

観光農園を過ぎてしばらく歩くと、津久井川沿いに遊歩道が整備されているので、車を気にすることなく、のんびり歩きができます。周辺にはキャベツ畑や大根畑が広がり、さらに遊歩道沿いに菜の花が咲いていたりして、春の季節を感じる気持ちの良いハイキングが楽しめます。

周囲に広がるキャベツ畑
津久井川沿いに咲く菜の花

観光農園からゆっくりと歩くこと30分ほどで今回のハイキングコースのゴールである津久井浜駅に着きました。

駅前にある浅間神社鳥居前の桜が満開でとても奇麗なのが印象的でした。

浅間神社の鳥居に咲く満開の桜

ハイキング後の入浴

ハイキングコースはこれで終わりですが、お風呂で汗を流したいものですよね。そこで、少し場所を移動して日帰り入浴施設に寄ってみたいと思います。
向かうのは東京湾フェリー久里浜港のりばに隣接した「海辺の湯 久里浜店」です。

津久井浜駅から上り列車で3つ目の京急久里浜駅で下車。駅東口にあるバスターミナルの2番乗り場で東京湾フェリー乗り場行のバスに乗車。およそ15分で東京湾フェリー乗り場バス停に着きます。目的の施設は、フェリー乗り場の裏手にありますが、歩けばすぐです。

浴場は3階に上がり、チケットを購入して入場しますが、多人数で行く場合は、5回・10回の回数券もありますので、こちらを利用するとお得ですし、日にちによっては60歳以上のシルバー割引等も用意されていますので、事前に調べて行かれたほうがよいでしょう。

入浴後は1階にある食事処で、三浦半島で揚がった新鮮な魚介類が楽しめます。冷えたビールとともにいただくと至福の時間を過ごせますよ。(ジョッキが冷え冷えで、一部が凍った「凍結ビール」や「凍結ハイボール」等があるので、汗をかいた後に飲むアルコールとしては最高です!)

「海辺の湯 久里浜店」

住所  :横須賀市久里浜8-17-23
電話番号:046-838-4126
営業時間:9:30~23:00
入浴料 :直接お問い合わせください

まとめ

私は過去同じコースを3回歩いていますが、シーズン始めの歩き初めにはとっても良いコースだと思います。今回は4月2日に出かけましたが、3月下旬の桜とともに、4月中旬からは武山山頂に咲き誇るツツジが見ものですので、ハイキングには春の時期が最適ではないでしょうか。
その他のポイントや注意点を下記にまとめました。

  • 都心からも近く、気軽に楽しめるハイキングコースです。
  • ハイキングとはいえ、山道は滑りやすい箇所もある(特に武山からの下り坂)ため低山用の登山靴を履かれるほうがよいでしょう。
  • 津久井浜駅から武山の登るルートは急な階段の登り坂となるため、初心者には今回ご案内した京急長沢駅からスタートするコースをお勧めします。
  • 時間があれば「津久井浜観光農園」での味覚狩りを楽しんではいかがでしょうか。
  • ハイキング終了後、今回ご紹介した日帰り入浴施設に寄るのも楽しみですね。

今回ご案内したハイキングコースは「横須賀市観光情報」「三浦半島きままに散歩(エリアマップ)」にある「京急長沢駅>>>津久井浜駅」をご覧ください。

>>「三浦半島きままに散歩」のサイト

(注)ご案内したコースとは、京急長沢駅から三浦富士登山口までのルートが異なります。

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