いよいよ北海道3泊4日の鉄道旅の始まりです。キハ40を中心とした4日間の「乗り鉄旅」をまとめてみました。随所に駅弁や北海道グルメなどの紹介もありますのでお楽しみいただければ幸いです。
出発予定日の変更
【キハ40を追う~北海道編(Vol.0)】の記事でも書きましたが、今回の鉄道旅は「大人の休日倶楽部パス(東日本・北海道)」を使い、1月17日から3泊4日の予定としていましたが、折から北海道地方の大雪の影響で、道内全域で運休が頻発していたことから、旅程の変更や中止も検討していました。
17日の出発は旅程上困難と判断し、ギリギリまで様子を見ていましたが、いったん大雪が収まり除雪作業も進んでいたので、2日間延期した19日に変更して敢行することにしました。
出発日当日も、石北本線は除雪作業のため全線終日運休となっていたため、多少の心配はありましたが、2日目以降は大丈夫だろう、との判断のもと出発。
「はやぶさ1号」で道内入り
昨年に道南を訪れた時と同様、東京6時32分発の「はやぶさ1号」で新函館北斗を目指します。福島沖地震の影響で、新青森で新幹線を乗り継いで道内入りした去年とは違い、通常運行に戻った今年は、乗り換えなしで新函館北斗まで直行です。
朝食はこれまたいつもと同様、東京駅構内の「祭」で駅弁を調達。駅弁を選ぶ時間があまりなかったので、幕の内弁当好きとしては、昨年と同じ「東北福興弁当」をチョイス。
はやぶさ1号は定刻に東京駅を発車。車内の座席は7割ほど埋まっている状況です。まだコロナの蔓延防止条例が発令されていない時だったので、そこそこの乗車率と思われます。
上野を過ぎて車内も落ち着くと、さっそく駅弁をオープン。
朝からビールを飲みながら駅弁を食べると、一気に旅行モードに突入しますね。
今年の冬は日本海側を中心に大雪が続き、交通機関にかなりの影響がでていますが、この日も山形方面からの新幹線つばさ号の遅れがあり、福島駅で待ち合わせした関係上、はやぶさ1号にも遅れが生じ盛岡へは12分遅れの到着となりました。
新函館北斗で乗り換える北斗9号との待ち合わせが15分なので、これ以上遅れると困るなぁと思っていたところ、その後の “回復運転” で新函館北斗には4分遅れまでに縮めて到着しました。
(おそらく北斗9号へは多少遅れても乗り継ぎできていたと思いますが、さすがの挽回です)
在来線のホームで北斗9号を待っていると、向かいの2番線に函館行の820Dが停車していました。今回キハ40形初めての出会いですが、車両は1800号車(元197号車からの延命工事車)です。
キハ261系「北斗9号」で長万部へ
新函館北斗から11時8分発の北斗9号で、まずは長万部を目指します。函館本線の函館~長万部間のキハ40乗車は昨年経験しているので、今回は長万部~八雲間の往復乗車のみにとどめて札幌に向かう予定です。
新函館北斗を出発した北斗9号は軽やかなディーゼル音とともにスピードを上げ、大沼公園を過ぎると右手に駒ヶ岳が映ります。今日は天気が良いので、昨年より綺麗な姿を見せています。雪をまとった駒ヶ岳はやはりキレイですね。
さらに森駅を過ぎると、内浦湾の対岸の先に羊蹄山の特徴的な山容がはっきり確認できます。
列車は海岸沿いの雪原を快走し、およそ1時間少々で長万部に到着。
長万部名物の「かにめし」
昨年も長万部には下車していますが、途中の森駅で昼食をすませていたので、名物の「かにめし」を食べ損ねていました。今年こそは現地で「かにめし」をいただこうと、駅にほど近い「かなや本店」に向かいます。
併設しているかなや食堂は本日休業でしたが、「かにめし」弁当は販売しています。
お目当ての「かにめし」を購入したものの、座って食べる場所がなかったので、とりあえず海岸に向かいます。駅前から伸びる道をまっすぐ進むと、突き当りが海岸です。
海岸に出ると、今日は本当に天気が良く、空は青く澄み切っています。海岸に積もった雪の白さとのコントラストがまばゆいばかりです。
気持ちのいい景色!!
結局座る場所もないので、立ったまま豪快にかにめしを頬張ります。気持ち良い景色を見ながら、“雪見かにめし” でおいしくいただきました。
念願のかにめしを平らげ、のんびりと駅に戻ります。
改札を抜けホームに行くと、これから乗車するキハ40形の2842Dが側線から本線に移動しようとしていたところでした。
次回は、長万部駅からこの旅で初めてのキハ40乗車となります。