【表銀座縦走(2日目)】東鎌尾根を踏破し、大槍ヒュッテで眼前の槍ヶ岳の山容に感動!

登山

縦走2日目となる今回は、大天井岳でご来光を拝んだのち、晴れ渡った青空のもと、くっきりとした槍ヶ岳を見据えつつ、いよいよ核心部ともいえる東鎌尾根に挑み、槍ヶ岳手前の稜線上に立つ大槍ヒュッテに至るまでとなります。

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登山コースの紹介(前回からの続き)

大天井岳でのご来光

2日目は朝早起きして、日の出を見るため大天荘前でその時を待ちます。

早朝の大天荘前

あたりが白み始めると、雲海の先から太陽が顔を出し始めます。今日は朝からとても天気が良いので、すがすがしい気持ちになります。

大天荘前から拝むご来光

朝食を済ませると、大天井岳山頂に向かいます。山荘からは、ものの10分も登らずに山頂に到着。

大天井岳山頂標識

朝から空は青く晴れ渡り、眩いばかりの光景です。これから向かう槍ヶ岳と、その先穂高へ至る山の連なりがくっきりと映ります。

今日歩き進める縦走路が一望

北穂高岳の山頂に張り付くように立っている北穂岳小屋もはっきりと見て取れます。

北穂高岳山頂の北穂高小屋もくっきりと

そして、北方面に目を移すと、昨日燕山荘から辿ってきた稜線も確認出来て感激ですね。

燕山荘から歩いてきた縦走路を振り返る

最高の稜線歩き

大天井岳山頂からの展望を楽しんだら、山荘に戻り、身支度を整えて縦走の再スタートです。いったん大天井岳から大きく下ると、牛首のコルにある大天井ヒュッテに着きました。

牛首のコルにある大天井ヒュッテ

ここからしばらくは、稜線の左手となる森の中の喜作新道を進みます。

西岳方面に向かう樹林帯の道

やがて稜線に戻ると樹林帯が開けて、ビックリ平に出ます。看板も立っているのでわかりますし、休憩スペースにもなっています。

実は、ここから先の稜線歩きが、私にとって表銀座縦走において最も印象に残っている区間です。右手正面には槍ヶ岳と、その裾に広がる尾根と谷筋の迫力ある景色は感動的で、抜群の天気も手伝って、さらにその感動を増幅させてくれました。これまでの山旅の中でも3本の指に入る印象スポットで、今でもその光景が目に焼き付いています。

晴天に映える槍ヶ岳

最高の尾根歩きを楽しんで、右手の西岳をトラバースしてすこし下ると、ヒュッテ西岳に到着です。

槍沢もはっきり見える

冷たい飲み物を買って、ここで昼食タイムとします。この頃からかなり日差しが強くなり、小屋裏の日陰のベンチでランチとしました。

難所の東鎌尾根へ

ヒュッテ西岳から先は、いよいよ東鎌尾根に突入となります。これまでの穏やかな稜線歩きとは一変して、急峻な岩場となるため、ヘルメットを装着のうえ、気を引き締めて出発します。

まずは、樹林帯を大きく下ります。途中長い階段がありますので、慎重に下りましょう。

槍ヶ岳へと続く北鎌尾根

そして下りきった鞍部が水俣乗越。槍沢へ下るコースとの分岐となっていますが、反対側へ下ると北鎌尾根方面に向かうバリエーションルートとなります。4人組の若い男子グループがいたので聞くと、これから北鎌沢へ向かうとのこと。さすが元気ですね。

この先は登りの連続です。鎖やハシゴ、そして岩をよじ登りながら、一気に高度を上げていきます。中でも丸太階段の長い急坂では、日差しが照り続ける暑さも重なり、疲労もピークに。途中、3段ハシゴで大きく下る場所があるので要注意。あとはひたすら登り続けますが、前日までの蓄積した疲労のためか、かなりしんどい時間帯です。

北鎌尾根を振り返る

途中の展望スポットで休憩と水分補給をしながら、今日のゴールである大槍ヒュッテを目指します。

大槍ヒュッテから眺める槍ヶ岳

なかなか着かないなぁと思っていると、突然目の前に大槍ヒュッテの屋根が見えました。

大槍ヒュッテに到着

山荘に到着すると、チェックインをする前に、とにかく生ビールを注文。山荘前のテラスで、乾ききった喉を潤します。さすがにうまいっ!!至福のひと時ですね。
頑張ってここまで東鎌尾根を登ってきたことに、満足感はひとしおです。

槍ヶ岳はすぐ間近

体も落ち着いたところで、チェックインをしてから、再び山荘前に出てハイマツに囲まれた岩の上に腰を下ろし、眼前の槍ヶ岳の雄姿を眺めます。

槍ヶ岳を眺め見る

大槍ヒュッテから見る槍ヶ岳の岩峰は大きくそびえ、圧巻の様相です。東鎌尾根と北鎌尾根、そしてその間に深く切れ落ちた谷筋を見ていると、やはり槍ヶ岳が岩の塊であることがよくわかりますね。

切れ落ちた谷筋

それにしても何とすばらしい光景でしょう。その景色に見とれて、しばらくの間ひたすらずっーと眺めていました。

大槍ヒュッテの夕食は種類も多くて、とてもおいしくいただきました。大天荘も大槍ヒュッテも同じ燕山荘グループの山小屋なので、いずれも食事はgoodですよ。


最終日の明日は、いよいよ表銀座コースの最終目的地である槍ヶ岳の山頂です。

>>【表銀座縦走(3日目・最終日)】へ続く

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