【三ツ峠山】河口湖にほど近く、日帰りでも小屋泊でも冨士の展望を楽しめる人気の山

登山

三ツ峠山は河口湖から近く、日帰りでも十分楽しめる山ですが、今回は山頂近くの山小屋で1泊して、ゆっくりと過ごす山旅とします。三ツ峠山からの下山後は、風呂につかった後、近隣にある忍野八海の観光もしましたので、併せてご紹介したいと思います。

【my山行日:2017年5月27日~28日】職場の同僚と4人で

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三ツ峠山について

三ツ峠山は、山梨県の河口湖の程近くに位置する標高1,785mの山で、山梨百名山に指定されています。開運山、御巣鷹山、木無山の3山の総称ですが、そのうちの最高峰である開運山を三ツ峠山と称することもあります。富士山に近くこともあって、富士を眺める山としても人気があり、天気の良い日は、裾野まで広がる富士山の全容を見ることができます。

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登山コースの紹介

今回の山旅は河口湖駅を出発点として、ロープウェイを使って「カチカチ山」の舞台となった天上山に登り、展望台からの見事な富士山を眺めてから、その先に続く長い府戸尾根を登り、三ツ峠山の山頂である開運山に至り、山頂近くの山小屋に泊まります。翌日は朝から急坂の下山路を下りてから入浴施設で汗を流したのち、富士急行線で富士山駅に移動、さらに忍野八海を見学するというコースです。登山と観光が楽しめる1泊2日の旅をお楽しみください。

カチカチ山のロープウェイへ

電車や高速バスで河口湖駅に到着したら、まずは富士山パノラマロープウェイ乗り場に向かいます。ロープウェイの河口湖畔駅まで来ると、当時はまだコロナ禍前だったこともあり、中国人を中心とした多くの外国人観光客であふれています。
歩いて登ろうとも考えましたが、同行者全員の体力の温存を図るため、ロープウェイ乗り場の列に並びます。30分くらい待つとやっと順番になりましたが、ロープウェイに乗ると、ものの3分で富士見台駅に到着です。
富士見台駅から少しだけ上がったところに展望台が設けられていて、今日はとても天気が良いこともあり、富士山の大パノラマを一望することができました。

展望台からの富士山全容

なお、2021年7月に展望台がリニューアルされ、より広いスペースで富士山を眺めることでできるようになっています。
これだけの景色が見られるのなら、登山をしない観光客でも十分すぎるほど満足できると思います。

府戸尾根をひたすら登る

さて、我々登山チームは三ツ峠山の山頂を目指して先を進みます。天上山の山頂にも寄れますが、今回は巻き道にて山頂はスルーします。

歩き始めは木漏れ日の差し込む林の中の緩やかな山道を進みます。この先ずっと府戸尾根沿いの山道を歩き続けることになりますが、中盤までは斜度はきつくないものの、かなり距離はあるので、先をあせらず、のんびりと山歩きを楽しみましょう。

尾根歩きとはいえ、木立に囲まれた山道のため展望はないのですが、ところどころにある山道の切れ間のスペースから富士山を仰ぐことができます。

登山道のところどころから見える富士山

尾根上にある1,302m地点の霜山を過ぎてから20分あまりで、送電線の鉄塔の立つ開けた場所にでます。ここは視界も大きく開けていて、絶好のビューポイントですので、富士山を見ながらランチ休憩にするのがよいでしょう。

三ツ峠山山頂へ

鉄塔のある場所から再スタートすると、再び森の中に入っていきますが、次第に道も険しくなり、足元も悪い状態になります。緩急を繰り返しながら尾根道を2時間ばかり歩くと、河口浅間神社から上がってくる山道との分岐に到着。さらに30分ほどで、今日の宿泊地である三ツ峠山荘前に着きました。

ひとまず山荘を通り越して、三ツ峠山の山頂に向かいます。四季楽園を過ぎて、最後に階段状の坂道を登り切れば、三ツ峠山の山頂です。山頂部には「三ツ峠」と彫られた大きな石板があり、その背後には富士山が構えています。

山頂にある大きな石板

山頂での景色を堪能したら、今来た道を三ツ峠山荘に引き返します。

宿泊した三ツ峠山荘

山荘前のテラスからも、目の前に富士山の雄大な姿を見ることができます。今回はあいにくこの時間になると富士の頭には雲がかかっていましたが、それでもきれいな景色に変わりありません。

山荘前からの眺望
山荘付近からの景色

山荘でくつろいでいると、クライミング仕様の女性グループが大勢入ってきました。山頂近くにある「屏風岩」でのクライミング教室に参加されているのでしょうが、人数の多さに圧倒されます。

急な下山路と下山後のお楽しみ

翌朝目覚めると、残念ながらあたりは霧に包まれていて、ご来光を仰ぐことはできませんでした。

朝食ののち、支度を整えて早々に下山にかかります。クライミングの女性たちはすでに準備の上、先に出発していきました。

下山は富士急行の三つ峠駅に下るコースで、下山後には途中にある入浴施設で汗を流す予定です。

出発してからひと下りすると、「屏風岩」にさしかかります。さきほどの女性グループが、インストラクターの指示のもと、クライミングに挑戦しています。

屏風岩前にて
登攀訓練中のクライマー

彼女らの脇を通り過ぎてしばらくすると、無数の石仏が置かれた「八十八大師」に対面します。さらにここから先は森の中の急坂をひたすら下りていきます。つづら折りの下山路を下り続け、ようやく達磨石のある場所までくれば山道は終わりとなります。

達磨石に到着

この先は緩やかな車道を歩いて行きますが、まだ距離はありますので結構時間はかかります。

三ツ峠さくら公園を過ぎて、3~400mほどで目的地の「三ッ峠グリーンセンター」に到着しました。この施設は、様々なスポーツ施設や入浴施設等を備えた、複合スポーツ・レジャー施設です。

風呂で汗を流してから、館内の食堂でビールとともに昼食とします。下山後の入浴と、風呂上がりのビールはいつも至福の時間ですね。
三つ峠駅までは、センターの送迎車で送っていただくことができたのはラッキーでした。

>>三ッ峠グリーンセンターのサイト

忍野八海の観光へ

同行者の一人が体調不良により帰宅することになり、残りのメンバーで忍野八海での観光に向かいます。三つ峠駅からまずは電車で富士山駅へ。富士山駅前からバスで忍野八海に到着。

忍野八海へ着くと、多くの観光客でにぎわっています。ここでも中国人を中心とした外国人の観光客がかなり多いですね。富士山周辺の有名な観光地の一つですからね。

代表的な「湧池」

敷地内には、富士山からの豊富な湧水を湛えた池が点在していて、どの池も透明度の高い清らかな水であることがわかります。

湧池の説明看板
「八つの池」には含まれていない中池

全部の池を見て回るとかなり歩くことになりますが、休憩しながらのんびりと散策してみるとよいでしょう。


今回は1泊2日にて、三ツ峠山登山に加え、忍野八海観光も楽しむプランでしたが、三ツ峠登山だけなら、日帰りでも十分余裕をもって行くことができます。

登山ルートと所要時間

所要時間:ロープウェイ富士見台駅・・鉄塔・・三ツ峠山荘・・三ツ峠山山頂(約4時間)
     三ツ峠山荘・・屏風岩・・達磨石・・さくら公園・・三つ峠駅(約2時間40分)
※上記時間には休憩時間は含まれていません。
※日帰りの場合は、河口湖駅から三ツ峠登山口までバス便があり、登山口から山頂までは2時間ほどで登ることができます(注・バスは毎日運行ですが、河口湖駅発9:50発の1本のみです)。

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