【キハ40を追う~北海道編(Vol.2)】長万部-八雲間をキハ40で往復後、北斗13号で札幌入り

鉄道

今回の記事では、函館本線の長万部~八雲間の往復乗車の後、1日目の宿泊先である札幌に至るまでの様子をご紹介します。

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函館本線山線の命運はいかに


「かにめし」で腹を満たし長万部駅に戻ると、H100形1両が発車を待っています。これは函館本線(山線)の倶知安行普通列車です。

倶知安行のH100形単行

山線からキハ40が撤退し、H100形に入れ替わったのは記憶に新しいですが、北海道新幹線の札幌延伸に伴い、この山線自体も廃止・バス代替が目下検討されているようなので寂しい限りです。

JR北海道の経営状況は厳しいことから、毎年のように廃線・廃駅が進み、かつて道内に張り巡らされていた鉄道路線は見る影もありません。
時代の流れとともに、人口減少・過疎化および高速道路網の整備などが進み、さらに大雪や鹿対策など北海道特有の事情もあいまって経営資源が圧迫されているのは容易に想像がつきます。

鉄道ファンとしてはやるせない気持ちですが、現状を受け入れざるを得ないですね。

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この旅1本目のキハ40

さて、これから乗車するのは函館行2842D。キハ40 1762の単行でした。平日の昼下がりということもあり、乗客は私のほかはわずか1名です。

長万部駅に入線する2842D

2842Dは2名きりの乗客で長万部を発車。列車はスピードを上げるわけでもないので、エンジン音をうならせることなく、ディーゼル音を静かに響かせて走って行きます。

車窓からは海岸沿いの雪原と青空とが描く景色が広がり、車内も静か。とっても穏やかな時間が過ぎていきます。これぞローカル線旅の醍醐味ですね。

2842Dの車内
北海道仕様の小型の二重窓

駒ヶ岳へとつづく内浦湾の風景をぼんやり見ながら列車に揺られていることが至福の境地です。

内浦湾の先に映る駒ヶ岳
車両後面から見る北海道らしい展望

2842Dは八雲まで途中4駅に停車しましたが、だれも乗ってきません。30分ほどの短い乗車でしたが、思い通りのゆる~い鉄道旅を満喫することができました。

長万部までキハ40で折り返す

続いては、キハ40で運用される893Dで長万部まで戻ることに。

下り列車の遅れにより、ここまで乗ってきた2842Dは発車を足止めされていましたが、約15分遅れで発車していきました。

八雲駅を出発する2842D

しばらくして定刻より遅れて893Dがやってきました。キハ40 1771のこれまた単行です。

八雲駅に入線した893D

列車はそこそこの乗客を乗せて長万部に向けて発車。

北海道の普通列車は、乗客数の関係から単行が多いのですが、私は2両編成が好みです。やはり「列車」というからには1両ではさみしいし、かといって3両・4両以上となるとローカル列車としての色合いが薄れるので、個人的には2両がちょうどいいかなと思ってます。

2842Dで来た鉄路を引き返し、長万部まで戻ってきました。

長万部に到着した893D
のどかな長万部駅構内

1771号車は到着後しばらくしてホームから離れ、留置線に引き上げていきました。

留置線で休むキハ40 1771

その様子を一部始終見届けてから、札幌へと向かいます。

北斗13号で札幌へ

定刻より10分ほど遅れて札幌行きの北斗13号が来ました。北斗9号と同様、キハ261系運用です。

札幌行の北斗13号

この列車もあらかじめD席を予約してあります。海岸線沿いを走るので、長万部まで乗った北斗9号とこの北斗13号ともにD席を確保しておきました。

列車は内浦湾沿いをひた走りますが、車窓から先に伸びる内浦湾の海岸線を見ていると、その長さを感じますね。函館~札幌間が特急でも4時間近くかかるのも頷けます。

だんだんと夕暮れ時が迫ってくると、太陽が刻々と沈んでいく様子が窺えます。
黄金色の夕日が美しく映っています。

車窓から見る夕日

札幌市内に入るとあたりはもう真っ暗。長万部から2時間余りで終着の札幌に到着です。

札幌駅に着くと今日の宿泊先である「JRイン札幌駅南口」に向かいます。
改札を出て駅前に出ると、やはり札幌の夜は寒いですね。雪の積もった歩道を、転ばないよう慎重に歩いて10分ほどで目的のホテルに到着。

