1日目の栗駒山登山と仙台での宿泊に続き、今回の記事は、2日目に安達太良山に登り、下山してから山形で宿泊するまでのまとめです。
最寄り駅の二本松駅から登山口へ
仙台のホテルを出て、まずは仙台駅から福島駅に向かいます。仙台発8時5分の「やまびこ62号」で福島へ、福島で東北本線に乗り換えて、最寄り駅である二本松駅に9時4分に到着。
二本松駅前からは路線バスで、ロープウエイ乗り場のある奥岳登山口を目指します。
紅葉期は臨時バスも出ていますが、奥岳登山口行きの直通バスは1本しかなく、岳温泉行のバスに乗車。終点の岳温泉で乗り換えて、奥岳登山口には10時15分に到着。
それにしてもバスの乗客は少なくて、岳温泉から奥岳までは我々2人の貸し切り状態でした。
奥岳登山口のバス停に着くと、登山口の駐車場はすでに多くの車で埋まっています。やはり、マイカーで来る人がほとんどなのでしょうね。
登山ルートの紹介
ロープウェイで山頂駅へ
まずはロープウェイに乗って、山頂駅に向かいます。
ロープウェイの切符を買おうと、山麓駅の窓口に行くと、GO TOトラベルの地域クーポン券が使えることがわかり、前日ホテルでもらったクーポン券を使って往復乗車券を購入。こんなところでもクーポン券が使えたので、お得でした。
小型のロープウェイ(ゴンドラ?)に乗って、10分ほどで山頂駅に着きます。
山頂駅からひとまず、近くにある薬師岳パノラマパークに寄ってみます。
ここは安達太良山の全容を見ることができるスポットになっています。
このあたりはまだ紅葉が進んでいないものの、上部は色づいている様子がうかがえます。
また、山頂に至る尾根道が見渡すこともできますので、ぜひ寄ってみてください。
渋滞する登山道
山頂駅から歩き始めてしばらくすると、歩く先が詰まっているようです。最後尾まで詰めてみると、前方は遅々としてなかなか進みません。どうやらツアー客が多くつながっているようです。登山道は道幅も狭いため、容易に追い抜くことができません。
しばらくの間、やむを得ず集団の後をついていくしかありません。それも、一歩進んでは止まる状態なので、さすがにイライラ感が募ります。
業を煮やしたS君が、登山道の少しばかり広くなった場所で、一気に集団の追い抜きを図ります。
私もS君に続き、小走りでツアー客を追い抜いていきます。
どうでしょうか、20~30人くらいは追い抜いたと思いますが、これだけ多くのツアー客の後ろにつけたままでいれば、山頂まで行くにはかなりの時間を消費しただろうことは想像に難くありません。今日はあいにくの曇り空ですが、紅葉期の土曜日ということもあり、混雑はある程度やむを得ないにしても、ツアー客の長蛇の列には閉口してしまいます。
天気もあまり良くないのと、ツアー客の追い抜きとで、ゆっくりと周りの景色を楽しむことなく、一気に山頂に到着した感じとなりました。
下山時に紅葉を
山頂部には、遠くから見るその形から「乳首」とよばれる溶岩ドームがあり、上まで登っていく人もいましたが、今回は眺望も望めないので、あえて登りませんでした。
本来天気が良ければ、くろがね小屋を経由する周回コースにて下山する予定でしたが、あいにく天気も優れず風も強いので、山頂での滞在もそこそこに下山を開始しました。
下山時には、山肌を染める紅葉を眺めることができたので、登ってきた甲斐はありましたね。
下山時にはツアー客の渋滞もなく、通常のペースで下りてくることができました。
日本百名山でもある安達太良山の登れたのは良い経験でしたが、もう一度、天気の良い日に周回路をめぐる山歩きを楽しんでみたいですね。
山頂駅から再びロープウェイで山麓駅に。駅に隣接した食堂でラーメンの昼食を済ませ、二本松駅に戻ります。しかし、帰りのバス便がないので、タクシーを呼ぶことに。ちょうど居合わせた年配の男性に声をかけ、相乗りにて乗車することになりましたが、この方は単独で昨日から来られ、鉄山を巡ってこられたそうで、よくソロ登山を楽しんでおられるとのことでした。このタクシー代の支払いにも地域クーポン券が使えるとのことで、いろいろと重宝しますね。
登山ルートと所要時間
アクセス:二本松駅から岳温泉までバスで25分
岳温泉から奥岳登山口まで臨時バスで20分
※ 岳温泉~奥岳登山口間の臨時バスは本数が少ないので時間確認が必要です。
所要時間:山頂駅・・・展望台・・・仙女平分岐・・・安達太良山山頂(約1時間20分)
安達太良山山頂 ・・・ 仙女平分岐・・・ 山頂駅 (約1時間)
※上記時間には休憩時間は含まれていません。
山形で「お気に入り」の店を見つける
安達太良山からの下山後は、S君とは別れて明日にかけて別行動をとる予定でした。S君は当初八戸方面に向かうような計画だったようですが、具体的な予定もしていなかったので、結局今夜は私に付き合い山形まで行くことに。「大人の休日倶楽部パス」なので、その辺は自由度が高いですね。
二本松から福島へ、そして山形新幹線「つばさ143号」で山形に着いたのは18時前。早速ホテルにチェックインしてから、予約してあったお店に向かいます。
事前にインターネットで探して良い感じだなぁと思ったのは「あくたれ亭」という店です。カウンターだけ12席のこじんまりした店です。入店すると、先客が一人だけいましたが、途中で帰られたのちは、最後まで我々2人のみです。
女ご主人一人で切り盛りされているようですが、程よい距離感で会話を楽しめました。
ネットで見た「おまかせプレート」を注文したところ、コロナ禍の現在は客も少ないので本来はやっていないとのことでしたが、2人分なら結構ですよということで作っていただきました。
「おまかせプレート」のほか、「びっくりお稲荷さん」や「庄内の芋煮」なども注文しましたが、どれもおいしくいだだきました。
芋煮は山形県内でも地域により味付けや具材が異なり、内陸部の牛肉・醤油味に対して、庄内地方は豚肉・味噌仕立てのようで、女将さんが庄内出身ということで、お店の芋煮は庄内風です。
おいしい料理につられ、普段飲まない日本酒も進みます。地酒の銘柄は「杉勇」と、「朝日鷹」でしたが、「朝日鷹」は、かの有名な十四代を醸している高木酒造のお酒で、地元でしか流通していない希少なお酒とのことでした。
いい気分でお店を後にしましたが、S君も気に入ったようで、また山形に来る機会があったら是非とも寄ってみたいものです。
「あくたれ亭」
■住所 :山形市香澄町1-4-13
船山ビル2F
■電話番号 :023-665-0323
■営業時間 :16:00~24:00
■定休日 :日曜日
せっかくだからと、これまた名物の「冷やしラーメン」を近くのラーメン屋で食べて締め!
ホテルに戻り、これにてS君とはお別れです。明日の鉄道旅を楽しみに、就寝となりました。
>>【栗駒山・安達太良山(3日目・おまけ)】に続く