【証券口座開設】楽天ポイントを利用した “ポイント投資” ができるなど楽天ユーザーにはお得な「楽天証券」を徹底解説

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日本のインターネット(オンライン)証券会社では、SBI証券に次いで口座開設数の多い楽天証券。2020年の口座開設数は主要なネット証券中最多で、全体数でもSBI証券に迫る勢いです。楽天証券は、これから株式投資を始めようとしている方、特に楽天ユーザーにとっては便利でお得な証券会社といえます。

今回の記事では、株式投資を始めるにあたり、楽天証券のメリットをお伝えしたうえで、口座開設から、株式投資の実際について、わかりやすく解説します。

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楽天証券について

証券会社には、従来からある店舗型の会社と、証券会社の社員と接触することなく、ネット上で取引を行う会社、あるいは双方の機能を備えた会社の形態があります。

ネット証券会社のない時代は、株式の売買にあたっては、実店舗で行うか、セールルマンと電話でやり取りを行っていましたが、今日においては、ネットでの取引がメインとなり、個人投資家の大半がネット証券会社に口座を開設しているものと思われます。

そんなネット証券会社の中でも、口座開設数も多く、楽天グループの一員であるという安心感・信頼感が得られるのが楽天証券といえます。

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楽天証券をオススメする理由

楽天ユーザーの方を中心に多くの方が利用し、定評があることが挙げられます。それでは、具体的なメリットについてご案内したいと思います。

手数料が安い(主要ネット証券最安)

ネット証券会社の間で、取引手数料の価格競争は激しくなっていますが、楽天証券もその安さを徹底追及しています。

楽天証券の手数料コースには「超割コース」「いちにち定額コース」の2つのコースが用意されていますが、前者はSBI証券と同じく、業界最安値となっています。後者の「いちにち定額コース」は、1日の約定代金の合計額に応じて手数料がかかるコースで、このコースにおいてもSBI証券と同じく、100万円まで0円となっています。

取引商品が豊富

取扱商品としては、国内株式のほか、米国株式、中国株式、アセアン主要4市場(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)の外国株式投資信託、FX(外国為替保証金取引)、国内・外国債券、金・プラチナ等も扱っています。

もちろん、制度としてのiDeCo(個人型確定拠出年金)NISA(つみたてNISA、ジュニアNISA含む)も利用可能です。なかでも投資信託の扱いが多いことから、楽天証券でのつみたてNISAは人気となっています。

ポイント投資が可能

楽天証券の一番の魅力は何といっても「ポイント投資」ができることです。ポイント投資とは、楽天グループを利用して貯まったポイントを使って投資ができるサービスです。楽天グループだからこそ可能なサービスで、楽天ユーザーにとっては最大のメリットといえますね。
「楽天ポイントコース」を選択したうえで、ポイントの利用条件を設定すれば、現物株や投資信託の購入ができます。さらに、楽天証券で、ポイントを使って投資信託を購入すると、楽天市場の商品がポイント+1倍になる特典もあります。
このように、株式投資を始めるにあたり、楽天ユーザーであれば、いろいろなメリットを享受できると思います。

投信積立でポイントをゲット

投信積立(毎月一定額を積み立てる投資信託)の引落方法として「楽天カードクレジット決済」ができますが(毎月50,000円まで)、その積立額に楽天ポイントを利用することが可能で、決済額に応じて、楽天カードより楽天ポイントが付与されます(100円につき1ポイント)。

楽天銀行との連携が便利

楽天証券の提携銀行として、同じく楽天グループの楽天銀行への口座開設も同時に行ってください。普通口座のほかに、自動出入金(スイープ)という楽天銀行と楽天証券の資金移動サービスがあり、株式取引にあたり、銀行口座・証券口座間の入出金の操作が不要となります。楽天銀行から「マネーブリッジ」を申し込み、楽天証券でスイープを設定すれば、このサービスを利用することができます。スイープを設定することにより、楽天証券のホームページ上で、銀行の預金残高を確認することができ、銀行から証券口座へ出金操作することなく買い付けができます。さらに、楽天証券口座の資金は、毎日夜間に楽天銀行に自動で出金されるため、銀行の優遇金利も適用され、現金の引き出しも可能です。

>>楽天銀行「マネーブリッジ」のサイトへ

また、「ハッピープログラム」にエントリーすれば、振込・入金、楽天証券への入金および楽天証券での取引などにおいて、預金残高や銀行取引件数により設定される会員ステージに応じた楽天ポイントが付与されます。

