【キハ40を追う~北海道編2nd(Vol.5)】花咲線・厚岸までの往復乗車後、新千歳空港へ寄り道して札幌に戻る

鉄道

北海道鉄道旅3日目は、キハ40の乗車はありませんが、花咲線のキハ54で厚岸まで往復してから、根室本線上りのおおぞら号で札幌方面に向かいます。

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朝風呂と朝食バイキング

釧路での朝は天然温泉ホテルパコ釧路」で迎えます。

早朝5時半くらいに目が覚めたので、早速朝風呂へ。このホテルは天然温泉が自慢で24時間入れるのが嬉しいですね。気持ちの良いお湯をいただき、シャキッと目が覚めました。

朝食は6時半からとのことで、ちょうど開店時間に朝食会場に着くと、すでに数人の客がバイキングを始めています。一般的な朝食のおかずのほか、地元でとれた海産物の加工品が並んでいるので、貧乏根性も手伝い、どんどんと容器に盛り付けます。

ホテルの朝食バイキング

結局バイキングを2巡したうえで、デザートもいただいたので朝から腹がいっぱいになりました。

朝食を終えて、部屋で一服したのち、身支度を整えてホテルを出発。

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幣舞橋周辺の散策

宿泊したホテルが、釧路のシンボルの一つである幣舞橋(ぬさまいばし)に近かったので、釧路駅に行く前に近辺を歩いてみます。

幣舞橋の手前に「Cool KUSHIRO」、そしてその手前に「釧路の夜」のモニュメントが立っています。釧路の名物スポットですね。

「Cool KUSHIRO」と「釧路の夜」のモニュメント

「釧路の夜」のモニュメントの前に立つと、美川憲一の歌声が自動テープで流れてきます。

釧路川周辺の案内看板

幣舞橋を遊歩道で潜り抜け、釧路港方面に歩いてみます。このあたりは夕景が有名な場所ですが、昨日は到着が夜になったため、見られなくで残念。

釧路川に架かる幣舞橋

雪道を踏みしめながら折り返し、フィッシャーマンズワーフの脇を通り抜けて駅に向かうと、およそ20分で釧路駅に着きました。

花咲線で厚岸へ

“花咲線” は、根室本線の釧路-根室間の愛称で、観光路線としての性格を持っています。
特に厚岸から先の別寒辺牛湿原の中を走り抜ける車窓からの景色は是非とも見てみたかったのですが、時間の関係で今回は断念し、厚岸までの往復乗車としました。

早朝の釧路駅

花咲線の一部列車に運休があるとの情報があったため、駅員さんに確認すると、本日自分が往復する列車は今のところ大丈夫とのことなので、予定通り出発。

花咲線のホームへ行くと、すでにキハ54の5627Dが入線していました。

キハ54形運用の5627D

列車はキハ54 516号車の1両です。出発するまでに窓側の席はほぼ埋まるほどの乗客数でしたが、何とか海側の窓席を確保することができました。

発車時刻までまだ時間があったので、ホームに出てみると、根室方面から上りの5624Dが前面に雪を被って到着したところです。同じキハ54形の514号車です。

釧路に到着した5624D

さらに、向かいの釧網本線のホームにもキハ54形車両が入ってきました。

キハ54形同士のツーショット

こちらは、「流氷物語号」ラッピングの508号車です。この車両は2020年10月に起きたタンクローリーとの衝突事故により、修理・点検を経て約2年間ぶりに現役復帰した車両で、衝突した側の前面を新製したため、左下のタイホン撤去跡がなくなっています。

車窓に張り付く雪の結晶

列車は定時に発車し各駅に停車していきますが、門静を出て右手に海岸線が広がると、車窓風景を楽しんでもらうために減速します、とのアナウンス。観光路線ならではのサービスですね。

北海道時刻表にも、この列車と上り5626Dには「門静-茶内間・別当賀-落石間で速度を落としてゆっくりと走ります」との説明書きがなされています。

釧路から約50分の乗車で目的地の厚岸に到着。

厚岸駅に到着
厚岸駅を出発する5627D

改札を抜けたところで駅員さんに呼び止められ、列車で釧路に戻られますか、と。

どうやら、その後ほとんどの列車が運休になってしまったようですが、上り乗車で予定していた3628Dだけが運行するとのことで、ほんとうにギリギリセーフ、そしてラッキーでした。

