【キハ40を追う~北海道編2nd(Vol.2)】いよいよ新函館北斗から北海道鉄道旅のスタート

鉄道

新幹線で新函館北斗に着くと、いよいよ北海道鉄道旅の始まりです。初日は、函館本線のキハ40に乗り継ぎながら、宿泊地である札幌を目指します。

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北海道鉄道旅のスタートはキハ40から

まず1本目は、キハ40運用の4833Dで森駅に向かいます。
新函館北斗駅の2番線で待っていると、目的の4833Dが入線してきました。

これから乗車する4833Dの2連

キハ40 1803+1806の2両編成です。北海道の普通列車は単行が多い中で、2両編成とは幸先いいですね。
ドアが閉まると、列車はディーゼルエンジンを軽くふかして低速走行で駅を離れます。

JR北海道ならではの女性による車内放送テープが流れると、列車はゆっくりと速度を上げていきます。前寄りの1803号車に乗車しましたが、この車両は2+1シートです。

キハ40 1803の車内

乗客は私を入れて5名、後ろ寄りの1806号車も乗客は数名程度と思われます。

大沼公園駅で、観光目的でしょうか、後寄りの1806号車の乗客は全員下車したようです。

列車が動き出して1806号車に移動してみると、やはり乗客は誰もいません。つまり、この列車はワンマン運転なので、この車両には私以外には誰もいないということです。

乗客のいないキハ40 1806

車両を独り占めしていると、右手にはいつも通り駒ヶ岳の雄姿が目に飛び込んできます。今日は山頂部分に雲がかかり、くっきりとはいきませんが、それでも車窓から見るその美しさには毎回感動します。北海道入りして、最初に北海道の雄大さを感じるポイントですね。

車窓から見る駒ヶ岳

駒ヶ岳駅で特急北斗号との交換を行うと、次の森駅が終点ですが、この1駅間は結構長く、距離にして13km程あります。その間、車窓右手には、さらに雄大な駒ケ岳が迫ります。

雪をまとった美しい駒ヶ岳

雪をまとった駒ケ岳はいつ見ても美しいですね。

新函館北斗から1時間弱の乗車で終着の森駅に到着。4833Dは、乗客を降ろしてしばらくすると、留置線に引き上げていきました。

森駅に到着した4833D

閑散となったホームから駒ケ岳方面に目を移すと、引き上げ線に1両のキハ40が止まっていました。近くに行って確認すると1801号車です。

引き上げ線に佇むキハ40 1801

それにしても、ポツンと静かに佇むキハ40と、その背後に映る駒ヶ岳の光景は絵になりますね。

キハ40と駒ケ岳とのツーショット

分厚い雲に覆われた空の下、誰もいない広大な森駅構内を見渡すと、幾許かの寂寥感を覚えますが、それがかえって旅情を誘います。

広い森駅構内
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キハ40を乗り継いで長万部へ

さて、次の列車まで1時間半近くあるので、森駅周辺でランチタイムとします。

一昨年の昼時に森駅を訪れたときは、駅前の東光亭というラーメン屋に入りましたが、今回も寒いのでラーメンにしたいと思い、駅から15分ほど歩いたところにある「ラーメン次郎長」に行くことにしました。

前日に降ったと思われる新雪が積もった雪道を歩くこと約15分、お目当ての店に到着。

ラーメン次郎長

店内は近隣で働くの作業員と思しき人達でにぎわっています。
味噌ラーメンをおいしくいただいたことで、冷えた体も温まりました。

味噌ラーメンを注文

【お店情報】

「ラーメン次郎長 本店」

■住所:北海道茅部郡森町新川町221-4
■電話:01374-2-1204
■営業:
月~金(昼の部)11:30~14:00
   (夜の部)17:00~20:00
土日祝日 11:30~20:30
日曜営業
■定休日:水曜日

駅に戻ると、これから乗車する13時50分発の長万部行823Dがすでに入線しています。
キハ40 1771の単行です。

向かいのホームには、先ほど引き上げ線にいた1801号車が控えていますが、14時6分発の函館行4834Dのようです。キハ40同士の並ぶ姿はいいですね。こうした光景がいつまで見られるものか…

