【明星ヶ岳~明神ヶ岳2nd】富士山を眺めながら歩き進める気持ちの良い縦走路

登山

明星ヶ岳~明神ヶ岳の縦走路は以前に単独で歩いたことがありますが、この縦走路の気持ち良さを山仲間と共有したく、再び訪れることにしました。

【my山行日:2023年4月1日(土)】職場の仲間と4人で

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絶好の登山日和

今回の山旅は職場の仲間とで4人での山旅です。4人とも神奈川県在住のため、小田原駅に朝8時に集合としました。

この日は天気が良く、小田原に向かう小田急線の電車内からも富士山がくっきりと見えていました。今日は縦走路から最高の眺めが拝めると思うと期待に胸が膨らみます。

前回一人で行った際は、小田原駅からバスで宮城野橋まで行き、そこから明神ヶ岳の登山口まで20分ほど歩いて向かいましたが、今回は4人ということもあり、時間短縮も図る目的で、登山口までタクシーで向かうことに。

タクシーの運転手もさすがに宮城野橋から登山口までの道のりは知らなかったらしく、道案内をしながら、小田原駅からおよそ30分で登山口に到着しました。

登山口からの景色
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まずは明星ヶ岳を目指す

明星ヶ岳登山口

準備運動を済ませ身支度を整えてから登山スタート。
我々の前後には他の登山客は見当たらず、静かな森の中を歩き始めます。

山道は最初からつづら折りの上り坂が続きます。途中に休憩場所も設置されていないので、適当な場所で休憩を取りながら登るのがよいでしょう。

そして出発から約40分で「箱根大文字焼」のスペースに着きました。

箱根大文字焼の説明看板
大文字の文字部分

明神ヶ岳に至る登山道としては、宮城野から直接明神ヶ岳に至るルートのほか、大雄山線を経由して最乗寺から至るルートもありますが、明星ヶ岳を経由して縦走するルートを選んだ理由の一つに、この大文字焼の場所を他のメンバーにも見てもらいたかったためです。

この場所からは眼下に強羅の街を一望し、強羅から伸びるケーブルカーや大涌谷に至るロープウェイなどを見ることができて、とても眺めが良いです。

眼下に強羅の街

さらに視線を右に向けると、金時山や富士山の姿がはっきりと確認できます。

富士山も映る

休憩ののち、大文字焼を出発して明星ヶ岳を目指します。

最初に少しだけ急な箇所はありますが、途中から傾斜の緩い穏やかな森の中を歩いていると、じきに稜線にでます。

稜線に到着

まるでゴルフ場のコースのような広く平らな稜線道です。

広い稜線道

明星ヶ岳へはここを右折して5分も歩けば到着です。

明星ヶ岳の山頂
山頂部に鎮座する祠

山頂という感じはなく、神社の祠があるのみです。下から上がってきた人に話を聞くと、箱根湯元から尾根沿いにここまで2時間かけてきたそうです。さすが健脚ですね。

縦走路を明神ヶ岳に向かう

さてここからが今回の縦走路の始まりです。

しばらくは道幅の広い縦走路を歩き進めますが、残念ながら両脇は背の高い箱根竹が生い茂っているため、展望は全くありません。でも道端に咲くヤマザクラがきれいですね。

登山道脇のヤマザクラ

ただ天気が良いので、足取りも軽く、気持ちの良い稜線歩きが楽しめています。

多少のアップダウンはありつつも、だんだんと明神ヶ岳に近づき、稜線上からもその頂を確認することができます。

稜線の先に見える明神ヶ岳

宮城野に下山する分岐を過ぎると。いよいよ明神ヶ岳に向かう上り坂となります。

分岐点から明神ヶ岳への登り

登り始めは我慢が必要ですが、やがて傾斜も緩やかになり、頂上が近いことがわかります。

山頂手前で一気に視界が開け、様子が見渡せます。

一気に視界が開ける

そして明星ヶ岳から1時間半で明神ヶ岳の山頂に到着しました。

明神岳ヶに到着

明神ヶ岳の山頂でランチ休憩

山頂エリアで休憩

山頂エリアは20~30人ほどの登山客でにぎわっています。明星ヶ岳からの人は少なかったので、おそらく多くの人が金時山方面から縦走してきたでしょう。

明神ヶ岳山頂は金時山とその背後に富士山が一直線に見えるスポットとなっています。

富士山の山頂には雲がかかってきてはっきりとしませんが、まずまずの景色ですね。

金時山の背後に富士山

さて、ここでランチタイムとします。設置されたテーブル席は埋まっていましたが、ちょうどベンチが空いたので、4人で座ってのんびりと昼食を楽しみます。

縦走路をさらに進む

30分程度ゆっくり休憩したら縦走路を金時山方面に向けて出発です。

登山道を歩いていると崩壊地を通り過ぎますが、かなり切れ落ちていますね。

崩壊地で視野が開ける

しばらく行くと道幅の広い道となり、緩やかに下っていきます。
振り返ると、今朝登った明星ヶ岳から明神ヶ岳に至る長い稜線が確認できます。

さらに進むと、今度は足場がザレた急な下り道となり、ここは慎重な足取りが必要です。

いったん下り終わると、また登り返すことになり、この先アップダウンが続きます。

遠くに見える金時山はなかなか近づかないですね。

金時山に至る縦走路

火打石山を過ぎ、森の中の上り下りを繰り返しながら進むと、今度は両脇が背の高い箱根竹に覆われた道が続きます。

箱根竹の道が続く

この箱根竹の道も、下ったと思ったら上りとなり、この上り下りがずっと続くので、最後はかなり疲れてきます。

箱根竹の切れ間がある場所から覗いてみると、眼下に仙石原の街並みがよく見えます。

仙石原の街並み

やっと視界が開ける場所にたどり着くと、目の前に金時山の山容がドーンと広がっています。
山肌がとてもきれいですね。

眼前に迫る金時山

ここまで来たらあと一息です。

明神ヶ岳から2時間ほどの歩きで、金時山への登りとの分岐となる矢倉沢峠に着きました。

ここからは森の中を下るのみです。
約30分の下りで、登山口に至り、ゴールとなる仙石原に到着しました。

下山完了!

明星ヶ岳登山口から6時間以上に及ぶ縦走路を歩き切り、メンバー全員が達成感を味わっていました。
距離にして約12キロ歩いたことになり、久しぶりの登山だったこともありかなり疲れました。

ハイキングコース案内図

下山後は、箱根仙石案内所近くの中華屋でビールとおいしい餃子で乾杯!!

帰りは小田原方面に向かう1人と別れ、残りの3人は東名高速を経由する高速バスで岐路につき、今日の山旅を終えました。


春先の歩き始めとしてとても良い運動になりました。秋のススキに覆われた時期に訪れるのもまた良いでしょう。
季節を問わず、日帰りで楽しめる縦走山旅として、是非ともお勧めしたいと思います。

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