【白馬岳~Vol.3(終)】絵葉書のような美しさを誇る白馬大池をめぐり、ロープウェイで栂池へ下山

登山

白馬岳シリーズの最終回は、前回小蓮華山まで縦走した稜線を歩き進め、美しい白馬大池の絶景を堪能してから栂池に下山する様子をご覧いただきたいと思います。

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登山コースの紹介(その3)

白馬岳山頂から、美しい稜線を歩いて小蓮華山まで来ましたが、さらにここからも素晴らしい景色が待っています。

“美しすぎる” 白馬大池

小蓮華山でひと休みしたら、縦走旅を続けます。
ガレた道を下りしばらく進むと、前方に白馬大池が顔を覗かせています。

稜線の先に白馬大池が

ほどなく眺望のよい「船越ノ頭」に着きます。

船越ノ頭に到着

ここでは多くの登山客が、休憩がてら景色を楽しんでいます。それにしても、振り返ると何と気持ちの良い穏やかな稜線なのでしょう。あらためて心が和みます。

多くの登山客が絶景を楽しむ
振り返ると美しい稜線

また、白馬大池もだいぶ近くに見えています。

これから進む稜線

さあ、それでは白馬大池に向かって歩みを進めます。ハイマツに覆われた緩やかな雷鳥坂を下っていくと、白馬大池がだんだんと近づき、その姿が大きくなってきました。

雷鳥坂から見る白馬大池

この日は天気が良すぎたせいか・・・雷鳥には出会うことはできませんでした。
雷鳥坂を下り終わると、白馬大池山荘の立つ白馬大池の湖畔に着きました。

湖畔に立つ白馬大池山荘

北アルプスでは2番目の大きさである白馬大池は、火山活動によって堰き止められてできた湖なので、あたりは溶岩で埋め尽くされています。

湖畔に続く溶岩の道

ここからは湖岸の溶岩をたどる登山道を進み、乗鞍岳まで登り返すことになりますが、このあたりから見渡す白馬大池の青く澄み切った湖面と周囲の山々との景色は、この日の晴天も手伝って、この上もなく美しく、まるで絵葉書を見ているくらいに見惚れる景色です。

美しき白馬大池と山荘
湖畔から雷鳥坂方面を望む
白馬岳からの稜線と白馬大池

乗鞍岳に登り返す

白馬大池を後ろに見て、溶岩とハイマツの道を乗鞍岳に向けて登っていきます。

湖岸の道を進む

足元がゴツゴツしているので、歩きにくく、結構疲れますね。

乗鞍岳への登りにかかる
あたりはハイマツと溶岩

斜面を登りきると、広いハイマツ帯の中に高く積まれたケルンと「乗鞍岳山頂 2436.7m」と書かれた標識のある乗鞍岳に到着です。ここでは記念撮影だけして通過。山頂部は広いエリアになっていますが、しばらくすると下り道となります。ここから先は下るのみです。

栂池高原に下山

下り坂の途中に1カ所だけ雪渓が残っていました。

乗鞍岳近くの雪渓

短い距離ですが、ロープが渡されているので、滑らないよう慎重に通過します。
さらに足元に大きな岩が連続する道をひたすら降りていきます。

急な岩の坂道を下りる

一旦下りが緩やかになると、標高2,200mに位置する「天狗原」に出ます。
ここは高層湿原地帯で、高山植物が多くみられるスポットですが、今回は時期的にあまり見られず。しばらくは天狗原の木道をゆったりと歩きます。

天狗原を過ぎると再び石だらけの狭い道を下り下りていきます。そして、栂池自然園の入り口を過ぎて栂池ヒュッテからひと歩きで、ロープウェイの自然園駅に到着です。

ロープウェイ栂池自然園駅

あとはロープウェイとゴンドラリフトを乗り継いで栂池高原駅にたどり着きました。
学生時代にこの栂池高原にスキーに来ましたが、30年以上して登山でこのゴンドラリフトに再び乗ることになるとは・・・感慨深いものを感じます。

高原前からバスで白馬駅に向かい、駅前で信州そばを食したのち、特急「あずさ26号」に乗車。
車内で今回の山旅の思い出話に花を咲かせながら帰路の人となりました。

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登山ルートとアクセス

アクセス:JR大糸線白馬駅から猿倉登山口までバスで27分
栂池自然駅から栂池高原までロープウェイ、ゴンドラリフトで40分
栂池高原からJR大糸線白馬駅までバスで25分
登山ルート:
【1日目】猿倉登山口・・・白馬尻・・・葱平・・・白馬山荘(約6時間)
【2日目】白馬山荘・・・白馬岳・・・三国境・・・小蓮華山・・・白馬大池・・・乗鞍岳・・・天狗原・・・ロープウェイ自然園駅(約5時間)
※上記時間には休憩時間は含まれていません。

※登山ルートの地図は、山と渓谷社の承諾を得て使用しています。
 ☞ヤマケイオンラインのサイトへ

【白馬岳~Vol.1から3】(完)

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