【丹沢主脈路】丹沢の奥深さを実感する充実した縦走旅(塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳)

登山

丹沢での縦走旅を楽しみたく、職場の仲間と主脈路を歩き渡る山行を計画し、1泊2日での充実した山旅の様子をご紹介します。

【my山行日:2018年5月3日~4日(1泊2日)】職場の仲間と4人で

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丹沢主脈路について

丹沢主脈とは、丹沢山塊の塔ノ岳から丹沢山・蛭ヶ岳を経て北端の焼山に至る稜線を指し、特に丹沢山から蛭ヶ岳に至る尾根道は、富士山を見据えながら気持ちの良い展望が広がる絶好のルートとなっています。

なお、稜線上には尊仏山荘、みやま山荘、蛭ヶ岳山荘といった宿泊可能な山小屋が点在しているため、1泊2日でゆったりとした山旅を楽しむことができます。

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登山コースの紹介

初日は悪天候の中、鍋割山を経由して丹沢山へ

ゴールデンウィーク後半の初日である5月3日から1泊2日の日程で職場の仲間と縦走旅に出発。

今回のコースは、表丹沢県民の森駐車場をスタート地点とし、鍋割山経由で塔ノ岳へ、さらに主脈路を進み丹沢山の山頂のみやま山荘に宿泊。翌日は蛭ヶ岳に至ったのち、標高を落としながら八丁坂ノ頭から下山し、東野バス停をゴールとするものです。

ゴールデンウィークの初日ともいえば、かなりの混雑が想像されますが、この年は前日からの雨模様。当日は風も強く山行自体躊躇しましたが、翌日は快晴の予報だったことから決行としました。

集合場所の渋沢駅からタクシーで表丹沢県民の森駐車場に到着。小雨の降る中、鍋割山に向かい出発。

▼鍋割山までの登山については、下記の記事をご覧ください。

ようやく鍋割山に到着し、鍋割山荘にて鍋焼きうどんを食べて再出発。

塔ノ岳山頂に着いた頃には強風が吹き荒れ、尊仏山荘に緊急避難。
コーヒーを飲みながら休憩後、少し風が弱まったところで、丹沢山に向けて歩きを再開。

15時半に丹沢山山頂に到着しましたが、あたりは真っ白でした。

山頂近くに咲く山桜

本日は、山頂に立つみやま山荘に宿泊し、翌日の好天を期待します。

▼塔ノ岳から丹沢山・棚沢ノ頭までの登山については、下記の記事をご覧ください。

快晴の縦走路から望む富士山の眺望

2日目は朝から快晴。ここからの縦走旅に期待が高まります。

みやま山荘を出発して、さっそく開けた場所に出ると、丹沢の山々の向こうに既に富士山が顔をのぞかせています。

快晴の縦走旅

今日のスタート当初は大きく下り、ガツンと登り返します。
朝一番で体が起きていないのできついですね。

不動ノ峰あたりまで来ると緩やかになり、穏やかな稜線歩きが楽しめます。
このころになると、雲も切れて一面の青空となり、富士山もくっきりとした姿を見せています。

富士山頂から雲が切れる
富士山全容がくっきりと

縦走路の先に目をやると、蛭ヶ岳の山頂が見えてきました。

視線の先に映る蛭ヶ岳と富士山

棚沢ノ頭を下りおり、しばらく行くと、鬼ヶ岩に着きます。

鬼ヶ岩を下り降りる

コース中、唯一の岩場でもあり、鎖を伝い慎重に下ると、いよいよ蛭ヶ岳への登り返しとなります。

縦走路の最後の坂道を頑張って登りきると、丹沢の最高峰である標高1,673mの蛭ヶ岳にたどり着きました。

蛭ヶ岳の山頂標識

晴天も手伝い、山頂から360°の眺望は本当に気持ち良いものです。

富士山が迫る

富士山の雄姿は当然のこと、周りは丹沢山塊の山々に囲まれ、丹沢の奥深さを実感します。

蛭ヶ岳山荘前からの景色

また東方面には、眼下に宮ヶ瀬湖も見て取れます。

東方面に捉えられる宮ヶ瀬湖

縦走旅を満喫して、下山後は温泉へ

蛭ヶ岳山頂でしばらく休憩したのち、下山の開始です。
山頂からは檜洞丸方面に至る丹沢主稜も伸びていますが、我々は主脈路を北に向かいます。

丹沢主稜方面へ至る道

蛭ヶ岳からの下りは階段の連続です。階段はかなり長く続くので、逆のコースでこの階段を登ると思うと結構大変そうですね。

地蔵平あたりまでくると緩やかな道となり、さらにしばらく進むと姫次に着きます。
ここは休憩するに適したスペースがあり、松の木越しに見える富士山はなかなか乙な風景です。

姫次から見る富士山

姫次から20分ほどで八丁坂ノ頭に、さらに進むと焼山に至りますが、この分岐から下り降り、登山口である東野を目指します。

下山路の途中で仲間の一人が足を痛めてしまったため、下り道では休み休みの下山となり、かなり時間を要しました。そして、出発から8時間して14時前頃にバス停のある東野に到着です。

ただし、東野バス停から帰りのバス便は本数が少なく、次のバスは16時20分発。
2時間半近くあるので、近くの日帰り温泉に寄ることにしました。

20分ほど歩くことになりましたが、川沿いの青根緑の休暇村センターにある「いやしの湯」へ。
2日間の山旅の疲れを温泉で癒し、心身ともにリフレッシュ。

東野バス停まで乗り合いタクシーで引き返し、三ケ木バス停を中継して橋本駅に到着。
駅前で軽く「お疲れ会」をしたのち、岐路に着きました。


それにしても、今回の1泊2日の丹沢主脈縦走は、1日目こそ天気が悪かったものの、翌日は快晴となり、終始富士山を見ながら、丹沢の山深さを感じ入る充実した山旅でした。

東京近郊でこの素晴らしい縦走旅が満喫できる山行として是非お勧めしたいと思います。

登山ルートと所要時間

【1日目】表丹沢県民の森駐車場・・・鍋割山・・・塔ノ岳・・・丹沢山・みやま山荘(約6時間)
【2日目】丹沢山・みやま山荘・・不動ノ峰・・棚沢ノ頭・・鬼ヶ岩・・蛭ヶ岳・・地蔵平・・
     姫次・・八丁坂ノ頭・・東野(約6時間)
※上記時間には休憩時間は含まれていません。

鍋割山~塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳のルート

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