キハ40同士の顔合わせ

数人ばかりの乗客を乗せて、823Dは森駅を後にして、内浦湾沿いをのんびりと進んでいきます。
ゆったりとした時の流れを感じながら、ぼーっと車窓の景色を眺めていられるのが、ローカル線旅の醍醐味ですね。

エンジンが換装されているとはいえ、キハ40には他の気動車にはない独特の魅力があります。
さらにキハ40形はデッキを備えていることで旅情感が増し、また、老兵ながら重厚感のある車体はローカル線旅を最大限に演出してくれます。

およそ1時間の乗車にて終着の長万部に到着しました。

終着の長万部に着いた823D

ここ長万部駅は、室蘭本線と函館本線山線との分岐となっていることから、主に普通列車の発着駅として位置づけられています。

私も何度となくこの駅に降り立っていますが、引き込み線を含めるとかなり広い構内に、キハ40やH100形の単行がぽつりと留置されている様子は、いかにも北海道らしい光景です。

札幌での夕食と宿泊

ここからは、わずか数分の待ち合わせでやってくる北斗13号で一気に札幌に向かいます。

札幌行「北斗13号」

数分の遅れをもってキハ261系の北斗13号が雪を蹴散らしてやってきました。

これまでののんびりした普通列車旅から一転して、新鋭の261系による高速運転となります。
やはり馬力が違うだけあって加速力が違いますね。これはこれで頼もしいものです。

列車は内浦湾の大きな円弧に沿いながら、室蘭本線をひた走ります。

1月の北海道の日の入りは早いせいか、16時を過ぎると日が傾き、車窓からは水平線に沈みゆく夕日がきれいに映ります。

車窓から見る夕日

苫小牧に着く頃にはあたりはすっかり暗くなり、さらに南千歳を過ぎると小雪がちらつくようになりました。

そして、長万部から約2時間半で終点の札幌に到着です。
札幌駅に着くと早速予約したホテルへ。今夜の宿は北口を出てほど近い「京急EXホテル札幌」
雪が降る中、フードをかぶって歩くと、まもなくホテルに到着しました。

自動チェックインをすませて、部屋で少し休憩してから夕食にでかけます。

目指したのは、スープカレーの店「Soup Curry Suage+(すあげプラス)」です。
昨年も札幌駅近くのスープカレー店でスープカレーを食べましたが、今回も別の店で食べてみたく、事前にチェックしていたところ、一番おいしそうな店として選んだ店です。
それでは札幌駅から地下鉄南北線ですすきのへ移動。

店前まで来ると、予想していたとはいえ、人気店だけにかなり人が並んでいます。
その列に並ぶと、前後は韓国からの観光客と思しきグループに挟まれる状態に。外国人観光客にも知れわたった有名店なのでしょう。

「Suage+」の店先

列の前には15人位いたでしょうか、20分ほど待って入店となりました。

注文は一応メニューを見るものの、あらかじめ決めていた「パリパリ知床鶏と野菜カレー」に。
食事のお供にサッポロクラシックビールを頼んだのはいうまでもありません。

注文した「パリパリ知床鶏と野菜カレー」

【お店情報】

「Suage+(すあげプラス)」

■住所:札幌市中央区南4条西5丁目
    都志松ビル2階
■電話:011-233-2911
■営業:平日 11:30~21:30
    土曜日 11:00~22:20
    日曜日・祝日 11:00~21:30
■定休日:なし

程よい辛さと、ほろほろの鶏肉、そして野菜が詰まった逸品で、また来たいと思える、とてもおいしい味でした(辛さはお好みで選べます)。

店を出るとまだ雪が降り続いています。
電車通りまで出ると、市電のササラ電車がちょうど通りかかったところでした。

札幌市電のササラ電車

明日の朝は早く、ゆっくり朝食を食べる時間はないので、ホテルに戻る前に近くのセイコーマートで朝食用のパンを購入。「山わさびプレッツェル」があったので、お土産用に買ってみました。

部屋に戻ると、入浴を済ませ、明日早朝の出発のため早めに就寝となりました。


2日目は、札幌を出発して滝川から根室本線のキハ40に乗車しながら、釧路に向かう予定です。

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