厚岸散策後、釧路へ引き返す

厚岸駅の駅舎

さて、上り列車まで3時間半近くあるので、厚岸の街をぶらつくことに。
厚岸滞在3時間半の “小観光” については、下記の記事でご紹介していますのでご覧ください。

駅近くにある道の駅「コンキリエ」で名物の牡蠣の昼食を済ませて駅に戻ります。

穏やかな厚岸駅構内
厚岸とお別れ

上り3628Dは5分ほど遅れて厚岸駅に来ました。行きに乗った車両と同じ、キハ54 504ですが、今度は快速「はなさき」号としての運用です。今日の花咲線の運行は、この516号車の1往復だけなのでしょう。

この「はなさき」号は厚岸を出ると釧路までの約40分間、ノンストップ運行です。
観光客向けの減速走行もなく、海岸線の鉄路を疾走していきます。

乗客は多く、海側の窓席に座ることができなかったので、後方のロングシート部に陣取って車窓風景を眺めていましたが、昼からは青空が広がり、とても穏やかで気持ちの良い景色です。

厚岸湾の美しい景色

ところが…列車が林間部に入ると突然急停車。
シカの出没です。それも一度や二度でなく、ことあるごとに減速し、警笛を鳴らす状態。前方を見ていると、いたるところでシカが線路上をたむろしています。

北海道におけるシカの出没は今や日常茶飯事ですが、ここ花咲線内はエゾシカ出没の多発地帯のようですね。

そんな中、線路から逃れたシカの先に視線を移すと、何と20頭以上はいようかというシカの群れがいるではないですか。これまで一度に数頭程度は見たことはありますが、ここまでの大群に出くわすのは初めてです。道内には60万頭ともいえるエゾシカで生息しているようなので、これぐらいの群れがいてもちっともおかしくないのですが…

鉄道車両は急ブレーキの多用により、制輪子というブレーキパッドが摩耗するなど故障の原因となります。思うところ、おそらく今日の運休は、車両整備が追い付かず、代替車両の都合がつかなかったのかもしれません。

車両は林間部をやっと抜け、市街地まで来るとスピードを上げて回復運転を図りますが、約10分ほどの遅れをもって終点の釧路に到着しました。

凍てつく車両前面

釧路から引き返し新千歳空港へ

釧路からは特急おおぞら8号で札幌方面に戻ります。

釧路駅で発車を待つおおぞら8号

キハ261系のおおぞら8号は定刻に釧路を発車、自慢の加速力を活かして一路札幌を目指します。

列車は、白糠、池田、帯広と軽快に走り続け、新得につくころには夕闇が迫ってきました。

夕暮れ近い車窓風景

新得を過ぎると雪が降り始め、下り列車の遅れにより、トマムで交換のためしばらく停車。

その後、新夕張、追分に停車、次の南千歳で下車しました。札幌まで乗り通さなかったのは、新千歳空港に寄って空港ターミナルで夕食をとるためです。

おおぞら8号は数分遅れで南千歳に到着。急いで乗り換え、何とかエアポート170号に乗車。そして4分の乗車で新千歳空港に到着です。

早速向かったのは、ターミナルビル3階にある「北海道ラーメン道場」

ラーメン道場の入口

10店のラーメン店が軒を連ねていて、多くの客でにぎわっています。

「札幌飛燕」の店先

昨年、札幌のラーメン横丁で訪れた弟子屈ラーメンもありました。
しかし今日のお目当ては「札幌飛燕」です。

一番人気の「我流札幌塩らーめん」、そして「日本一トロ塩味玉子」を追加。まろやかでコクのある逸品をおいしくいただきました。もちろん、サッポロクラッシック生も合わせて。

札幌飛燕の「我流札幌塩らーめん

夕食を済ませると、ターミナルビル2階にあるお土産店をいろいろ見て回ったのち、新千歳空港から小樽行のエアポート185号で宿泊先の札幌に向かいます。

19時過ぎに札幌に到着。その足で本日予約先の札幌ワシントンホテルプラザへ。
今日も昨晩と同様、事前に登録しておいた全国旅行支援(HOKKAIDO LOVE!割)から、電子クーポンをもらい本日終了。


最終日の4日目は、函館本線山線と、同じく函館本線の砂原支線を経由して新函館北斗へ向かう予定です。
次回、最終日の様子も是非ご覧下さい。

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