今年も1月に設定された「大人の休日倶楽部パス」を利用して、3年連続の北海道鉄道旅に赴きました。北海道におけるキハ40の活躍も残りあと1年余りとなったことから、今年も是非とも足を運びたくなり、3泊4日の鉄道旅に出かけた次第です。
はやぶさ1号で北海道入り
北海道鉄道旅の出発はいつも「はやぶさ1号」から。
早朝の6時10分過ぎに東京駅に着くと、発車時刻の6時32分までの間に駅弁を調達。
これまたいつもの「祭」で、また「東北福興弁当」を仕入れます。
去年と同様、1月末までは「大人の休日倶楽部パス」の提示で10%割引となるのでありがたい。NewDaysやキヨスクでも1割引きになるので、ホームのNewDaysでビールを購入して車内に乗り込みます。
車内で早速「東北福興弁当」をビールとともにいただきます。
弁当の中身は昨年と同じ第11弾でしたが、今回もおいしくいただきました。
新幹線が北に進むにつれ、空は厚い雲につつまれ好天の兆しはありません。
青森県に入ると一面雪景色となり、新青森では乗客の多くが下車していきました。
青函トンネルを抜けて道内入りしても天気はパッとせず曇り空の中、定刻より数分遅れで終着の新函館北斗に到着です。
キハ40の待つ森駅へ
ここで11時5分発の北斗9号に乗り換えです。
数分間の乗り換え時間なので、急ぎ足で在来線ホームに向かいます。
この北斗9号は森駅までの短い乗車のため指定席は取っておらず自由席の列へ。
列車が到着すると車内はすでに超満員状態です。何とかデッキに乗り込みましたが、車内の通路に行くことができないほどの混みようです。
車内放送があり、今日は雪の影響で使用する予定だった車両を変更したため、本来5号車と6号車の2両が自由席のところ、6号車1両のみとなり、ご迷惑をおかけしますとのこと。
車内にはかなりの中国人観光客が乗っているようです。インバウンド復活の様相です。
それにしても、この状態で立ったまま札幌まで乗り通す人は大変でしょうね。
満員の乗客を尻目に30分足らずの乗車で森駅に下車しました。
キハ40の3両編成が2本も!
森駅で降りた理由は、折り返しキハ40運用の4832Dに乗るためです。
北斗9号を見送ると、すでにホームにはこれから乗るキハ40の3両編成が停まっています。
キハ40とは1年ぶりの再会で、やはりテンションがあがります。
編成は函館寄りの前からキハ40 1771+1811+1705ですが、後ろよりの1705は回送連結のようで客扱いはありません。
さらに、留置線に目を移すと、これまたキハ40 の3両編成が静かにたたずんでいます。
こちらはキハ40 1762+1805+1704の3両です。
キハ40 の3両編成を見るのは珍しいので、目の前の3両編成ダブルはうれしいものです。
さて、20分ほどの待合時間があったので、一旦駅前に出てみます。
1年ぶりの森駅ですが、見慣れた駅前の光景は心が和みますね。
森駅から駒ヶ岳駅に至る勾配区間に乗車
発車時刻も近くなったので再びホームへ。
今度乗る4832Dには大沼公園まで乗る予定ですが、何といっても森→駒ヶ岳間の登り勾配でキハ40に乗車することが今日のハイライトとも言えます。
エンジンが非力なキハ40が、低速ながら勾配に立ち向かい力行する様は “乗り鉄” 冥利に尽きますね。天気が良ければ、駒ヶ岳の雄大な景色を存分に楽しむこともできます。
特急でこの区間を高速に駆け抜けては、このすばらしい景色を十分楽しむことはできないので、ぜひ味わってほしいですね。
4832Dは私の他は前よりの1771には1名、中間の1811には0人の乗客のみで、定刻に森駅を静かに出発しました。
しばらくすると徐々に登り坂に差し掛かります。
今日は天気が悪いため、駒ヶ岳はすっかり雲の中ですが、線路沿いに広がる広大な裾野を見ることができます。
列車はこの裾野を回り込みながら、左右にカーブする線路をゆっくりと登っていきます。
前面の窓越しに見ると、その様子が良く見て取れます。
ゆっくりゆっくりと走り続け、約20分かけてようやく次の駒ヶ岳駅にたどり着きました。
この区間は、上川-白滝間に匹敵するほど、老体のキハ40にとっては厳しい山間路といえるでしょう。それだけに乗り甲斐があるというものです。
駒ヶ岳駅を過ぎると、列車は安堵したかのような軽やかさを取り戻し、赤井川へ、そして目的地の大沼公園駅に到着しました。
次回は、ここ大沼公園から札幌までの行程です。