【my山行日:2013年10月14日】
「八王子城跡からの山歩き」と聞いて、それって山なの?と思われる方もいるかと思います。
確かに登山とまではいきませんが、標高460mの小高い山に登ったあと、森の中をめぐる「山歩き」が楽しめるルートとして紹介したいと思います。
八王子城跡について
八王子城が日本百名城なのはご存じですか?
北条氏の居城であった小田原城の支城で、軍事上の拠点だった山城です。
山麓は居館地区となっていて、山が要害地区となっていますが、その要害地区が今回の山歩きのエリアです。
居館地区には立派な石垣が積み上げられていて、見どころの一つとなっています。
また御主殿跡や、そこに渡るための「曳橋」が架けられていて、当時の様子が再現されています。
一方、本丸跡は山頂直下に配置されています。
戦闘時には要害としての役割を果たしていましたが、前田利家・上杉景勝軍によって攻められて落城しました。八王子城の落城が決め手となって、本拠地の小田原城は開城され、北条氏は滅亡しました。
ガイダンス施設
八王子城跡バス停前に、観光案内と休憩スペースを兼ねたガイダンス施設があります。
展示スペースでは八王子城の歴史を学んだり、山頂付近からのパノラマビューを見たりできます。
100名城スタンプもありますので記念にどうぞ・・・私も押しました^^
山歩きのスタート前に寄ってみてはいかがですか。
八王子城跡からの山歩きルート
高尾駅(JR・京王)北口から、京王バスの霊園前バス停で降りて、八王子城跡管理棟まで歩いて約25分、本丸跡へは管理棟脇の道をしばらく進み、登り口の目印となる鳥居があります。
管理棟から本丸跡までは40分程度で着きますが、山頂の手前に眺望の広がる場所があり、天気が良ければ、眼下に八王子市街から都心までが見渡せる絶好のビューポイントです。
山頂周辺のスペースは狭く、本丸跡と八王子神社がひっそりと建っています。
しばらく休憩したら、ここから下山を兼ねた「山歩き」が始まります。
本丸跡から先は人がぐっと少なくなり、すれ違う人もほとんどいません。
ひっそりとした雑木林の中の道をアップダウンしながら進んでいきますが、何しろほとんど人と会うことがないので、ちょっぴり不安を感じながら、でも、そのドキドキした気持ちによって冒険心をかきたてられ、それがワクワク感に変わっていきます。
大げさなようですが、登山を始めたばかりの私は十分に興奮を覚えましたし、登山への興味が一気に上がった山歩きでした。
山歩きのコースは、天守閣跡、富士見台、地蔵の頭を経て、本丸跡から約2時間歩いてゴールの駒野木バス停にたどり着きます。
とにかく私にとっては、今でも忘れられない“山”のひとつです。
ぜひ皆さんにも味わったもらいたい山歩きコースです。
山歩きルートと所要時間
アクセス:高尾駅(JR・京王)北口から、京王バスの霊園前まで約6分
土日祝日には、八王子城跡前まで行くバスが運行しています。
所要時間:霊園前バス停……八王子城跡管理棟……本丸跡 (約1時間)
本丸跡…天守閣跡…富士見台…地蔵の頭…駒野木バス停 (約2時間)
※2013年当時に撮影した写真を紛失したため、本記事掲載の写真(パンフレット以外)は、一部を除きフリー画像(photoAC)を使用しています。
※登山ルートの地図は、山と渓谷社の承諾を得て使用しています。
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