【木曽駒ヶ岳(その2)】中央アルプスの雄大な景色を一望し、山頂直下の山小屋に宿泊

登山

前回に引き続き、木曽駒ヶ岳への1泊2日の山旅を紹介します。
八丁坂分岐からのカールを登り切り、稜線を歩けば、中央アルプスの雄大な景色に出会えますよ。

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登山コースの紹介

今回は、乗越浄土から伊那前岳に至る稜線歩きを楽しみ、乗越浄土に戻ったのち、中岳を経て木曽駒ヶ岳山頂に至るまでのコースです。

伊那前岳に至る気持ちの良い稜線歩き

乗越浄土まで登り切って一休みしたら、木曽駒ヶ岳山頂を目指す前に伊那前岳に寄ります。

乗越浄土から伊那前岳に向かう(右方面)

歩き始めてすぐに、伊那前岳まで続く気持ちの良い稜線が目に映ります。
ハイマツの斜面が一面に広がっていて、その雄大さに、さすが中央アルプスだと実感します。

伊那前岳に至る雄大な稜線

このような山肌は、八ヶ岳の天狗岳でも見ましたが、やはりスケール感は一段上ですね。
とにかく、この光景を見ただけでもここまで来た甲斐があるといえます。気持ちがいいですね。
眼下には、ホテルが立つ千畳敷の全容が見て取れます。本当にすばらしい景色です。

稜線から見下ろすホテル千畳敷

稜線をのんびり歩き「和合の頭」のピークを過ぎしばらく行くと、伊那前岳の山頂に着きました。
山頂標識も簡素なもので、ピーク状にもなっていないので、山頂という感じはしませんが、せっかくなので、この場所で軽い昼食をとることにしました。

伊那前岳の “山頂標識”

中岳を経て木曽駒ヶ岳の山頂へ

昼食休憩後、乗越浄土まで引き返したら、目的地の木曽駒ヶ岳に足を向けましょう。

中岳への登り道

このころから東側斜面からガスが上がってきて、青空がだんだんと少なくなってきました。
何とか天気が持ってくれないかと思いながら、この先の中岳に向かいます。

登山道にあったケルン

中岳までは緩やかな登り坂で、20分もすれば中岳の山頂に到着。

中岳山頂にて

中岳の標高は2,925mで木曽駒ヶ岳よりわずかに低いのですが、ここから木曽駒ヶ岳に目をやると、一旦鞍部に下り、登り返して木曽駒ヶ岳山頂に至る登山道がよくわかります。

中岳から木曽駒ヶ岳を望む

テント場もある頂上山荘を過ぎれば、あとひと登りで山頂です(標高2,956m)。

中岳方面を振り返る

ジグザクの道を登り返すと、いよいよ木曽駒ヶ岳の山頂に到着。

木曽駒ヶ岳山頂に到着

あいにく山頂到着時にはガスがかかってきたため、山頂標識前で記念写真を撮って、一旦今日の宿泊先である山小屋に向かいます。

山頂の標高標識
山頂付近の奇岩

山頂直下の山小屋に宿泊

木曽駒ヶ岳までの往復ならば日帰りも可能ですが、山頂からのご来光を楽しみたいのと、翌日に馬の背コースを通って周回してみたかったので、今回は山頂直下の「頂上木曽小屋」に泊まることにしました。

山頂直下に立つ「頂上木曽小屋」

山小屋には13時頃に着いたこともあり、我々が一番乗り。
まだ静かな室内に案内してもらいました。ただし今日は大勢の団体客が入っているのだとか。
しばらく部屋で休憩したのち、晴れ間を期待して再度山頂に向かいます。

山頂にある祠

再び頂上に戻ると、大パノラマというわけにはいきませんでしたが、雲の切れ間から少し太陽がのぞいています。

つかの間の晴れ間が…

宝剣岳方面に目を移すと、宝剣岳西側斜面の切れ落ちた岩肌の荒々しい様子が見て取れます。

昼間に見た伊那前岳に至る穏やかな山肌とは真逆の険しさで、その両面の顔を持つ中央アルプスのスケール感に驚きを隠せません。

宝剣岳西側斜面の荒々しい岩峰

しばらくの間、山頂エリアであたりの景色を見ながら、ゆっくりとした時間を過ごします。

昼近くには多くの人でにぎわっていた山頂も、14時過ぎになると登山客の姿もまばらに。
日帰りの登山客は、ロープウェイの時間もあるため多くが昼過ぎには引き返し、山頂に留まる人は周辺の山小屋やテントで宿泊する人だけになることから、静かな時間を過ごせます。

山頂でのゆったりとした時間を過ごしたら、大展望は明日に期待することとして、そろそろ山小屋に戻ることにします。

急斜面に立つ頂上木曽小屋

山小屋に戻ると、カレーのいい匂いが漂い、夕食のメニューがカレーライスであることを知ります。
夕食でカレーライスをお代わりし、明日は朝からの好天を期待して眠りにつきました。

>>【木曽駒ヶ岳(その3・終)】へ続く

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