【白馬岳~Vol.1】日本最大規模の「白馬大雪渓」を登り切り、日本最大級の「白馬山荘」に宿泊

登山

前の年に木曽駒ヶ岳の山旅を共にした地元の山仲間と3人で、今度は北アルプスを目指すことになり、雪渓歩きと気持ちの良い稜線歩きが楽しめそうな白馬岳を選定。1泊2日での縦走旅に出かけました。

【my山行日:2017年9月7日夜~9日(1泊2日)】地元の山仲間と3人で

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白馬岳について

白馬岳(しろうまだけ)は、北アルプス北部の位置していて、標高2,932mと後立山連峰では最高峰の山です。「白馬」は通常「はくば」と呼ばれますが、白馬岳のみ「しろうま」と呼ばれています。これは、6月頃に山肌に現れる “代掻き馬” の模様から「代掻き山」とよばれるようになり、後に転じて「白馬岳」となったことに由来します。

白馬岳といえば、山頂に至るまでに通る「白馬大雪渓」が有名ですが、日本三大雪渓の中でも、長さ3.5kmの最大規模を誇ります。また、雪渓上部にはお花畑が広がっていて、6月から8月にかけて高山植物が咲き誇っていることから、「花の白馬岳」としても知られています。

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登山コースの紹介

今回は、猿倉登山口をスタートして、白馬大雪渓を登り白馬岳山頂直下の白馬山荘で宿泊、翌日朝に白馬岳に登頂したのち、小蓮華山、乗鞍岳へと縦走して栂池に下山する、1泊2日のコースをご案内します。

まずは猿倉登山口へ

今回、猿倉登山口までは、前日夜からの夜行バスを利用しました。バスタ新宿から「さわやか信州号」に乗車し、翌朝6時前に白馬八方バスターミナルに到着。

ところが、ここでトラブル発生。事前に猿倉まではタクシーを予約し、バスターミナルで待ち合わせとしておきましたが、出迎えてくれたタクシーの運転手によれば、昨日降った大雨の影響で、猿倉までの道路状況を確認するために現在二股のゲートが閉鎖されていて、行政機関(大町建設事務所か)による確認作業が終了するまでは通行できない、とのことです。
しばらくは動きが取れないので、栂池から登る逆ルートも提案されましたが、山小屋に着く時間を考慮して、2~3時間までなら待つことにしました。

何もすることがない状態で、バスターミナルで待機。同じように待っていた人の中には歩いて猿倉に向かうとみられる方々もいましたが、我々はそのまま「待ち」の状態に。
2時間ほど経過して、先の運転手が戻ってこられ、やっとゲートが解除されたとのこと。
タクシーに乗って、猿倉登山口に到着したのは、結局8時半頃となりました。

スタート地点の猿倉荘

白馬大雪渓を踏破してお花畑へ

登山口にある猿倉荘で身支度を整えてから、いよいよ出発。曇天でのスタートです。
しばらく樹林帯を進んだのち、白馬沢沿いの開けた場所に出ると、白馬岳方面の山稜あたりに晴れ間がのぞき、期待が膨らみます。

白馬岳方面の山稜部に晴れ間が
雪解け水が流れる白馬沢

増水除けの木橋を渡り、登山口から1時間ほど歩くと、白馬尻小屋の立つ白馬尻に到着。ここは白馬大雪渓の末端部です。白馬尻の少し先に「大雪渓ケルン」が立っていて、ここまではトレッキングコースとなっていますが、いよいよここからが本格的な登山となります。

大雪渓ケルン
長く続く大雪渓

夏場までのまだ雪が多く残っている時期であれば、このあたりから雪渓歩きが始まるんですが、9月ともなると雪も薄くなり、危険個所もでてくるので、それを避けるために雪渓沿いの「秋道」を歩くことになります。これがガレた道でアップダウンもあるので、なかなかにして歩きづらく、結構体力を消耗します。

大雪渓沿いの「秋道」を歩く

秋道も終わり、いよいよ雪渓歩きとなります。アイゼンとポールを用意します。
取り付き地点で、4本爪の軽アイゼンを装着して、いざスタート。

いよいよ大雪渓歩きへ

雪渓歩きでの最大の注意点は、上方からの落石です。雪上での落石は音もなく迫り、またそのスピードも速いため、常に前を見て歩く必要があります。

いたるところにある “落石”

落石の頻度はそこそこあるようで、場所も様々な箇所で発生しています。当たったら重大な事故になることは容易に想像できますので、落石の危険性には十分注意しましょう。

雪渓上は、赤くペイントされたマーク(ベンガラ)に従い進ます。雪渓にはクレバス(雪の割れ目)があり、転落すると大変ですので、雪渓の両端は避け、必ず赤く示されたコースを通りましょう。

雪渓も上部に進むにつれ、勾配がきつくなり、かなり疲れてきますが、最後まで気を抜かず、一歩一歩進めていきます。大雪渓を登りきると、葱平に到着。
アイゼンも外して、しばし休憩。下方を見ると、雪渓を登ってくる人の列が見えます。

葱平で一服
大雪渓を振り返る

大雪渓を過ぎると、岩場の道、小雪渓を経て避難小屋に着きます。

避難小屋前で天狗菱をバックに記念写真
標高2,533m地点に建てられた看板

この辺りは一面お花畑となっていて、高山植物の宝庫です。9月ともなると最盛期は過ぎていますが、それでもまだまだ数多くの高山植物が咲いていて、心を和ませてくれます。

山頂直下の白馬山荘で宿泊

さて、この先も急登が続きます。かなり疲れも出てくるころですが、最後の階段の連続は堪えますね。やっとのことで稜線近くに立つ白馬岳頂上宿舎前にたどり着きました。

白馬岳頂上宿舎前からは今日の宿泊先である白馬山荘に至る近道がありますが、一旦稜線上の道に出てみると、何とも穏やかな尾根道が続いています。

穏やかな稜線

白馬岳頂上宿舎前まで戻り、白馬山荘に向かいます。
出発時間の遅れなどもあり、山荘への到着は16時過ぎとなっていました。

白馬山荘の受付
白馬山荘の宿泊棟

白馬山荘は、白馬岳山頂直下に立つ、日本で最大規模の山岳宿舎です。

隣接する「スカイプラザ白馬」は近代的な建物で、レストランでは大きな窓から北アルプスの山々を見ながら食事を楽しむことができます。また、夏季期間中は「昭和大学医学部白馬診療所」が開設され、登山者の病気や怪我に対応しています。

山荘では3名で1室を用意していただき、夕食もおいしくいただくことができました。

白馬山荘の夕食

ただ夜になるとかなり冷え込み、食後は談話コーナーにあるストーブの前で過ごしていました。
部屋には毛布が用意されているとはいえ、かなり寒く感じましたので、9月以降に行かれる場合は、防寒具の携行は必須といえますね。

明日の白馬岳からの縦走を楽しみに寝床につきました。普段、山小屋ではほとんど眠ることができない私ですが、疲れもあってか、この時は初めてぐっすりと眠れました。

>>【白馬岳~Vol.2】へ続く

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