【高尾山~陣馬山縦走】《完全保存版》高揚感と達成感を味わえる都心近郊屈指の人気コース

登山

【my山行日:2013年11月17日】高尾山~陣馬山

高尾山、陣馬山にそれぞれ登ったら、この2山を結ぶ縦走路に挑戦してみませんか。

およそ15kmに及ぶコースは『奥高尾縦走路』と呼ばれていて、都心近郊で人気の高い縦走ルートとなっています。

縦走コースのパンフレット

この縦走路には何か所にも下ることのできる「エスケープルート」がありますので、体力と相談しながら、思い思いの選択ができる点も有難いところです。
また、夏場の本格的な登山に備えて、この縦走路で足慣らしをする方も多いと思います。

ちなみに私もこのコースの全区間あるいは区間の一部を何度か歩いて楽しんでいます。
【2014年1月5日】 高尾山~城山
【2014年1月18日】高尾山~城山~景信山
【2014年8月10日】陣馬山~景信山(逆コース)
【2015年7月26日】陣馬山~高尾山(逆コース)

【2021年3月24日】高尾山~陣馬山《追加》
※2021年最初の登山として、緊急事態宣言の解除された3月24日に縦走路を歩いてきたことをもとに、掲載写真をすべて刷新し、記事も一部リライトしました。

それでは、縦走コースの概略をご説明します。

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縦走路の概要

高尾山~城山

高尾山から陣馬山までの全長距離は15kmにも及びます。

時間節約と体力温存のため、高尾山まではケーブルカーを使うなどして、なるべく早い時間にスタートしましょう。
高尾山山頂についたら、いよいよここからが縦走路の始まりです。

takaosan-sancyou
スタート地点の高尾山山頂

山頂奥の見晴台を左手にさらに奥に進むと、そこが縦走路の入口となります。
ここからロングランが始まると思うと高揚感が高まります。

縦走路の入口

縦走路に入ると最初は階段をかなり降り、一旦標高を下げます。

長い下り階段

長い階段を下りきると5号路との分岐点があり、これを直進。
視線の先に「これより奥高尾」の標識があります。

「これより奥高尾」の標識


右手に茶屋の細田屋が見え、ひと登りするとにその先がもみじ台です。
もみじ台は紅葉の名所として知られています(トイレも設置されています)。

もみじ台

ここからは道幅が広く、長い階段状の下り坂が続きます。

長く続く階段状の下り坂 正面に城山を望む

緩やかに下った後、少し登り返すと一丁平に着きます。ベンチやトイレもあるので、最初の休憩場所にするとよいでしょう。

広いスペースの一丁平
一丁平にはトイレやベンチの設置あり

一丁平を出てすぐに展望台がありますので、ちょっと寄ってみてください。

一丁平の先にある展望台

ここからしばらく緩斜面を登っていくと、高尾山から約1時間の道のりで標高670mの城山(小仏城山)に到着します。

アンテナが見えればまもなく城山
城山の茶店

茶店もあるので、2回目の休憩場所としましょう。
名物の「きのこ汁」を試してはいかがですか。

東海自然歩道を経て相模湖へ下山できる

なお城山からは、西側の東海道自然歩道を通って相模湖方面へ下山するルートがあります。

一服したら先に進みます。

城山~景信山

城山を出ると急な下り坂となります。

城山出発後の急な下り坂

しばらく行くと左手にベンチのある休憩場所がありますが、ここからも眼下に相模湖を見ることができます。

眼下に相模湖を望む


城山から下ること約20分で、明治天皇聖跡碑やタヌキの置物がある小仏峠に着きます。

明治天皇聖跡碑
名物の(?)タヌキの置物

ここから先は、この縦走路で一番の急登が続きますので小休止を取りましょう。

小仏峠からも東側へ下山するルートがあり、下山後の小仏峠バス停からバスで高尾駅に戻ることができます。

小仏峠からすぐに急登となりジグザグの山道を登っていくことになります

縦走路一番の急登が続く


およ40分の登りが続きますが、途中で東側に景色が開けた個所があり、気分が高まります。
いよいよ景信山山頂へ向けた最後の踏ん張りです。

右手に開けた景色

山頂手前はかなりの急坂なので、ゆっくりと自分のペースで登ってください。

山頂まで残り200m
山頂直下の急坂


やっとの思いで景信山の山頂(標高727m)に到着すると、登り切った充実感を味わえるのではないでしょうか。

景信山~陣馬山

景信山の茶店(景信茶屋青木)

