12月の初週、この時期に設定のあった「大人の休日倶楽部パス」を利用して、山形から新潟を巡る2泊3日の旅行に夫婦で出かけました。
旅行当日にサプライズ的に降った雪のおかげで、冬景色の銀山温泉を楽しむこともできました。
観光地やグルメの参考になれば幸甚です。
山形新幹線「つばさ」で山形へ
先にも書きましたが、今回は「大人の休日倶楽部パス」を利用しての鉄道移動旅。
なにせ、山形・銀山温泉で泊まった翌日に新潟まで移動するというのはパス利用のなせる業です。
出発日の朝は東京駅7時12分発の「つばさ123号」でスタート。

東京駅からの乗客はまばらで、列車は静かにホームを後にしました。
乗車する前に仕入れていたのは、東京駅構内の「祭」で購入した「東北福興弁当」。


今回は第13弾。いつも楽しみにしていますが、今回もいろいろ東北の食材を楽しむことができました。ビールとともに…。

北へ進むにつれ車窓の景色は雪模様となり、あたり一面が銀世界へと移り変わります。
つばさ号は定刻の9時54分に山形駅に到着。新幹線を降りると雪がかなり降っています。

霞城公園に立ち寄る
今日の目的地はズバリ銀山温泉ですが、山形市内も少し観光してみます。

銀山温泉に向かう新幹線まで3時間弱あるので、駅近くの霞城公園を見学した後、ランチとします。霞城とは山形城の別名で、その跡地として整備されているのが霞城公園です。
駅から歩き始めると雪も止んで少し晴れ間も出てきました。

10分ほどで南門につきましたが、堀周りの雪をまとった景色もよいですね。

私は以前秋の季節に訪れたことがありますが、雪化粧の霞城公園は見応えがあります。



敷地内にある山形市郷土館にも寄ってみましたが、前に入ったこともあるのと、夫婦ともに冬靴を脱ぐのが面倒(笑)なので、入館はスルー。

しばらく散策してから、最上義光騎馬像の前を通って二の丸東大手門から出ます。


門を出ると堀沿いに奥羽本線の線路が走っていて、ちょうど列車が通過していきました。

雪がまた強く降り出したため、急ぎ足で山形駅に戻ります。
昼食に選んだのは駅ビルにある「三津屋エスパル山形店」。

本店は味わいのある店構えで興味をそそりますが、今回はこの店で味わうことに。

ざるそばとミニ天丼のセットをおいしくいただきました。
いよいよ銀山温泉に
山形12時45分発のつばさ133号で銀山温泉の最寄り駅である大石田駅に向かいます。
およそ30分の乗車で大石田に到着。
改札を出ると、宿泊客を迎える旅館の方々が大勢待っておられます。
我々がお世話になるのは「能登屋旅館」。旅館名の書いてあるプラカードを持った方に声をかけると、迎えのマイクロバスまで案内してくれました。
能登屋旅館の迎えは13時40分と15時45分の2回ですが、当日に温泉街の散策を楽しむなら、早めにつく13時40分にしたほうが良いでしょう。なお、事前に予約しておく必要があります。
我々のほか2組が乗車して待っていましたが、しばらくしてももう1組の予約客が来られず、どうやら次の便に変更したようなので、雪の降り続くなかバスは発車しました。
バスに揺られること約40分で銀山温泉にある能登屋旅館の駐車場に到着しました。ここからは旅館の方の案内で、旅館まで誘導していただきます。
銀山温泉の入口に来ると、有名な「明友庵」が目の前に。あとで来ることにしよう。

