【詳細版~秋田再訪旅(Vol.1)】観光施設「松下」にてリーズナブルで親しみのある「あきた舞妓」を楽しむ

旅行

5年前に学生時代の友人たちと6人で行った秋田旅行がとても印象深かったので、今度は職場の同僚と5人で再び秋田の地へ赴くことに。
職場の同僚は全員50歳以上なので、今回も全員が「大人の休日倶楽部パス」を利用して1泊2日の旅行となりました。

秋田旅行の目玉は前回と同様、「あきた舞妓」と「なまはげ」です。
この記事では「あきた舞妓」について前回記事より詳細にご案内します。

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あきた舞妓とは

秋田市では明治時代から川反(かわばた)地区で芸者衆が多く存在しにぎわっていましたが、後継者不足により影をひそめることに。
芸者文化の再興を目指し、近年舞妓の育成がふたたび始まりました。その結果「秋田川反芸妓連」が復活し今日に至っています。
2024年12月現在、舞妓と芸者は計4名のみですが、親しみやすく気軽に楽しめる舞踊鑑賞は男女問わず人気を博しています。

あきた舞妓のパンフレット
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あきた舞妓に会いに「松下」へ

東京駅7時32分発の秋田新幹線「こまち」で一路秋田へ。
数分の遅れはあったものの、11時30分には秋田駅に到着。

あきた舞妓の公演は12時開始のため、タクシーに分乗して「松下」へ向かいます。

観光文化施設「松下」

「松下」は、「割烹松下」という料亭をリノベーションして新たに誕生した文化産業施設です。
障子や畳以外は当時の趣をそのまま残している貴重な施設となっています。

今回の舞踊の会場となる2階の大広間は約80畳もあり壮観な様相を呈しています。

10分ほどで到着すると、すでに先客が受付中でした。
予約していたのは昼食付の「お昼の部」で1人6,000円(ワンドリンク付き)。
受付のボードには、本日の出演は写真付きで和丸さんいろ羽さんとあります。

本日の出演者

受付の着物姿の女性は見覚えのある、前回と同じ方でした。

受付の女性が笑顔でお出迎え

受付を済ませて会場の2階に上がると多くの見学客で賑わっています。

2階の会場に向かう

前回は我々6名のグループのほかは男性客1名だけでしたが、今回は同時期にもかかわらずかなりの盛況ぶりですね。

会場となる大広間

若年層こそいないものの、娘連れの家族、高齢のご婦人方グループなどさまざまな方々が来られています。

昼食とドリンクサービス

各テーブルにはすでに弁当が用意されていますが、我々は「い」の席に案内されます。

用意されている弁当

畳敷きのうえに椅子とテーブルが配されているので、中高年にとっては助かりますね。

12時になり宴がはじまると、まずはドリンクのオーダーが回ってきます。メニューにはビールやソフトドリンク、そして日本酒などあり、どれでも一杯はパック料金に含まれています。

我々5人のうち1人はビール中瓶、1人はシャンパン、私を含めた他の3人はせっかくなので日本酒でも一番値段の高い「高清水 稲波(いななみ)」を注文しました。

日本酒のラインナップ

供された日本酒は、普段日本酒を飲まない私にとってもとても口当たりがよく飲みやすいお酒でした。

踊りの前に司会から挨拶があり、舞台脇に設置されたスクリーンであきた舞妓の歴史についてのビデオ視聴が促されます。

司会役のおとはさん

司会の顔を見ると、何と5年前に舞妓だったおとはさんではないですか。あとでお話してみようっと…。

舞踊の開演

解説ビデオも終わり、いよいよ舞踊の始まりです。

壇上の舞台に芸者の和丸さんと舞妓のいろ羽さんが並んで座り、挨拶があったのち和丸さんの最初の踊りが始まりました。とても艶やかな踊りを披露してくださいました。

和丸さんの舞踊

続いて舞台にいろ羽さんが登場し、和丸さんの三味線とともに2曲目の踊りがはじまりました。

2曲目の舞踊

いろ羽さんは舞妓さんだけに、まだ初々しさが印象的な踊りでした。

2曲の踊りが終わると、芸者さん・舞妓さんとのトークタイムです。
今日出演の芸者さんと舞妓さんが各テーブルを回り、お話をしてくれるサービスです。

我々の席にはまず和丸さんが来てくれました。

芸者の和丸さん

前回5年前に訪問した時にはいらっしゃらなかったので、その後この世界に入られたようです。県内ご出身の和丸さんには主に秋田の冬の生活や観光名所等について色々とお話をしてもらいました。

その後しばらくして舞妓のいろ羽さんが来てくれました。

舞妓のいろ羽さん

いろ羽さんは主に秋田の舞妓さん事情について話をしてくれました。舞妓から芸者になるのには色々な修行を経て4~5年はかかるそうです。
京都あたりだと、14歳位から舞妓に入門して20歳頃には芸者になるケースが多いようですが、秋田ではなかなか成り手がなくて、高校卒業後一度就職してから事情によってやめた後この道に入るパターンが多く、22・23歳あたりに入門してからだと芸者になるのが30歳手前位になってしまうとか。やはり、30歳までには芸者になっておかないと…とのことのようです。芸の道は厳しいですね。

ちなみに後でHPを見たところ、いろ羽さんは元航空自衛官だったそうな。

懐かしの面々との再会

ドリンクの注文に来られた方は以前も受付におられたので声をかけて当時の写真をお見せすると確かに自分だと。5年ぶりの再訪に感謝されました。

続いて司会をされていたおとはさんに声をかけて同じく5年前の写真をお見せしたところ、大変懐かしがって感激されていました。当時は舞妓さんだった緒叶羽さん(当時は漢字表記)が時を経て芸者さんになられていたのでこちらも感激です。

また5年後に来たらメンバーも変わっているのかな…

競演と記念撮影

トークタイムが終わり、いよいよ最後のステージです。
終わりを締めるのは秋田音頭、そして踊りは和丸さんといろ羽さんとの競演です。

芸者と舞妓の競演

いろ羽さんは花笠を両手に持った華やかな踊り、和丸さんは芸者さんらしく芸を極めた艶やかな踊りで、最後の踊りを堪能させてもらいました。

いろ羽さんから締めの挨拶

これで宴はお開きとなりましたが、1階で順番に記念撮影できるため我々は最後に出ることに。
その間に壇上の屏風前で、今日は給仕役だったまめ佳さんとの記念撮影をしてもらいました。

給仕役のまめ佳さん

1階に行くとまだ先客が記念撮影などで混み合っているので、あきた舞妓の歴史パネルや展示物があるギャラリーを見ながら過ごします。

展示ギャラリー

いよいよ我々が最後の客となり、玄関前での記念撮影。

お二人のお見送り

そして、和丸さんといろ羽さんに見送られて松下を後に。
同僚たちも満足したようで、皆が思い出に残るひと時となりました。

リーズナブルで気軽に楽しめる舞妓劇場を訪れてみてはいかがですか。

松下で行われる「あきた舞妓劇場 お昼の部」についてまとめてみました。

松下あきた舞妓劇場 お昼の部

●毎週土曜日開催のランチ付き舞踊鑑賞会
※最近は外国人の観光客も増え、人気が高まっているため早めの予約をお勧めします。

開場 11:30
開演 12:00
閉場 13:30
料金 税込6,000円(ワンドリンク付)

※完全予約制。当日予約不可。
※ワンドリンクは、秋田の地酒、ビール、ソフトドリンク等から1杯選べます。

https://akitamaiko.com/

■秋田文化産業施設
「松下」

 住所:秋田市千秋公園1-3
 電話:018-827-3241

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