3泊4日の鉄道旅の最終日となる4日目は、前回の記事にて紹介した日高本線でのキハ40往復乗車に続き、函館本線のキハ40に何本か乗って、この旅を締め括る予定です。
森駅に移動してキハ40に乗車
まずは苫小牧から北斗6号に乗って森駅に向かいます。
今日も天気が良くて空が晴れ渡っています。この北斗6号も、またまたD席を予約済みなので、海岸沿いの風景を眺めながら2時間近く特急列車に揺られます。
この区間の車窓風景は海側のD席に軍配があがりますが、山側の車窓からはニセコの山々が見えるポイントがあり、こちらも捨てがたい眺めです。
森駅でのキハ40列車との乗り継ぎ時間は9分ですが、北斗6号の苫小牧発が7分程度遅れていたため、森駅での乗り換えも危ぶまれましたが、ギリギリ間に合う時間に到着。とはいっても、特急より先発することはなかったと思うので、結果的には大丈夫だったのですが…。
森駅に控えていた2842Dはキハ40 1704+1792の2両編成でした。
北斗6号が発車してから、定刻より少し遅れて森駅を出発します。
天気がとても良いこともあって、車窓からの駒ヶ岳が本当に美しく映っています。おまけに特急列車と違い速度も遅いので、ゆっくりとその雄大な景色を堪能することができました。
さらに駒ヶ岳駅までは登り勾配のため列車はかなりの低速で走行しています。やっとのことで1駅目の駒ヶ岳駅に着いたところ、下り列車との交換のようです。
ふと、入ってきた下り列車に目をやると、キハ40の2両編成ですが、うち1両は「北海道の恵み」シリーズの「道南 海の恵み」号です。
早速時刻表を見てみると、その列車は下り4833Dの森行で、おそらく上り4834Dとなって折り返すのではないかと睨みました。
当初の予定では今乗っている2842Dで函館まで行く予定でしたが、4834Dを捕まえるため、新函館北斗で降りて、はこだてライナーに乗り換えて早めに函館に行くよう予定を急遽変更しました。
新函館北斗で2842Dに別れを告げて、1番線から発車の「はこだてライナー」で函館に向かいます。
函館でランチ&お土産
はこだてライナーは電車らしい軽快な走りで、15分も乗ると終着の函館に着きました。
次に乗る2841Dの発車時刻まで1時間半ほどあったので、ランチタイムとします。
函館でのランチは昨年も訪れた「根室はなまる」と決めていました。駅前にあるキラリスの地下にあるのでアクセスは問題ありません。昨年は夕食時に訪れたので、かなり人も多く20分くらい待ったこともあり、混雑を心配していましたが、行ってみると店内は空いていて待ち時間もありません。
早速ビールでのどを潤し、おすすめの「真鱈の白子軍艦」と名物の「花咲ガニ鉄砲汁」の注文からスタート。その後も北海道の冬の海の幸をおいしくいただきました。
食事も終わり店を出て駅に戻ると、まだ時間もあったのでお土産の物色です。この先お土産を買う時間があるかどうかわからなかったので、函館駅構内のお土産屋で買うことにしました。いろいろ見て回った結果、「かにみその缶詰」とコーヒーのドリップバッグ、そして定番のハスカップキャラメルを購入。コーヒーバッグは、力士が描かれたパッケージが印象的だったので、「深煎り」と「中煎り」の2種類を買いました。後で調べると、お土産としても人気のある「函館山ブレンド」とのこと。
「道南 海の恵み」号に記念乗車
北海道の3泊4日の鉄道旅もそろそろ終盤戦を迎えました。これからの予定は、14時32分発の2841Dで七飯まで行き、そこで先ほど見つけた上り4834Dに乗り換えて、2駅間だけですが乗車した後、「はこだてライナー」で新函館北斗まで戻り、新幹線で東京に帰る予定です。
函館駅の1番線にはすでにキハ40 1800単行運行の2841Dが発車待ち状態です。
定刻になると、列車はゆっくりと函館駅のホームを離れます。進行方向左手には函館運転所の広い敷地が広がり、後ろを振り返るとその背後に函館山がきれいに見えています。
七飯駅に到着した2841Dを見送り、上り線を通過する特急北斗号やはこだてライナーを眺めてから、いったん改札を出ます。
次に迎える目的の4834Dは、上り列車の遅れから到着は12分ほど遅れるもよう。しばし駅前を見渡すと、ラーメンで有名な「大勝軒」がここにもあるんだなと・・・
到着時間が迫りホームで待っていると、やってきたのは期待通り、キハ40 の「道南 海の恵み」号でした。日高本線でキハ40 の「花の恵み」号に出会っているので、これで「北海道の恵み」シリーズ4両のうち2両に遭遇することができました。
それにしても、駒ケ岳駅ですれ違ったのは2両編成だったので、1両で折り返してきたのが1809号車でラッキーでした。
この4834Dには2駅のみの乗車のため、完全な記念乗車となりました。降り立った駅は桔梗駅です。帰りの新幹線の時間上、ここで新函館北斗まで折り返すのがリミットでした。
この桔梗駅でも次の列車まで少し時間があったので、外に出てみました。
駅前をブラブラしてから駅に戻ると、みどりの窓口があったので、ここで帰りの新幹線の指定席の予約変更を行いました。
あらかじめ新函館北斗17時26分発の「はやぶさ44号」を予約していたのですが、予定したスケジュールをすべて消化したこともあり、1本前となる16時20分発の「はやぶさ40号」に変更したわけです。
桔梗駅から道内在来線の最後となる733系1000番台の「はこだてライナー」へ乗り込みます。
北海道鉄道旅を終えて帰路へ
新函館北斗に到着後、乗り換え時間もあまりない中、駅のキオスクで夕飯用の駅弁を購入して、「はやぶさ40号」に乗りました。
はやぶさ40号は数少ない乗客を乗せて新函館北斗を発車。木古内を過ぎ、青函トンネルを潜り抜けると北海道ともお別れです。
東北新幹線に入り盛岡を過ぎてから、車内販売でビールを調達して夕飯とします。新函館北斗駅で購入した弁当は「みかどのかにめし」。長万部のかにめしとは違う味わいですね。
新幹線の車内では、4日間にわたる北海道の鉄道旅を思い出に浸りながらゆったりと過ごします。
それにしても、この4日間、3日目の夜に貨物列車が鹿と衝突したことにより、乗るはずだった特急列車が運休となり、予定変更を余儀なくされたことはあったものの、北海道地方の大雪による運休が相次いだ期間において、幸い晴天に恵まれ、気持ちの良い鉄道旅を楽しむことができたのは本当に幸いでした。
中でも、多くのキハ40形車両に乗ることができたのは一番の収穫で、今年3月のダイヤ改正で廃車となったキハ40に出会えたほか、道内で運行している「北海道の恵み」と「山紫水明」の計6両のうち3両に乗ることができたのも運がよかったと思います。
キハ40が生き残っているうちに、もう一度訪れてみたいと思った鉄道旅でした。
【キハ40を追う~北海道編】(完)