【槍ヶ岳~その2】槍の穂先を見据えながら、槍沢を登り詰める

登山

ツアーの2日目は槍沢ロッヂからスタートです。
槍沢沿いの登山道を登り詰めて、まずは槍ヶ岳の肩に立つ槍ヶ岳山荘を目指します。

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登山コースの紹介

槍沢ロッヂを出発

2日目の朝はあいにくの曇り空。せっかくなので何とか晴れてほしいと願いつつ、槍沢ロッヂを出発します。登山道は沢を離れて樹林帯を登っていきます。朝一番は体が動いてないせいか、最初の登りから息が切れます。30分ほど登るとテント場であるババ平に着きました。

ババ平でひと休み

ここで少し腰を下ろして休憩。
出発してしばらく歩くと再び沢沿いの道となり、徐々に高度を上げていきます。槍沢沿いに歩みを進めていくと、前方に雪渓が見えてきました。8月の上旬でもまだ雪が残っているんですね。

前方に雪渓が

そして雲が切れて晴れ間が出てくると、俄然テンションが上がってきますね、

大曲付近にて

雪渓を越えてお花畑へ

大曲りで休憩したのち、少しの区間、雪渓を歩くことに。
つま先で蹴りながら一歩一歩慎重に登り歩いていきます。

雪渓を歩く

水俣乗越分岐を槍ヶ岳方面に向きを取り、お花畑の中をジグザグに登り進めます。
斜度も少しずつきつくなり、疲れも出てくるころですが頑張りどころですね。

辺りはハイマツ帯に

お花畑を登り切り、水場を渡ったあたりにくると、グリーンバンドといわれる比較的平らな場所になります。晴れ間の広がる中で、ついに槍の穂先が姿を現すと、高揚感が一気に増します。

グリーンバンドにて

辺りはハイマツが多く生い茂るようになりますが、植松さんが登山道脇の木を指して「これがコケモモですよ」と教えてくれました。ジャムの素となるコケモモの木や花を見るのは初めてでした。

ハイマツ帯を歩くツアー一行

急坂を登り切って槍ヶ岳山荘へ

さて、ここからさらに傾斜がきつくなります。
槍ヶ岳を開山した 播隆上人が、開山のために度々利用したといわれる播隆窟という岩屋を過ぎると、槍の穂先がだいぶ近づいてきます。ですが、なかなかすぐには着きませんよ。

播隆窟

しばらくは足元に石の積みあがった歩きにくい道が連続します。

槍の穂先と山荘をはっきりと確認

殺生ヒュッテへの分岐を左手に取り、さらに登りを続けます。
さらに上部にさしかかると、ザレた急なジクザク道をひたすら登っていくことになります。

最後の登りに備えて一服

でも、川口ガイドはゆっくりと歩きを進めてくれているので、苦しいとまでの感覚はありません。メンバーのペースに合わせてくれているのでしょうね。ところが、思っていたとおり、参加者の1名がかなり遅れだしたことから、植松さんがその方の付ききりになっているようです。

殺生ヒュッテを過ぎてさらに登る

一行は川口ガイドを先頭に、そのままのペースで山荘を目指します。
槍ヶ岳山荘は、もう目の前です!

山荘まであと一息

そして、やっと槍ヶ岳山荘の立つ槍ヶ岳の肩にたどり着きました。やれやれですね。

槍ヶ岳山荘に到着

槍沢ロッヂから標準タイムで4時間半程度のところ、5時間半もかけて登ってきたので、かなりゆっくりと歩いてきたことがわかります。ツアーならではの配慮ですね。おかげで、余裕をもって登ることができました。

下方を見ると、植松さんが遅れをとったメンバーを見守りながらゆっくりゆっくりと上っている様子がうかがえます。その方も、やっとのことで山荘にたどり着きましたが、植松さんからは「これからは、もう少し経験を積んでから参加された方がいいですね」と言われていました。確かに、登山経験がほとんどない中で、いきなり槍ヶ岳というのは無理がありますし、他のメンバーに迷惑をかけることにもなりますからね。

槍沢を登り切った

山荘に到着したら、槍の穂先を前に記念撮影をしたりしてしばし休憩ののち、いよいよ頂上へのアタックの準備にかかります。

槍の穂先の前で記念撮影

>【槍ヶ岳~その3(終)】へ続く

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