【南八ヶ岳縦走~その1】ツアー参加で初めての山小屋泊を体験

登山

天狗岳山頂において硫黄岳から赤岳に至る南八ヶ岳の稜線を見たら行かずにはいられません。
ただ日帰りでは厳しいので、初めてツアーに参加して南八ヶ岳縦走に挑戦しました。
それでは、一泊二日での南八ヶ岳縦走の山旅をご紹介します。

【my山行日:2015年6月27日~28日(一泊二日)】ツアー参加

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登山学校に参加

南八ヶ岳縦走にあたり、当時はまだ一緒に行く山仲間もいないなかで、山小屋へ一人で泊まるのには抵抗があったこともあり、初めてツアーに参加することにしました。

ネットやパンフレットでいろいろと見ていたところ目に留まったのが、石井スポーツが主催する「登山学校」でした。

同社によれば、登山を「より安全に」「より快適に」楽しんでもらうための「学校」であり、机上講習会と実技・技術講習会が用意されています。後者は実際に山へ赴き、登山の技術や楽しさを教えてもらうというものです。

私が参加した南八ヶ岳縦走一泊二日の実技コースは、主に岩場の歩き方の講習という名目ですが、実質的には旅行会社などが主催するツアーと変わりありませんでした。現地集合・現地解散であることに加え、「学校」形式という性格上、参加費用(講習代金)はツアー料金より少し安く設定されているようです。

>>石井スポーツ「登山学校」のサイトへ

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縦走コースの紹介(その1)

茅野駅から登山口へ

前日まで雨模様だったのでキャンセルも考えましたが、雨中の登山も経験の一つと考え、予定通り参加することに。

ツアー初参加でもあり、期待と不安を胸に、新宿発の特急あずさ号で茅野駅に向かいます。
茅野駅の一つ手前の青柳駅付近で人身事故が発生し、列車はしばらく動かない状態に。集合時間に間に合いそうになかったので、当日の緊急連絡先として知らされていたガイドさんの携帯に連絡したところ、当のガイドさんも同じ列車に乗り合わせているので大丈夫ですよと。列車は30分ほど遅れて茅野駅に到着。

駅の集合場所で点呼と顔合わせだけ行い、時間も遅れていたこともあり、早々にタクシーに分乗して登山口の桜平に向かいます。

天狗岳に行った際もマイカーで同じ道を通りましたが、前回は未明の真っ暗闇だったのと慎重な運転をしていたためあまり意識しなかったのですが、とくかく路面の凹凸がひどい悪路で、かなりの揺れを体感しました。茅野駅から50分ほどの乗車で桜平登山口に到着。

硫黄岳に向けて出発

登山口で簡単な自己紹介、ストレッチ、ガイドの説明を受けて登山開始。

ガイドはメインガイドと補助のガイドの2名態勢。
参加者ははっきりと覚えていませんが、10名程度で全体的に年齢層は若い感じで、男女比は半々くらいだったと記憶しています。

当日は朝から天気があまり良くなく、雨はまだ降っていないものの、上のほうはガスっている状態でした。
一行は夏沢鉱泉、オーレン小屋で休憩しながら、雨が降り出した道を登り進み夏沢峠に到着。

ここから先は視界も悪く、雨風は次第に強くなっていく様相。硫黄岳への登り道にさしかかるとかなりの強風となり、吹っ飛ばされそうになりながら歩みを進めることに。風速20mはあろうかという強風で、このまま登って大丈夫なのか心配になる。

こういった場合、このまま進むか引き返すかの判断はガイドでも迷うところでしょうが、何とか行けるとの判断で前進することに。
山頂直下はあたりに遮るものがないため、途中のケルンの陰でしばし留るも、体温も冷えてくる状況。私もサブガイドからダウンジャケットを借りるハメに。態勢を整えて再出発し、何とか全員無事に登頂。

あたりは真っ白の硫黄岳山頂にて

山頂からの眺望は望むべくもなく、あたりは真っ白。
爆裂火口を見ることもなく、頂上での滞在もそこそこに、強風に耐えながら硫黄岳山荘に到着。

硫黄岳山荘に宿泊

夕食は美味しかったのですが、暴風雨の中での歩きによって疲れもあり、あまり食欲もなし。
夕食後にミーティングがあり、明日の天気は今まだ予断を許さず、天気が回復すれば予定通り縦走路を進むものの、回復しない場合は岩場である危険性を考慮し引き返し下山するとの説明。
20時に消灯となるも、疲れているのになぜか朝まで一睡もできず、2日目が心配に…。

翌朝になり昨日の暴風雨が嘘のように晴れて、とても気持ちの良い朝を迎えました。
心配した体調も、寝てない割には好調で、青空を見たら元気が出てきます。
せっかくなので、出発前に山小屋周辺を散策してみました。

硫黄岳山荘から北方面を望む

昨日、急ぎ足で歩いてきた硫黄岳山頂からの穏やかな稜線が美しく映えています。

硫黄岳山頂から硫黄岳山荘に至る穏やかな稜線
硫黄岳山荘から東方向を望む
硫黄岳山荘前にある駒草神社

さて、これからいよいよ南八ヶ岳縦走のスタートです。

これから向かう縦走路方面1
これから向かう縦走路方面2

初めての本格的な岩場のため多少の不安はあるものの、期待感が勝っていて心躍ります。

この続きは次回「南八ヶ岳縦走~その2」にて。

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