2日目は札幌を出発して、滝川から根室本線経由にて釧路を目指します。途中、現在運休中の東鹿越-新得間を代行バスで通過する予定です。まずは富良野までをご案内します。
早朝の札幌をキハ40で出発
北海道鉄道旅の2日目の朝は早い。昨年と同様、札幌6時発の923Dで函館本線を北上します。
寒さ厳しい早朝の札幌駅7番線に、キハ40運用の923Dが入線してきました。
今日の923Dは何と豪華3両編成となっています。前寄りからキハ40 1816+1701+1722ですが、最後尾の1722号車には乗車できません、とのアナウンス。
1722号車だけ旭川運転所所属の車両なので、旭川までの回送連結でしょうか。
それにしても、札幌駅に唯一顔を出すキハ40運用の列車が健在なのはうれしいことです。
昨年も乗ったとはいえ、やっぱりこの1本は外せないですね。
6時になると、まだ暗い札幌駅のホームを出発です。昨晩から雪が降り続いていたので運行が心配されましたが、特に運行に支障はないようで一安心。
車内は通勤客でそこそこ席が埋まっていますが、早朝の凛とした空気は気持ちの良いものです。
今日はこれから根室本線に乗るため滝川駅まで行きます。ただ、この923D列車で滝川まで行くと根室本線の接続が悪いので、途中の岩見沢で特急に乗り換えて滝川に向かいます。
およそ1時間弱のキハ40乗車を満喫したら岩見沢で下車。
ここから789系の特急ライラック1号に乗り換え、30分弱で根室本線の起点である滝川駅に到着。
根室本線のキハ40に乗り換え
滝川駅に到着後、乗り換え時間は数分と短いため小走りで根室本線のホームに向かうと、お目当てのキハ40はすでに入線しています。富良野行の2473Dで、キハ40 1707の単行です。
発車時刻になり、おもむろに動き出そうとエンジンがうなり始めた時、ガクンと止まりそうになるも、何とかエンジンがかかり走り出しました。
何事もなくてよかったですが、これも老朽化のせいなのか否か…。
2473Dは富良野行なのですが、途中の平岸駅で下車して、一旦滝川に戻る計画です。
運転本数の少ない滝川-富良野間、そしてその先さらに不便な富良野-東鹿越間と新得までの代行バスを見据えた中で、1本でも多くキハ40に乗車するための策です。
ちなみに、時刻表上、平岸から一つ先の芦別まで行けば1分の待ち合わせで引き返すことも可能みたいですが(多分芦別で交換と思われた)、ちょっと危険なので、安全策をとって平岸までとしました。
小雪が舞う中、30分弱の乗車で平岸に到着。乗降客は私一人のみです。
ホームから発車する2473Dを見送ってから、次の折り返し列車までは17分。
いったん駅を出てみますが、特に何もないばかりか、とにかく寒いのでこじんまりとした待合室に急いで駆け込みます。
列車が近づいてきた気配があったので、外に出てみると、DF200を先頭にした長大な貨物列車が入ってきて駅に停まりました。次に乗る上り列車とこの平岸駅で交換するのでしょう。
上り列車の時間も近づいてきたので、反対側のホームへ行こうと跨線橋を渡りますが、その入口に防寒用の扉が設置されています。さすが北海道仕様ですね。
しばらく待つと、粉雪の舞う中、滝川行の2474Dが1両でやってきました(キハ40 1715)。
暖かい車内に乗り込み、車窓から広い雪原をぼーっと眺めながら滝川まで引き返してきました。
再び滝川から富良野へ
今度乗る富良野行の列車まで1時間ほどあったので、駅構内や駅前の探索です。
時刻は朝の9時前後ですが、一面が雪に覆われた駅前は閑散とした状態。
喫茶店はないかと辺りを見渡しますが、それらしき店が見つからなかったので、寒さしのぎに結局駅の待合室に戻ることに。
暖房の効いた広い待合室で発車時刻までの時間を過ごしますが、特にやることもないので、早めに改札を抜けてホームへ。
先ほど乗ってきた1715号車の姿はすでになく、遠方の引き上げ線に首都圏色のキハ40が停まっていたので、次に乗る車両はあれではないかと…。
発車時刻が近づくと、入線してきた2475Dは予想通り、首都圏色の1758号車でした。
北海道色以外のキハ40は、この旅で初めてなのでテンション上がりますね。
なお、1758号車は釧路運輸車両所から旭川運転所への転属組なので、釧路車の特徴である貫通扉の四角形の枠が確認できます。
単行の2475Dは定刻に滝川駅を発車。富良野までの約1時間の乗車をたっぷり楽しみます。
先ほど降りた平岸を再び通り過ぎ、その後も富良野までのんびりと車内で過ごします。
ちらついていた雪も止み、富良野に着く頃には空に晴れ間もでてきました。
今日、朝から4本のキハ40を乗り継いで富良野まで来たことには満足感があります。
列車は北海道のほぼ中央に位置する富良野の街の駅ホームにゆっくりと入っていきました。
跨線橋上で、旭川方面から到着したキハ150形とのツーショットも見られました。
改札脇の側線に「RED BEAR」の愛称で知られるDF200が単機で待機していましたが、さきほど平岸駅で出会った57号機ですね。ひと仕事終えて一服といったところでしょうか。
富良野といえば、夏のラベンダー畑が印象的ですが、冬は雪一色。駅からもほど近い富良野スキー場は、ワールドカップも行われる歴史あるスキー場として有名です。
駅前に出てみると、その富良野スキー場がはっきりと見渡せます。
現在時刻は11時前、根室本線を乗り継ぐ次の列車の発車時刻まで3時間以上あります。
さて、これからどうするか…。
今日は釧路まで行く予定ですが、この先の様子は次回の記事にてご案内します。