【黒部源流域周回の山旅(Vol.2)】雷鳥に出会い、黒部五郎カールの壮大さに魅せられる

登山

黒部源流域周回の山旅2日目の今回は、太郎平小屋を出発して、周回路を時計と反対周りに進み、黒部五郎岳へ、そして黒部五郎カールを下り黒部五郎小舎までのご案内です。

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登山コースの紹介(前回からの続き)

雷鳥との出会い

2日目の行程は、今回の旅程において、1日での距離が最も長い約11kmを歩きます。

小屋での朝食後に、前日にアブに刺された耳たぶの処置を看護師さんにしてもらっていた関係から、太郎平小屋を遅めの7時に出発。まずは北ノ俣岳に向かいます。

これから進む先の景色に心が弾む

緩やかな登山道を20分ほど歩いていると、道を横切る2羽の雷鳥を発見。

登山道で雷鳥を発見!

どうやら親子のようです。

雷鳥の親子

今となっては何度か遭遇していますが、この時まではまだ雷鳥にお目にかかっていなかったので、初めてのご対面です。登山道脇のハイマツの中でしばらく動き回っていましたが、やがて奥手に消えていきました。今日は朝から幸先が良いですね。

たおやかな稜線歩き

やがて勾配が増して一つ目のピークに着くと景色も良くなり、再び緩やかな広い草原状の台地を登り進めます。台地の上に続く登山道は気持ちの良いものですね。

気持ちの良い稜線歩き

ハイマツに囲まれた登山道を登りきると北の俣岳に到着です。

ハイマツの中の登山道
たおやかな稜線

さて、ここからは黒部五郎岳に至る稜線上を歩きます。稜線上から見る景色は雄大で、目の前には雲ノ平、そしてその周りを取り囲む山々が美しく映ります。

なかでも、大きくそびえた薬師岳の山容はひときわ目を引きます。

雲ノ平と背後にそびえる薬師岳

赤木岳の山頂を巻き、中俣乗越に至るまでの登山道は本当に気持ちの良い稜線歩きが楽しめます。
稜線上の登山道からのショットをどうぞ!!

黒部五郎岳を踏破

中俣乗越を過ぎて小ピークを越えると、しばらくして足元がザレた道となり、これが黒部五郎岳まで続きます。最後の斜面をトラバース気味に登りきると、黒部五郎岳直下のにたどり着きます。

頂上へはここにザックを置いて空身で向かいます。このころからガスが出始めたので、山頂に着いた頃にはあたりは白いガスに包まれてしまいました。

ガスの中での記念撮影

それでも、しばらく様子を見ていると、雲が切れる時があり、360°というわけにはいきませんが、雲ノ平方面の展望が開け、また、直下に広がる黒部五郎カールの様子も見て取れました。しばらく粘った甲斐がありましたね。

山頂からカールを見下ろす

カールを下り黒部五郎小舎へ

山頂から肩まで引き返して、今日の宿泊先である黒部五郎小舎へ向かいます。

山頂から黒部五郎小舎へは、五郎カールルートと稜線ルートとが選択できますが、今回はカールルートを選択しました。

まずは稜線上を少し北東方面に進み、カールを下る道からつづら折りになった急坂を一気に下ります。

壮大な黒部五郎カール

カールの底からは、沢の流れに沿った道を進んでいきます。沢の水で顔を洗うと、とても冷たくて火照った体をリフリッシュしてくれます。なんとも気持ちがいいですね。

カール底部の歩き

今日は朝から長い距離を歩いてきたせいか、黒部五郎小舎が遠く感じます。

やっとのことでカールを越えて、樹林帯を抜けると、ようやく小屋が見えました。

黒部五郎小舎に到着

小屋に着くや否や、生ビールで喉を潤したことは言うまでもありません。


次回は、黒部五郎小舎を出発して、今回の山旅のハイライトともいえる鷲羽岳に至る様子をご紹介します。

>>【黒部源流域周回の山旅(Vol.3)】へ続く

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