2022年初頭に残り3編成となっていた東急8500系ですが、そのうちの8630編成が1月20日をもって引退となりました。運用離脱となる3日前の1月17日に記念の撮影を行いました。
東急8500系について
東急8500系は1975年(昭和50年)、8000系の6次車としてデビューしていますが、営団11号線(現・東京メトロ半蔵門線)との相互乗り入れを前提に設計されています。8000系と識別するため、高運転台となったほか、前面に赤帯が付けられたことにより、当時は「赤帯車」とも言われています。
当初は東横線でも運用されていましたが、新玉川線が開通すると、その活躍の場は新玉川線および直通運転を行った田園都市線、さらに半蔵門線との乗り入れ運転と広がっていきます。
※デビュー当時、「渋谷-二子玉川」は新玉川線、田園都市線は「大井町-二子玉川-溝の口」。
その後増備を続け、8000系とは独立した形式に成長し、東急車両のうち最大勢力へ。
車齢が50年近くともなると、さすがに老朽化は否めませんが、それでも長い間、そのスタイリッシュな外観は古めかしさを感じることなく、多くのファンに愛されてきました。
8630編成の引退
今回引退した8630Fは、他の2編成が軽量ステンレス車体を採用しているのに対して、現存する唯一の非軽量車として貴重な存在でしたが、過日その役目を終えることに。
運用離脱前に記念の1枚を残すべく、残り2編成も含め運用が限られていた平日に撮影。

残された8631Fと8637F(青帯・Bunkanura号)の2編成も引退の日は近いとされています。
40年以上も当たり前のように見続けてきた8500系の活躍もあと僅かとなるのは非常に残念ですが、東急の「最高傑作」といえる車両を最後まで見守りたいと思います。