白銀橋を渡ると、目の前に川沿いの温泉街の景色が飛び込んできます。

そして川沿いに立ち並ぶ旅館。

旅館の方に説明を受けながら歩き進むと、いよいよ能登屋へ。川沿いの旅館街といい、能登屋旅館といい、いずれもテレビなどの映像で見た景色なので感動的ですね。

今日ちょうど降った雪によって、雪景色の温泉街はまさに念願の光景です。
「能登屋旅館」について

銀山温泉は妻も前々から行ってみたいと言っていましたが、ホームページを見るとどの旅館もいつも満室で、冬期の旅館は3月末まで埋まっている状態でした。
とある日に、たまたまホームページを見ていたら、なんと12月の初週に1室だけ、能登屋の川沿いの部屋に空きがあるではないですか。どなたかがキャンセルされたのでしょうが、ちょうど大人の休日倶楽部パスの期間であったことから、迷いなく即決で今回の旅行を計画した次第です。
能登屋旅館は創業明治25年、銀山温泉のシンボルともいえる代表的な宿で、登録有形文化財にも指定されています。
「千と千尋の神隠し」の湯屋「油屋」のモチーフになったともいわれ、大正ロマンあふれる名旅館として知られています。
なお、正面にある銀山開拓の祖である「木戸佐左エ門」の鏝絵が目を見張ります。
ロビーや階段、談話室など内装の設えは大正時代を彷彿とさせ、旅館のキャッチコピーである「過去と現在(いま)-悠久の時を紡ぐ宿」に相応しい様相を呈しています。
フロントで受付を済ませて、2階の部屋に通されると、銀山川沿いの旅館群の光景が広がっています。雪化粧した温泉街の眺めはやはり風情がありますね。

それでは、夕食前に温泉街の散策へ出かけましょう。
温泉街をブラブラ
温泉街の入口にもどって散策を開始。
まずは “はいからさんのカリーパン” で有名な「明友庵」へ。ところが、カレーパンはすでに売り切れで残念。
白銀橋を渡りすぐ近くに位置する「野川とうふや」に立ち寄ります。立ち食い豆腐などありますが、今回は “立ち食い生揚げ” を注文。あつあつの揚げ豆腐をハフハフしながら頬張ります。店の向かいに飲食スペースもありますので、どうぞ。

少し歩くと川沿いに足湯があります。
屋根もないので、さすがに雪の積もった場所では無理ですね。

さらに進むと左手には旅館「古山閣」があります。

ここも歴史のある老舗旅館で、外壁にある「鏝絵(こてえ)」が目を楽しませてくれます。
※「鏝絵」とは、漆喰を壁に塗り、鏝(こて)を使って浮彫細工を施したレリーフのこと。

旅館永澤平八や本館古勢起屋など、趣のある旅館が軒を連ねます。
能登屋旅館を過ぎてさらに奥に進むと白銀公園にたどり着きます。

そして突き当りに「白金の滝」が見えてきました。
近くに寄ってみると、雪で覆われた山肌から豪快に流れ落ちていますね。

足元に気を付けながら、滝の向かいまで登れる見晴台まで行ってみます。より近くで滝の流れを見ることができます。

白銀公園入口には「疎水抗跡」もあったので、少し覗いてみます。

時期が良ければ、銀鉱洞を巡る散策コースもあるので、ぜひどうぞ。
能登屋近くまで戻り、向かいにある「江戸屋」でお土産を物色し、職場用のおかしを購入。
2階が喫茶店「酒茶房クリエ」になっていますが、満席だったので入店を断念。

雪が強くなってきたので旅館に戻りました。
温泉と夕食と…
部屋に戻り窓から外を見ると、ガス灯が点灯され、より情緒のある絵になっています。


夕食前に夜の散策に出かけてみます。
外は雪が降りかなり寒いので、旅館で傘やベンチコートを借りることができます。



温泉旅館での楽しみは、やはり温泉入浴と夕食でしょう。
夕食まであまり時間がなかったので、温泉入浴は食後として、夕食会場に向かいます。
夕食は懐石料理のコース。お品書きに尾花沢牛のしゃぶしゃぶもあって楽しみです。


二人とも鯉の料理が苦手だったので、ほかの魚に変えてもらいました。
(事前に連絡すれば、別の魚に変更してもらえます)


食後しばらく休憩をしてから大浴場へ。

中に入ると誰もおらず、貸し切り状態です。まずは内湯につかり温泉で体を癒します。
次に扉を開けて露天風呂へ。
とにかく寒いですが、雪の降る景色を見ながら温泉に浸かるのもオツなものですね。
雪見風呂を満喫した後は、1階に入口のある「洞窟風呂」を覗いてみることに。ここは予約の必要がない貸切制で、入口に「空」の札があれば自由に入って良い仕組みです。

幸い「空」になっていたので、中に入り階段を降りると風呂がありました。

広くはありませんが、開業当初から元湯として利用されている風呂とのこと。
外はしんしんと雪が降り続いています。

今日は、12月月初には期待していなかった雪が降り、ラッキーなことに念願だった雪化粧の銀山温泉を存分に楽しむことができました。
一方、この雪で明日の新幹線は大丈夫だろうか、と一抹の不安を覚えながら床につきました。


