北海道鉄道旅の2日目は、旅程中のメインイベントでもある「キハ40最長乗り継ぎの旅」です。なにしろ、札幌から網走まで、10時間かけてキハ40を乗り継ぐという鉄道旅なので、“ヨンマル” ファンにとってはこの上もない幸せです。この日は札幌-旭川間、旭川-上川間、上川-遠軽間、遠軽-網走間のキハ40運用の4列車を乗り継ぎ、1日かけてキハ40乗車を満喫する予定です。
札幌駅6時スタート
2日目の朝は早い。札幌発6時の列車に乗るため、5時起きしてホテルを出ます。途中、コンビニで朝食用のパンを買って(缶コーヒーは寒さで冷めてしまうので駅の自販機にて)札幌駅へ。
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5時45分に始まった改札で入場し、6時発の旭川行普通列車が発車する8番線に向かいます。
しばらくすると、まだ夜明け前のホームに、キハ40形2両編成の923Dがヘッドライトを灯して入線してきました。編成はキハ40 1816+1818(以降、型式はすべてキハ40形)。
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923Dは札幌駅のホームに唯一顔を出すキハ40とあって、貴重な存在です。
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発車時刻が近づくと通勤客らしき乗客が乗り込み、定刻の6時に発車。
列車が札幌の市街地を抜け郊外へと進むにつれ、だんだんと夜が明け、岩見沢に到着するころには明るくなっていました。途中から乗車した客も岩見沢でだいぶ降りたようです。
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岩見沢では札幌駅後発のライラック1号の待ち合わせ。789系のライラック1号は短時間の停車で先に発車していきました。
長い直線区間をひた走る
乗客が入れ替わった923Dも、後を追ってゆっくりとホームを離れます。
岩見沢を出発して2駅目で光珠内に到着。
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ここ光珠内駅先からは、20km以上にも及ぶ直線路となる有名どころです。砂川駅北までの直線距離は、鉄道では全国で3番目に長い区間。並行する国道12号はさらに長く、滝川までの直線距離は29.2kmと、日本一長いようです。
直線区間を過ぎ、岩見沢から1時間弱で滝川に着きました。
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ここでも乗客の多くが入れ替わります。
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滝川駅では、今度はオホーツク1号との待ち合わせ。札幌をほぼ1時間後に出発した特急にここで追いつかれることになります。
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急ぐ旅ではないので、このゆったり感もまた良し。
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3時間かけて旭川駅に到着
滝川を発車した列車は、深川を過ぎ、近文を出てしばらくすると旭川の市街地へと入り、やがて高架となっている終着の旭川駅に到着しました。特急だと1時間半程度で着くところ、3時間かけての長旅でした。でもローカル線愛好者にとっては、あっという間の時間です。
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この次乗り継ぐ上川行の4523Dはすでに隣のホームで待機していました。
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到着した923Dが留置線に引き上げていくのを見送ってから、次に乗る4523D発車まで少し時間があったので、改札を出てみます。
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改札を出て外へ出てみると、とくかく寒い。昨晩の札幌よりも寒く、体の芯まで冷える感じです。さすが、内陸部の気温は一段と低いことがわかりました。
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この先、昼飯を食べる場所もなさそうなので、駅の売店でおにぎりと温かいお茶を調達して4523Dの待つホームへ。
2本目の列車で上川へ
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ホームの反対側には、ここにもH100形の姿が。いずれそう遠くない未来に、キハ40の全車両が交代となってしまうんでしょうね。
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乗り込む車両はキハ40 1787+1714の2両編成です。
発車時刻が迫り列車に乗り込むも、遅れている特急を待ってから発車するとの車内放送があり、しばらく待つことに。結局、特急は8分ほどの遅れで到着し、特急からの乗り換え客を待って、12分遅れで出発となりました。
列車は新旭川を過ぎると宗谷本線と別れ、石北本線へと進みます。
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今日は昨日に続いて本当に天気が良く晴れ渡っています。広い雪原を走っていく様子は、北海道らしさを感じます。
中愛別あたりの車窓からの景色は美ししく、心が和みます。
青い空と白銀の大地。まさしく北海道を象徴する景色ですね。
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さらに、車窓右手の前方には雪をまとった大雪山系の山々が映り、気分も高揚します。
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4523Dは、旭川から1時間と少しで上川駅に到着しました。
ここまで、札幌を出てから4時間半ほどになりますが、まったく飽きはきません。
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上川では乗り継ぎ列車まで30分ほどあったので、ここでも改札を出て様子を拝見。
上川町は、スキージャンプの高梨沙羅選手の出身地とあって、駅には北京オリンピック出場を祝う横断幕がかかっていました。
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今回のオリンピックでは、服装違反に関する複雑な問題が起こり残念な結果となりましたが、高梨選手の頑張りには盛大な拍手を送りたいと思います。
今回の記事は、ここ上川駅までです。次回は、この「キハ40最長乗り継ぎ旅」の中でもハイライトといえる北見峠越えの様子をお伝えします。