昔撮った鉄道の写真をもとに、当時の様子を振り返るシリーズ記事を始めることにしました。
第1回目の今回は、鹿児島県でかつて営業していた鹿児島交通枕崎線をご紹介します。
鹿児島交通枕崎線について
鹿児島交通は、現在はバス事業を中心とする会社ですが、以前は鉄道事業も営んでいました。
今回ご案内する枕崎線も1984年まで営業をしていましたが、枕崎線の廃止とともに同社は鉄道事業から撤退しています。
枕崎線は、旧国鉄との接続となる伊集院駅を起点として、車庫のある加世田駅を経て終点の枕崎駅に至る約50kmの路線でした。
伊集院~加世田間を乗車
昭和53年(1978年)5月某日、始発駅となる伊集院駅に着いたのは午前10時過ぎ。
国鉄のホームに隣接する鹿児島交通のホームには、南国ムード満点の真っ赤な車体に青いストライプをまとったディーゼルカーが停まっています

車両はキハ100形の103と106の2両編成です。

2両の連結部付近で、駅員さんたちが談笑している様子は、なんとものどかですね。

伊集院駅を出た列車は枕崎を目指して薩摩半島を南下します。
草がぼうぼうに生えた線路をのんびり走っていきますが、線路が悪いせいか、ガタゴトとかなり車体を揺らしながらの走行です。

ローカル線感あるあるの路線を進み、やがて途中の加世田駅に到着。
加世田車庫見学
加世田駅には鹿児島交通の車両車庫があり、見学することに。

構内にはキハ100形のほかキハ300形の姿も見られます。

さらに、ディーゼル機関車のDD1200形も留置されていました。

枕崎線廃止、ひいては鹿児島交通の鉄道事業からの撤退から遡ること約6年前の乗車となりましたが、思い出に残る1日となりました。