【立山~Vol.4・終】紅葉の雷鳥坂を下り、室堂平から縦走コースを顧みる

登山

立山シリーズも今回の4回目が最終回です。撮影した写真を多く掲載し、立山の魅力をお伝えしてきましたが、まだまだ感動する景色が残っています。

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登山コースの紹介(その4)

別山乗越から雷鳥坂を下る

別山山頂から再スタート

周回コースも別山まで歩いてきましたが、山頂から剣岳を眺めたのちは、下山路の起点となる別山乗越に向かいます。

別山乗越まではすぐ着くと思ったのですが、それらしき場所は見当たらず、行違った人に「別山乗越はこの先ですか?」と尋ねると、もう少し先です、と教えていただけたので、安心して前進。
言われた通りしばらくすると、剣御前小舎の立つ別山乗越に到着しました。ここは剣岳へ向かう中継ポイントになっている場所でもあります。
一服したら、いよいよ雷鳥坂を経由して下山開始です。

雷鳥坂から見下ろす地獄谷

雷鳥坂の上部は足場がゴロゴロとして歩きづらいので、浮石に注意しながら転ばないよう下りていきましょう。

雷鳥坂の下山路にて

そして、距離もなかなかにして長いので結構疲れます。周回路の後半戦に来ていることもあり足に来ますね。
傾斜が緩むと、あたりの紅葉に包まれた山肌が気持ちを和ませてくれます。

色づき始めた紅葉
優美な山容

紅葉は最盛期とまではいかなくても、十分色づいていて目を楽しませてくれます。
長い雷鳥坂をやっとのことで下りきって辺りを見渡すと、なんときれいな光景なのでしょう。

雷鳥平から振り返り見た景色

真っ青に澄み切った空と、緑・黄・赤色のグラデーションに染まった山肌が美しく、下山し終わった安堵感も手伝って、何とも幸せな気分に浸ります。

真っ青に澄み切った青空と美しき山肌

沢にかけられた橋を渡ると、雷鳥沢のキャンプ場に来ました。

雷鳥平から室堂への登り返し

キャンプ場の広々としたエリアを横切り、室堂を目指しますが、実はここから最後の難所が待ち受けていました。

この雷鳥平から室堂までは結構登り返すのですが、これが疲れ切った体にはかなり答えます。
意を決して、階段状の上り坂をゆっくりと歩き進みます。それに意外と距離もあるので、我慢の連続です。雷鳥荘を通過し、さらに進みます。
登り切った道の右手には、地獄谷からもくもくと硫黄ガスが噴き出しています。途中に休憩スポット(エンマ台)があり、地獄谷の様子がまじかに見て取れます。

硫黄が湧き出す地獄谷

立山はその昔、「立山曼荼羅」に描かれているように、地獄と極楽が共存している場所で、ここ室堂平一帯は、閻魔様に舌を抜かれたり、地獄谷に入れられたりするなどの地獄絵図を呈していました。人々はこれを見て、自らを反省し戒めることによって、同じく描かれている極楽に行けるよう立山に登拝するのでした。そんなことを思いつつ、最終目的地の室堂を目指します。

雄山から真砂岳に至る稜線を確認

麗しのミクリガ池

石畳の道に観光客の数も増えてくると、室堂ターミナルは近くなります。
みくりが池温泉を過ぎると、左手に見えるミクリガ池に着きました。
池の前の見晴らし場所に立つと、これまた何と美しい光景でしょう。心奪われる景色です。

ミクリガ池に映り込む立山の雄姿

紅葉に染まった立山と、その立山が水面に映り、まるで絵葉書にしたような景色です。最後の感動スポットは、ここミクリガ池に待っていました。
先に記した「立山曼荼羅」に、地獄池として描かれている様相からは全く想像がつきませんね。
今日は本当に天気が良いので、抜群の青空と立山、そしてミクリガ池のコラボは絶景の一言です。

ミクリガ池から室堂ターミナルまではあとわずか。だいぶへばっていますが、最後の力を振り絞って、立山方面行の最終バスに間に合う時間に、出発地点の室堂ターミナルに戻ってきました。

後半はかなり疲れましたが、長い縦走・周回コースを歩き切った満足感と、何といってもすばらしい感動的な景色で楽しませてくれた立山に感謝して室堂に別れを告げます。

バスは広い弥陀ヶ原の中を縫って走り抜け、その後ケーブルカーと電車を乗り継いで富山駅へ。
富山駅前で夕食を済ませ、夜行バスに乗り込み東京に向かうのでした。
これにて、0泊3日の「弾丸スケジュール」の完結です。

JR富山駅前にて
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まとめ

記事の中でも触れましたが、今回の立山への山旅は、晴天に恵まれたことも含め、私が登山を始めてから現在までの8年間で、最も印象に残っている山行の一つです。
それは、立山の雄大なスケールと優美な山容に心打たれたからでしょう。

ただし、今回のような0泊3日の強行スケジュールだと体力的にも気持ち的にも余裕がないため、できれば前日に室堂平の宿泊施設に泊まるとか、稜線上の山小屋(真砂岳近くに「内蔵助山荘」があります)に泊まるなどすれば、より立山の魅力を満喫できることと思います。皆さんには余裕を持った山旅をお勧めします。

最後に、立山山行において、私が感動した絶景ビューポイントをまとめましたので、ご参考まで。

絶景ビューポイント
  1. 雄山山頂から見下ろす、巨大なジオラマのような迫力ある室堂平の全景
  2. 富士ノ折立付近から見渡す、真砂岳・別山へ続くスケール感のある稜線
  3. 別山から一望できる、雄山から大汝山・富士ノ折立・真砂岳へと連なるダイナミックな稜線
  4. ミクリガ池に映える立山の優美な山容

皆さんも、立山に行かれた際には、ご自身だけの絶景・感動ポイントをぜひ見つけてくださいね。

登山ルートと所要時間

アクセス:(長野県側から)扇沢から立山黒部アルペンルートを経由して室堂まで約1時間45分
(富山県側から)立山駅からケーブルカーとバスを乗り継いで室堂まで約1時間10分
所要時間:室堂ターミナル・・・一ノ越・・・雄山(約2時間30分)
     雄山・・・大汝山・・・富士の折立・・・別山南峰(約2時間)
     別山・・・別山乗越・・・雷鳥平・・・ミクリガ池・・・室堂(約3時間)
よって、室堂から雄山・大汝山・富士ノ折立・別山・雷鳥坂をめぐって室堂に戻る周回コースは約7時間30分となります。
※上記時間には休憩時間は含まれていません。

※登山ルートの地図は、山と渓谷社の承諾を得て使用しています。
 ☞ヤマケイオンラインのサイトへ

【立山~Vol.1から4】(完)

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たびころの山と鉄旅
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