>>楽天銀行「ハッピープログラム」のサイトへ

高機能なトレーディングツール

楽天証券では、PC向けの「マーケットスピード2」という取引ツール、スマホ向けの「iSPEED」というアプリをいずれも無料で使うことができ、定評を得ています。
「マーケットスピード2」は、「マーケット」シリーズの後継種で、多彩なチャート表示、増加されたテクニカル指標、スピーディーな注文、相場状況の一覧など、ベテランユーザーも納得いく機能が満載されています。

サービスの充実が魅力

  1. PTS取引が可能
    PTS(私的取引システム)では、証券取引所を経由せずに株式が売買できるため、東京証券取引所の時間外でも取引が可能となります。楽天証券の場合、8:20~16:00、および夜間取引の17:00~23:59となっています。特に日中に取引ができないサラリーマンにとって、夜間PTS取引は魅力ですし、通常15時以降に発表される企業の決算発表に対して即時対応できるのも便利といえます。
  2. マーケット情報が豊富
    楽天証券のホームページ上では、個別銘柄ごとの株価・チャート・四季報情報などのデータは当然のこと、国内および海外の株式ニュースやマーケット情報が閲覧できます。さらに、各銘柄のランキングに加えて、個別銘柄を検討・選択するツールとしてのスクリーニクグ機能を備えた「スーパースクリーナー」もあり、活用用途は広いですね。

※数少ないデメリット
楽天証券では単元未満株の取り扱いはしていないので、株式取引は最低100株購入が必要なことから、1,000円単位という少額からの取引は無理です。単価の高い銘柄を単元未満株で買いたいという人には向いていません。

口座を開設しよう

それでは、さっそく楽天証券の口座を開設をしましょう。
まずは楽天証券のホームページ右上の「口座開設」ボタンから進み、メールアドレスの登録後、送信されたメールに添付されたURLから申し込みを行います。
スマートフォンであれば、本人確認書類(運転免許証または個人番号カード)と顔写真を撮影し、自身の情報を入力すれば、翌営業日にログインIDが届きます。スマートフォン以外であれば、本人確認書類をアップロードして、自身の情報を入力すれば、数日後にログインIDとパスワードが郵送されます。
いずれにしても、申し込み手続きはこれだけで完了し、口座が開設されます。
口座開設や維持にかかる費用はありませんので、思い立ったら今すぐ申し込みましょう!!

楽天証券

実際の株式取引

口座が開設され、必要な資金を送金したら、早速取り引きをはじめてみましょう。

まずは「現物」買いからスタート

株式取引を最初に行う場合は、何らかの銘柄の「現物買い」から始めることになります。これは、個別の株式銘柄などを自身の資金の範囲内で、「買う」ことです。
買った銘柄の株価が上昇して売却すれば利益が出ますし、下がればマイナスが生じます。下落して大きな損失が生じないように「損切り」をして手じまうのも大事な選択です。
なお、一部のプランを除き、売買には手数料がかかり、NISAでなければ、利益の20%に税金がかかることも念頭に置いておく必要があります。

最初はETF(上場投資信託)をオススメします

株式取引を始める際、最初にどの銘柄を買うかは迷うところです。基本的に個別銘柄を購入するには、事前にその企業の経営状態や、株価の動きなどを確認・研究することが大切ですが、初めのうちはハードルが高いですよね。とくかく、応援したりお気に入りの銘柄があればとりあえず100株購入するのもよいかもしれませんが、私がオススメするのは断然ETFです。

ETFとは、日経平均株価やTOPIX指数に連動して運用される投資信託の一つですが、上場されているので、通常の株式とおなじように、個人で自由に売買できます。プロに運用を任せる投資信託も選択肢の一つではありますが、運用管理費である信託報酬は割高であり、その点、投資信託の特徴である分散投資も図ることができ、売買の自由度の高いETFは初心者にうってつけの商品だと思います。

日本株の代表的なETFには、「TOPIX連動型上場投資信託(銘柄コード:1306)」「NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投資信託(1591)」などがあります。

ちなみに、私も一番最初に購入したのはETFで、銘柄は「上場インデックスファンドTOPIX(1308)」でしたが、初めての取引にしては満足のいく収益を出してくれました。

株主優待の楽しみ

上場している企業の多くは、個人株主向けに株主優待を用意しています。QUOカードなどの金券が主流ですが、自社製品の詰め合わせやカタログ商品など種類も豊富です。私は、「オリックス(8591)」「KDDI(9443)」を投資開始当初から継続保有していますが、いずれも毎年カタログ商品が届き、しかも保有継続年数によって商品もグレードアップしますので、楽しみの一つです。