景信山山頂には2軒の茶店もあり、お昼休憩するには最適な場所です。

  • 景信茶屋青木    ベンチ席が多く設けられており、眼前に景色を楽しめる
  • 三角点かげ信小屋  一段上部に位置している。 “酒まんじゅう” が有名。
景信山山頂からのパノラマ

山頂からの展望は開けていて、ここまで登ってきた甲斐があることを実感します。

ゆっくりと食事休憩を取ったら、トイレを済ませて陣馬山を目指し再スタートしましょう。
景信山~陣馬山までは全般的に穏やかな稜線道が続いています。

気持ち良い稜線道が続く

多少のアップダウンを繰り返し、堂所山を巻き底沢峠を経て明王峠に至ります。

明王峠にある明王茶屋

明王峠茶屋がありますが、営業していなくてもベンチはありますので、陣馬山までの最後の休憩場所として使いましょう。

穏やかな山道
気持ちの良い山道

景信山~陣馬山間には、ルート上に道標のない分かれ道にたびたび出くわしますが、「巻き道」を選択すれば、楽に進めます。

道標のない分岐は「巻き道」へ

そろそろゴールの陣馬山が近づいてきました。
奈良子峠分岐を通過してから一登りすれば、終着点の陣馬山山頂に到着します。

これを登り切ればゴールの陣馬山

山頂では大きな『白馬の像』が出迎えてくれるでしょう。

陣馬山山頂の「白馬像」

長かった縦走路を走破した満足感に浸ることができます。

山頂からは和田峠か新コース登山口に下山し、陣馬高原下からバスで高尾駅に帰ります。
※陣馬高原下からバスは、1時間に1本しかないので注意が必要です。

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縦走路のまとめ

高尾山~陣馬山縦走路についてまとめておきます。

高尾山~陣馬山縦走路の魅力と留意点
  • 初めての「縦走」に臨む期待感が高く、実際期待通りの充実感が得られる。
  • 適度なアップダウンなので、登り下り反復による体力消耗はそれほどではない
  • 15kmに及ぶコースを走破することにより、登山に対する自身もつきます
  • 逆コースや一部区間の歩きなど、バリエーションに富んだコース設定ができます
  • 体調や体力に応じて、いくつかのエスケープルートがあるので安心です
  • 登山に慣れてきたら、本格的な登山へ行く前の足慣らしとして最適
  • 距離が長く時間もかかるので、早い時間のスタートが必要です
  • 真夏の縦走路走破は、暑さで体力の消耗が激しいので避けたほうが無難

逆コース(陣馬山~高尾山)の紹介

高尾山~陣馬山の縦走路を走破したら、ぜひとも逆コースの陣馬山~高尾山もトライしてみてください。

高尾山~陣馬山コースが全体的に標高を上げていくのに対して、陣馬山~高尾山コースはだんだん標高を下げていくことになるので、きっと違った楽しみが味わえると思いますよ。

高尾山山頂に至る最後の長い階段
陣馬山~高尾山コースの特徴
  • 最初に陣馬山への登りがあるため、朝一番の登りで一定の体力を使う
  • ゴール手前の高尾山山頂への階段の登りはきついので最後の力を振り絞って!
  • 終着点が高尾山なので、帰りの交通アクセスが便利

「高尾・陣馬スタンプハイク」について

毎年秋のシーズン(10月1日~12月1日)に、縦走エリアに設置されたスタンプを集めて歩く「高尾・陣馬スタンプハイク」が開催されています。

例年スタンプは11か所に置かれていますが、2019年は台風19号の影響で、パーフェクト条件が8か所以上に変更されました。さらに、2020年は新型コロナウイルスの影響でスタンプハイク自体が中止となりました。

私は2013年の秋に参加しましたが、期間中にこのエリアに3回来たおかげで、11か所中9か所のスタンプをゲットすることができました。

集めたスタンプの数に応じて応募コースが設けられていて、抽選による当選者にはいろいろな賞品が用意されています。

スタンプラリーには応募はしなくても、スタンプを歩いて集めることが楽しいですよね♪

登山ルートと所要時間

アクセス:京王高尾山口・・・清滝駅==(ケーブルカー)==高尾山駅・・・高尾山山頂
     陣馬山・・・新コース入口・・・陣馬高原下==(バス)==高尾駅
所要時間:高尾山・・・一丁平・・・城山・・・小仏峠・・・景信山(約2時間)
     景信山・・・明王峠・・・奈良子峠・・・陣馬山  (約2時間15分)
     ※上記時間には休憩時間は含まれていません。

縦走路前半(高尾山~景信山)
縦走路後半(景信山~陣馬山)

※登山ルートの地図は、山と渓谷社の承諾を得て使用しています。
 ☞ヤマケイオンラインのサイト

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