3日目の後半は、鷲羽岳山頂での展望を楽しんだ後、下山を開始して、祖父岳へ寄った後、雲ノ平山荘の立つ、“雲上の楽園” と称される雲ノ平へ向かいます。
登山コースの紹介(前回からの続き)
鷲羽岳を後にする
前回の記事でも紹介した鷲羽岳山頂での大展望を満喫したら、今日の宿泊地である雲ノ平を目指して下山します。
行く手の先にはワリモ岳、そして稜線をたどると水晶岳の姿が映えています。
ワリモ岳に着いて振り返ると、今下りてきた鷲羽岳を見て、山腹の広さを実感します。
そして、視線をこれから向かう方向に向けると、平らな山頂を持つ祖父岳がはっきり見えます。
午前中に三俣山荘を出て鷲羽岳に登頂し、下山後に雲ノ平を目指して歩いているこの道から見る光景は本当に美しく、たびだび足を止めて見とれてしまうほどです。
ワリモ分岐を過ぎると、黒部源流点に下る道が現れますが、その先には三俣山荘も見えます。、
反対側の北方面に目を移すと、水晶岳が近くなり、稜線上に立つ水晶小屋も確認できます。
祖父岳に立ち寄り休憩
緩やかに登り返すと、やがて祖父岳に到着です。祖父岳の山頂部は平らでかなり広いため、休憩するにはもってこいの場所ですね。
早速、鷲羽岳とその背後に控える槍・穂連峰の山々をバックに記念写真を一枚。
今日は天気が良いので、槍ヶ岳の姿もくっきりですね。
それでは今日の宿泊地である雲ノ平に向かいましょう。
下山路を進むと、早速、雲ノ平の広大な台地が広がっています。
標高2,600m近い場所にこれだけ広い台地が広がっているのは珍しいとのことです。その穏やかな草原状の台地を眺めていると、心も穏やかになってきます。
雲ノ平で “雲上の楽園” を体感
祖父岳を下山した祖父庭園のあたりからは木道が整備されていて、雲ノ平のキャンプ場を大きく迂回する形で雲ノ平山荘に連なります。
途中にスイス庭園への入口があったので、せっかくなので寄ってみます。
本道から少し入ったところにスイス庭園が広がっていて、休憩用のベンチも設置されています。
他の人もいないので、腰を下ろしてゆったりと休みます。目の前には水晶岳が迫り、その光景をしばしぼんやりと眺めながら休憩していました。
さて、雲ノ平山荘は目と鼻の先です。
スイス庭園から本道に戻り、まっすぐ進むと今晩お世話になる雲ノ平山荘に到着しました。
今回の記事はここまでです。次回はここ雲ノ平山荘に到着後、あたりの景色を楽しんだり、山荘での宿泊の様子などについてお伝えします。さらに、翌日の最終日は、山荘出発後、薬師沢経由で周回路の出発点である太郎平小屋に戻り、折立に下山するまでの行程となります。
>>【黒部源流域の山旅(Vol.5・終)】へ続く