もちろん、本来の株式取引による損益を度外視して、株主優待のみを目的とするのは本末転倒ですが、金額的にも許容の範囲内で、 長期に保有するつもりであれば、取引継続のモチベーションにもなると思います。

IPO(新規上場株式)を狙う

IPOとは、これから新たに市場に公開される株式のことです。このIPOの購入にあたっては、株式上場する前に株価などの仮条件が提示され、株式の需要予測を目的とした事前のブックビルディングへの申し込みを経て、抽選により当落選が決定します。当選者は購入意思を示したのち、取得が可能となります。

多くのIPOは、上場初日に購入額より高い価格で取引されるため、上場前に取得して、「初値売り」による利益が得られる確率が高くなっています。そのため、人気の高い銘柄は競争率が高く、取得は困難な状態です。

残念ながら、楽天証券が割り当ての多い主幹事を務めることはありませんが、幹事会社として取扱件数も年々増加していて、数多くの銘柄へ申し込みできるようになってきました。また、100%ネット配分の完全抽選方式で、かつ、ほとんどの銘柄が100株が上限となっているため、資金量によらない平等な抽選といえます。
なお、楽天証券でのIPO申し込みは、「ブックビルディング」に続いて、売出価格が決定してから「購入申込」をして始めて抽選の対象となるので注意が必要です。

楽天証券

信用取引について

信用取引とは

現金や保有株式を担保にして、証券会社から購入資金や株式を借りて行う取引のことです。担保にして預けた3倍の資金にて取引ができるため、利益が出た場合は大きなもうけを得ることができますが、下落時には大きな損失となるためリスクの多い取引といえます。

また、現物取引とは違い、売りから入る、いわゆる「から売り」が可能なので、購入した株式が下落して「買い戻す」と、利益が得られることになります。

ただし、信用取引を行うのには、信用取引の専用口座を別途開設する必要があります。そのためには十分な現物取引の実績とリスクへの理解、証券会社の承認が必要となるため、証券口座開設後にすぐ始められるものではありません。

「つなぎ売り」にチャレンジ

信用取引を利用して、同一銘柄・同一量の「現物買い」と「信用売り」を同時に注文することをクロス取引と呼んでいます。これは、現物保有の株式の下落に対するヘッジとして信用取引の売りを充てることで、株価の大幅な変動に備える方法ですが、この方法を応用して、株主優待を取得するだけの目的で行うクロス取引が「つなぎ売り」です。

これは、株主優待の権利が得られる「権利付最終日」までに、同一銘柄を「現物買い」と「信用売り」で同数量注文し、翌日の「権利落ち日」以降に、取得した同一銘柄・同数量の株式を「現渡」という方法で決済することによって、権利落ち日における株価の下落リスクを回避したうえで、株主優待のみ取得するというものです。注文時の手数料や、信用株取得後の貸株料はかかりますが、その価格を上回る株主優待を得られればお得ですからね。
信用取引口座を開設して、株式投資にも慣れてきたらチャレンジしてみてください。

楽天証券

まとめ

以上のとおり、楽天証券に口座を開設して株式取引を開始するまでの基本的事項についいてご案内しましたが、最後に主な事項についてまとめてみました。

  • 楽天証券は、ネット証券会社の大手として、安心感と実績がある
  • ネット証券大手だからこそ、取り扱い商品や顧客サービスが充実している
  • 最大のメリットは、楽天ポイントが有効活用できて、楽天ユーザーには絶対お得
  • 取引には、楽天銀行とのマネーブリッジ活用が便利
  • 証券口座開設はスマホ申込みが簡便。NISA口座開設も同時に申請
  • 最初の取引で迷ったら、まずはETFが一番のオススメ
  • 株主優待制度も楽しみの一つです
  • 信用口座を開設したら、「つなぎ売り」にもチャレンジ

本記事に記載した、商品サービスや料金などの記事内容は、2021年11月22日現在のものです。
本記事の内容については正確を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。よって、当記事を利用することによって生じた不利益・争議等に関して当方は一切責任のないものとし関知いたしません。
また、本記事には、特定商品や銘柄に関する記載もありますが、一般情報の提供を目的としており、それらの商品・銘柄の勧誘を目的としたものではありません。
投資の決定は、あくまでご自身の判断と責任においてなされますようお願いいたします。

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