【冬の厚岸ぶらり旅】お供山展望台から厚岸の街を一望し、名物の牡蠣を食する “ちょこっと観光”

旅行

3泊4日の北海道鉄道旅の3日目、花咲線で厚岸まで往復乗車する際、厚岸からの折り返し列車までの約3時間半、冬の厚岸の街をぶらりと歩いてみました。

スポンサーリンク

厚岸大橋を目指す

釧路8時18分発の列車で厚岸に到着したのが9時9分。折り返しの上り列車の発車時刻が12時37分のため、3時間半もの時間があります。

厚岸駅前から出発

どこか観光スポットでもないかと、駅の待合室に備え付けのパンフレットを物色。

湖南地区の突端にある愛冠(あいかっぷ)岬まで行けば景色もいいのでしょうが、歩きではとても無理な距離なので、厚岸大橋でも見ておこうと、駅を出てとりあえず東方面に進みます。

目抜き通りを歩いていると、途中にバス停を発見。

帰りのバス便を確認

時刻表を見ると、どうやら駅から湖南地区を結ぶ路線があるようで、駅に戻るバスが10時40分頃に1本あります。なので、行けるところまで行って帰りはこのバスで駅に戻ることにしました。

バス停を一つ一つ確認しながら15分ほど歩くと、厚岸大橋の北詰めにつきました。

真紅の厚岸大橋

この厚岸大橋は、北海道で最初の海上橋のようで、厚岸町のシンボル的存在となっています。真紅の橋は遠くからでも目立つ立派な橋です。

ここを徒歩で歩きますが、長さ465.5mもあるので、さすがに歩き甲斐があります。

それにしても、橋の上から眺める景色は、穏やかで気持ちの良いものです。海岸沿いには、名産の牡蠣の養殖場が見て取れます。

牡蠣の養殖場
スポンサーリンク

お供山展望台へ

橋を渡った先には、正面にお供山が構えていますが、その斜面は断崖絶壁でとても登れそうにありません。車で行く場合は、山の反対側から回り込んで山頂近くに行く道があるようですが、そこまで歩くのには無理があるようです。

橋を渡り切り、バス停があることを確認してさらに先を進みます。

しばらく歩いて、ふと左手を見ると、お供山の山頂に向かう階段があるではないですか。
近くに行って確認すると、「お供山展望台⇒」と書かれた看板がありました。

お供山展望台に至る階段

見上げると急な階段が山頂に向かってずっと延びています。少し躊躇はしましたが、バスの時刻を確認したうえで、せっかくだからと頑張って登ることにしました。

登り始めは軽快な足取りでしたが、他に登る人がいない中、延々と続く階段が脚に来ますね。
登山で脚力を鍛えてるとはいえ、冬のシーズンは山に行かないため、運動不足がたたります。

およそ15分ほど階段を登り詰めると、やっと平坦な場所となり、さらにその先の雪が積もった遊歩道を進むと、何とか展望台に辿り着きました。

お供山山頂の展望台

展望台からは厚岸湖が一望でき、眼下には真紅の厚岸大橋がはっきり見えます。

厚岸大橋を一望

あいにくの曇り空でしたが、本当に穏やかな心安らぐ風景です。

穏やかな厚岸湖

いつまでもボーッと見ていたい景色ですが、帰りのバスに間に合わせるため急ぎ下ることに。
山頂付近の雪深い道を慎重に進み、あとは下り階段を一気に降りて行きます。

下り階段から見下ろす厚岸漁港

さすがに上りほどではないですが、下りも結構脚に来ますね。

山から下りて、最寄りのバス停に発車時刻の10分前に着き、これで駅まで戻れると思うとホッとします。バス停で待っていると、地元の高齢の女性が一人バスに乗るようです。

松葉町通バス停から駅に戻る

厚岸駅に行くバスはカラの状態で到着し、私とその女性の2人のみをのせて出発。
途中の役場前でその女性が下りると、その後乗降客はなく、駅まで私一人でした。

1日の運行本数が少ないうえに、平日の昼間の乗車率がこのような状況ではとても採算はとれませんね。JR北海道もそうですが、このような状況を見るにつけ、地方のバス運営の窮状がうかがわれ、公共交通機関の維持がいかに大変なのかを思い知ります。