宿泊先としてJRインを選んだのは、昨年道南を旅行した際に泊まった「JRイン函館」がとても気に入ったからです。札幌市内には、ほかに「JRイン札幌」「JRイン札幌北2条」もありますので、設備や利便性に応じて選択できます。

>>JRインのホームページ

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ラーメン横丁で「弟子屈ラーメン」

ホテルに着いて荷物を置いてから、さっそく夕食に向かいます。外はとにかく寒いので、手袋やネックウォーマーで防寒、さらに手指用の使い捨てカイロも装着。

向かったのは、ラーメン横丁にある「弟子屈ラーメン 札幌ラーメン横町店」です。以前から「弟子屈ラーメン」の存在を知っていて、できれば弟子屈町の本店で食べてみたいところですが、鉄道旅ではとても行きにくい場所なので、手軽に味わえるラーメン横丁店にしたわけです。

札幌駅から地下鉄南北線に乗り、すすきの駅で下車。駅を出て新ラーメン横丁をやり過ごし、その先の “元祖” ラーメン横丁に。

ラーメン横丁の入口

ところが、横町に入ると閑散としていてお客らしき人がほとんどいません。

閑散とした横丁

弟子屈ラーメンを見つけ、店中に入っても客は私ひとりでした。

お目当ての「弟子屈ラーメン」

店主に聞くと、ここ最近北海道でも感染者が増えてきて、今週あたりからお客さんがめっきり減ってしまったとか。どの店も客が入っていないので厳しい様子ですね。

注文はとりあえずビール。そしてあらかじめ決めていた「魚介しぼり醤油」「行者ニンニク餃子」。先に出してもらった小ぶりな餃子で一杯やっていると、頃合いを見計らってラーメンを出してくれました。

看板メニューの「魚介しぼり醤油」

店の看板商品だけあって、魚介ダシが効いた旨味のあるスープがおいしく、全部飲み干しました。

弟子屈ラーメン「札幌ラーメン横丁店」

■住所  :札幌市中央区南5条西3丁目
      元祖さっぽろラーメン横丁
■TEL  : 011-532-0007
■営業時間:【月〜木】11:00~23:00
      【金・土】11:00〜24:00
      【日・祝】11:00〜23:00
■定休日: 無休

テレビ塔と時計台

店を出たら、散歩がてらテレビ塔と時計台を見てホテルに戻ることにしました。

まずは地下鉄東豊線の豊水すすきの駅から大通駅まで1区間乗ろうとしたのですが、地下鉄の入口がわからず、スマホのマップで確認するとだいぶ東まで歩いてしまったようです。寒い中、来た道を戻り、やっと駅に着きました。やっぱりわかりづらいかな。

大通駅で下車して地上に出るとテレビ塔は目の前です。イルミネーションに飾られたテレビ塔が夜空に映えています。おまけに、テレビ塔の前にある小さなイルミネーションツリー(?)も夜景に彩を添えています。

テレビ塔のイルミネーション

テレビ塔を過ぎ5分ほど歩くと、“がっかり名所” といわれる札幌時計台の前に来ました。以前、家族旅行で来たときは昼間だったので建物内部も見学できましたが、今回はすでに閉館しています。ライトに照らされた時計台もきれいで、“がっかり” はしませんでした 。

夜の札幌時計台

これで “観光” も終了! ホテルに戻り、大浴場で体を温めて就寝となりました。


旅程2日目は、いよいよ「キハ40最長乗り継ぎ旅」です。乞うご期待。

>>【キハ40を追う~北海道編(Vol.3)】へ続く

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