「キハ40を追う~会津若松編」の記事でも触れましたが、会津観光の際には絶対お得な「会津ぐるっとカード」についてもう少し詳しく解説します。
「会津ぐるっとカード」とは
「会津ぐるっとカード」とは、会津地域の鉄道やバスが2日間乗り放題になるほか、飲食店や観光施設の利用料金が割引されるなど、会津地方を観光する方にとってはとても便利なカードです。
私も2日間の会津旅鉄に出かけた際にぐるっとカードを利用しましたが、対象エリアの鉄道が乗り放題なことが何より利用価値が高いのですが、飲食店や観光施設で料金がわずかでも割引になるのもうれしいものです。

では、まず購入方法からご案内します。
発売場所と引き換え方法
会津ぐるっとカードの購入にあたっては、会津エリアの主要な駅や宿泊施設などで直接「本券」を買う方法と、旅行会社やコンビニであらかじめ「引換券」を買って、旅行当日に対象エリア内の指定場所で本券に引換える方法とがあります。
エリア外からの旅行者を対象に、後者について説明します。
■会津ぐるっとカード「引換券」発売箇所
〇 JR東日本の主な駅のみどりの窓口、びゅうプラザ
〇 ローソン、ファミリーマート、セブンイレブン、サークルKサンクス核店舗内の端末
〇 JTB、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズ、日本旅行、ANAセールス等の旅行代理店
※私は東京のみどりの窓口で購入しましたが、あまり馴染みがないのか、窓口の係員はいろいろ調べたうえで「企画切符の説明マニュアル」(?)でやっと見つけ販売コードを確認してました。
発売額は、おとな 2,720円 こども 1,360円(いずれも税込み)です。
「引換箇所」については下表のとおりです。
JR東日本の窓口 | 郡山駅、猪苗代駅、会津若松駅、喜多方駅、会津坂下駅、 びゅうプラザ会津若松、七日町駅「駅カフェ」 |
会津鉄道の窓口 | 西若松駅、芦ノ牧温泉駅、湯野上温泉駅、会津下郷駅、 会津田島駅 |
会津バスの窓口 | 会津若松駅前案内所、会津若松駅前ターミナル、 神明通り案内所、喜多方営業所、坂下営業所 |
その他の主な施設 | 東山温泉観光協会、裏磐梯レイクリゾート、裏磐梯高原ホテル、 休暇村裏磐梯、磐梯東都バス猪苗代磐梯営業所、 東都観光バス本社、会津トラベルサービス、裏磐梯観光協会他 |
※会津鉄道・会津田島駅での引換えは、東武特急との接続時間を考慮して、事前に0241-62-0065へ電話をしておけば、駅員がホームで引換えてくれます。
カードで利用できる交通機関とエリア
下記のエリア内で利用できる交通機関は、JR線・会津鉄道・会津バス・会津若松市内のまちなか周遊バス(ハイカラさん・あかべぇ)・磐梯東部バスです。

なかでも、会津若松市内のまちなか周遊バスの「ハイカラさん」と、逆回りの「あかべぇ」は、市内の観光地をつないで周回するバスなので、とても利用価値が高いと思います。

まちなか周遊バスには、「1日フリー乗車券」があり、当日中なら何度でも乗り降り自由ですが、会津ぐるっとカードはもともと有効期間が2日間あるので、断然ぐるっとカードがお得です。
お得な割引サービス
交通機関への乗り放題のほかに、対象地域での飲食店や観光施設での利用料金の割引サービスもあります。
主な観光施設での割引サービス
鶴ヶ城天守閣 | (天守閣・鱗閣共通入場券)大人520円→410円他 |
白虎隊記念館 | 大人400円→210円、高校生300円→240円他 |
白虎隊伝承史学館 | 大人300円→250円、高校生200円→150円他 |
会津武家屋敷 | (観覧料)大人850円→750円、中高生550円→470円他 |
野口英世記念館 | 入館料50円引き |
喜多方蔵の里 | 一般・大学生400円→300円 小中高校生200円→150円 |
裏磐梯噴火記念館 | 入館料を団体料金にて対応 |
奥会津博物館 | 入館料50円引き |
その他、飲食店や宿泊施設での割引サービスがいろいろとありますので、詳しくは公式サイトでご確認ください。

「キハ40を追う~会津若松編」の鉄旅で検証
最後に、私自身が今回記事で紹介した会津の鉄旅において、会津ぐるっとカードを使わなかった通常料金との比較を行い、そのお得さを検証してみました。
通常料金 | ぐるっとカード使用 | |||
ぐるっとカード | ― | 0 | 購入 | 2,720 |
(1日目) | ||||
浅草-会津田島 | 5,460 | 5,460 | ||
会津田島-会津若松 | 1,470 | ぐるっと対象 | 0 | |
まちなか周遊バス | 2回利用 | 420 | ぐるっと対象 | 0 |
会津若松-会津中川 | 往復 | 2,340 | ― | |
会津柳津-会津中川 | ― | 往復 | 1,020 | |
会津若松-西若松 | 190 | ぐるっと対象 | 0 | |
西会津駅-会津若松駅 | バス | 230 | ぐるっと対象 | 0 |
(2日目) | ||||
会津若松-塩川 | 往復 | 480 | ぐるっと対象 | 0 |
会津若松-喜多方 | 往復 | 660 | ぐるっと対象 | 0 |
まちなか周遊バス | 2回利用 | 420 | ぐるっと対象 | 0 |
会津若松-東京 | 新幹線利用 | 8,910 | ― | |
猪苗代-東京 | ― | 新幹線利用 | 8,580 | |
合計 | 20,580 | 17,780 |
※鉄道料金は、IC料金を優先しています。
※只見線は、会津若松-会津中川間を乗車。ぐるっとカード対象は会津若松から会津柳津まで。
※会津若松から東京への帰路は、猪苗代までがぐるっとカードの適用区間。
結果として、会津ぐるっとカードを使ったほうが2,800円お得となりました。
会津若松市内観光にまちなか周遊バスをもっと利用したり、奥会津・磐梯エリアへ行動範囲を広げれば、さらにお得感がアップすると思います。
以上で会津ぐるっとカードの案内とさせていただきますが、会津への鉄道での旅行にはお得で便利なカードであることは間違いありません。
たびころお薦めですので、皆さんも利用されてみてはいかがでしょうか。
※記事の情報は、2021年4月現在のものです。記事の内容には正確を期していますが、ご利用の際は、あらためて公式ホームページ等でご確認ください。