コンキリエへ向かう

厚岸駅に戻ってきたのは11時少し前。
帰りの列車までまだ1時間半以上あるので、ゆっくりランチとします。

厚岸駅に戻る

向かうのは厚岸の観光スポットにもなっている「道の駅 コンキリエ」です。コンキリエとはイタリア語で貝殻を意味する言葉のようです。何といっても牡蠣が有名ですからね。

コンキリエへは駅舎脇の歩道橋を登り、線路をまたいで少し登った丘の上にあります。

コンキリエに向かう歩道橋

歩道に積もったふかふかの雪を踏みしめ、入口までの階段を登り切って着きました。

コンキリエは目の前

今日は閑散期の平日なのか、館内は観光客の数もまばら。
食事処に行く前に、1階にあるお土産屋をのぞいてみることに。

会社と自宅用に、北海道旅のお土産をどこかで買う予定でしたが、せっかく厚岸まで来たので、ご当地の土産品を買うことにしました。

いろいろ物色した結果、会社へは「厚岸饅頭」、自宅用に牡蠣の燻製、牡蠣エキス入りの「牡蠣最中」、そして “牡蠣に合うお酒” を購入。さすがに持ち歩けないので、宅急便にて送ることに。

そういえば、ここでは「モンベルカード」を提示すれば、料金が5%割引になるので、お持ちの方は是非ご活用を。

いよいよ牡蠣を食す

さて、そうこうしていると11時半近くになったので、2階の食事処へ向かいます。

フロアーには、オイスターカフェやレストラン、炭火焼の店等がありましたが、焼き牡蠣を食べてみたかったので、迷わず炭火焼の店「炭焼 炙屋」へ。

この店では購入した食材をセルフでバーベキューが楽しめます。

店先の魚介市場では、牡蠣をはじめとしてホタテ、シシャモなどいろいろな種類の海産物が所狭しと並んでいて、好きなものを取るビュッフェスタイルとなっています。

店先の魚介市場

牡蠣だけをとっても、「マルえもん」「カキえもん」「弁天かき」と3種類のブランド牡蠣が並んでいましたが、3個900円の弁天かきをチョイス。そのほか、花咲かにとシシャモを選んで会計へ。

牡蠣、牡蠣、牡蠣…

ここでもモンベルカードを提示して割引サービスを享受。

窓に近い客席を案内され、炭火台の前に座ると、まずはサッポロクラシック生ビールで喉を潤します。

ビールを飲んでから…

そして、いよいよ牡蠣、カニ、シシャモをそれぞれ焼き台へ。

炭火で焼く魚介類

牡蠣は殻が開いて、中の汁がぐつぐつ煮えてきたら食べごろです。さすがぷりぷりの牡蠣はとてもおいしいですね。殻にある汁のおいしいこと。
あまり焼きすぎると汁が全部蒸発してしまうので、注意が必要ですね。

焼き牡蠣を堪能

食事を終えて4階にある屋内展望室と3階にある屋外展望室にそれぞれ行ってみます。
昼から晴れの予報通り、気持ちの良い青空が広がってきました。

展望室からの景色

青い空と雪景色、そして厚岸大橋も映る厚岸の街並みを眺めていると晴れ晴れした気持ちになります。

青い空と雪景色

コンキリエを後にして、駅から来た道を引き返し、およそ3時間半の厚岸での短い旅を終えました。

コンキリエを後にする

今度は夏場のシーズンにきて、厚岸の町とともに、少し先にある別寒辺牛湿原を見に、また来たいと思うぶらり旅でした。

道の駅 厚岸グルメパーク
「コンキリエ」

■厚岸郡厚岸町住の江2-2
■0153-52-4139
■休業日:月曜日
    (祝祭日の場合は火曜日)
     ※7月・8月は無休

タイトルとURLをコピーしました