【キハ40を追う~新津編(後編)】羽越本線・村上までの往復にて今回鉄旅の乗り納めとなる

鉄道

前回の「キハ40を追う~新津編(前編)」に続き、羽越本線において村上までの往復をキハ40系で乗り納めることになりました。鉄道の町・新津駅での構内見学と合わせてまとめてみました。

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「鉄道のまち新津」と機関区

新津駅の駅舎

新津は古くから鉄道の町として知られ、このエリアの交通の要衝でした。
鉄道の町の証として、現在も駅に隣接した広大な機関区があり、転車台も残されています。

新津の街中にもそれを反映して数々の鉄道遺産が残されていて、地元民も「鉄道のまち」としての誇りがある様子が窺い知れます。
また、近くには「新津鉄道資料館」もあるので、鉄道ファンにとっては興味深い街です。
今回は新津鉄道資料館に寄る時間はありませんでしたが、後日訪れましたので、その内容は別記事でご案内します。

さて、新津駅に戻ると、ホームには「海里」の回送列車が停車していました。

新津駅のホームに佇む「海里」

「海里」は新潟・酒田間を運行する観光を兼ねた臨時快速列車で、車両はHB-E300系のハイブリット気動車の4両編成です。

「海里」のロゴ

うち旅行商品として発売されている4号車のダイニング24席においては、下り列車では新潟の日本料理、上り列車では庄内イタリアンが味わえる企画となっています。
車窓から日本海を眺めながら味わう珠玉の料理、ぜひとも乗ってみたいですね。

続いて新津駅を東西にわたる連絡橋を歩くと、窓からは新津機関区の様子が一望できます。
気動車の数々の入換作業が行われていますが、キハ40系に代わって運用されるGV-E400系の姿も見られます。

新津機関区の遠景

キハ40系を引退に追いやる存在ですが、こればかりは、車両の老朽化と時代の変遷による乗客サービスの変容などの理由によりやむを得ないことです。
ただ少なくともいえることは、新型車両はその近代的なフォルムからして “旅情” に乏しく、鉄道ファンからすればローカル線の鉄道旅の楽しみが半減することは間違いありません。

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酒田行きのキハ40系に乗車

いよいよ羽越本線でのキハ40系の乗車にあたり、乗車区間については、「えちごワンデーパス」での羽越本線のエリアが村上までなのと、時間的な制約もあるので、村上までの往復乗車としました。

新津駅で乗車する831Dを待っていると、構内入換中である急行色のキハ40系2両がいるではありませんか。キハ48 523とキハ47 1514の2連です。ここで貴重な急行色に出会えるとは幸いでした。

急行色のキハ40系2連

さて、ホームに入線してきたのは、キハ47 519(青)+キハ47 1512(青)の2両です。羽越本線の村上までの乗車は片道1時間20分程度あり、たっぷりとキハ40系の鉄旅を楽しめます。

新津駅で出発を待つ831D

列車は新津駅から信越本線をクロスして信濃平野を北東に向かい進みます。
白新線との接続となる新発田駅を過ぎると乗客も減り、のどかな雰囲気が車内に漂います。

鉄道ファンと思しき人も多いようですが、1つのボックスシートを一人で占領しても十分余りある乗客数です。

16:10に米坂線との乗換駅の坂町に、列車は酒田方面に向けてさらに走り続け、坂町から16分の乗車で目的地の村上に到着です。

831Dはこの先さらに酒田まで行きますが、どうやら村上で44分も停車のようです。
この時間を利用して、ここまで乗ってきたキハ47の2両をくまなく見て別れを惜しみました。

村上駅に到着した831D
同上

折り返しの上り列車の時間まで30分あるので、いったん村上駅の改札を出ます。

村上駅の駅舎

平日の午後ということもあり、駅前は閑散としています。
観光案内所もありましたが、村上に留まる予定はないので残念ながらスルー。
そうこうしているうちに時間も近づいてきたので駅構内に戻ります。

新津まで今日最後のキハ40で折り返す

ホームに立っていると、EF510のけん引する長大な貨物列車が勢いよく通過していきます。

そして、16:56に今日最後のキハ40系乗車となる828Dがやってきました。
最後に乗る列車の編成は、キハ47 1516(青)+キハ47 518(赤)2連です。

この828Dは、優等列車の追い越しや下り列車との交換などにより、途中の中条駅で11分、新発田駅で20分とそれぞれ停車するため、終点の新津まではトータル1時間51分もかかります。
私にとってはキハ40系最後の乗車となるため、たっぷりと楽しむことができてラッキーと言えますが。

村上駅からは後寄りのキハ47 518(赤)に乗りましたが、ガリガリと割れたようなエンジン音が耳障りでしたので、途中から前寄りのキハ47 1516(青)に移動しました。キハ40の元気で心地よいエンジン音ではなく、いかにも壊れそうな音でしたので、いずれにしてもそろそろお役御免の時期だったかも知れません。

車窓からは日本海からの夕日が差し込み、次第に暮れゆく様子がキハ40の終焉と重なることで、そこはかとない哀愁をさそいます。

キハ47 518の車内

列車が中条駅に到着すると、停車時間を利用して多くの鉄道ファンがホームに降りてきます。

中条駅に到着した828D

思い思いに写真をとったり、細部を眺めたりと思い出作りをしている様子です。

夕日に映える車両側面

若い人も多いですが、やはり中高年のファンの姿も目立ちます。
私と同様、若い頃からの思い出があるのでしょうし、名残惜しいのでしょうね。

中条駅で下り110形と交換

停車している間、いなほ12号の追い越しと、下り列車の交換が終わり、再び新津に向けて出発します。

17:53に新発田に到着。ここでも20分と長い停車です。この時間となるとあたりはだんだんと暗くなり、キハ40に残された時間も短いことを思い知ります。

前よりのキハ47 1516
後ろよりのキハ47 518
828Dの連結部分

新発田を出発して新津まで最後の力走です。すっかりと日の暮れた夜の闇の中を疾走します。そして、18:47、終着の新津駅に到着しました。

実はこの828Dは、列車番号を2240Dに変えて、そのまま磐越西線の津川行きとなります。ですから、実質的には酒田から津川まで5時間半近く走るロングラン列車なのです。

とっぷりと日が暮れた中、津川までの再出発を待つ2240D

ともかく、私は新津駅でここまで乗車した最後のキハ40を見送り、18:56発の2555Mにて新潟駅に。
新潟ではお土産を買って、20:20発のMaxとき348号にて岐路につきました。

キハ40の思い出を胸に・・・

それにしても、只見線に続いて磐越西線、羽越本線におけるキハ40系の運用が今回のダイヤ改正によって終了していまい、この時点で定期運用で残るJR東日本管内のキハ40系は、津軽線、五能線と奥羽本線のごく一部のみとなってしまいました。
(只見線の小出口の一部列車は後継車両の準備が完了するまでの間、キハ40にて代走運用されていましたが、こちらも2020年7月11日をもって終了となりました)

私が学生時代に新造されたキハ40も、いよいよ終焉時期を迎えてしまった感がありますが、今日一日で4本のキハ40に乗ることができ、懐かしのディーゼルエンジン音を記憶に残すことができました。

なお、今日乗ったキハ47のすべてが後日ミャンマーへ譲渡されることになりましたが、新天地での活躍を願うばかりです。

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たびころの山と鉄旅
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