12月のはじめ、これまで乗ったことのなかった小海線と、食べたいと思っていた憧れの駅弁を目指して日帰りの鉄道旅に出かけました。
澄んだ冬空の下、ローカル線の魅力を味わう心温まる一日になりました。
小淵沢から旅がスタート
今回の日帰り旅は、「大人の休日倶楽部パス」をフル活用するために、山形・新潟旅行の前々日に組み込んだプチ鉄道旅行。まずは小海線の始発駅、小淵沢を目指します。
小海線は小淵沢~小諸を結ぶ全長78.9キロの高原路線。
清里には車では何度か訪れたことはありましたが、列車での旅は今回が初めて。
標高の高い場所を走る「八ヶ岳高原線」としても知られ、車窓からの景色に期待が高まります。

八王子駅を8時34分発のあずさ5号に揺られること1時間20分で小淵沢に到着。

ここでの大きな目的のひとつが、前々から食べたかった “あの駅弁” を手に入れること。
列車が少し遅れたため、次の小海線10:07発に間に合うか急いで改札を出ます。何とか無事に購入し窓側の席に座って、いざ出発です。
鉄道最高地点へ!高原列車の旅が本格スタート

小諸行きの普通列車はキハ110系の2両編成(キハ110 119+112)、定刻どおり小淵沢駅を出発。

今日は朝から天気が良く車窓には気持ちの良い青空が広がっています。
小淵沢を出ると、線路は大きく右にカーブしながら標高を上げていきます。
列車は次第に森の中へと分け入っていき、甲斐大泉を過ぎると勾配もきつくなりますが、低速ながら力強く進んでいきます。

そしてしばらくすると清里に到着。近くに清泉寮などかある有名な観光地でもあり、乗客のほとんどが下車しました。



清里を出てさらに登り進めると、ついに日本の鉄道最高地点(1,375m)を通過。

そのすぐ先にある野辺山駅は、標高1,345.67m、日本一高い場所にある駅として有名です。

千曲川沿いを下り、ローカル線の風情を満喫
さて、ここからは標高を一気に下げる急な下り勾配が続きます。
車窓左に天狗山が見えると線路は大きく左に転回し、ここから先は千曲川沿いの走行となります。

このあたりは乗客も少なく、車窓の景色と相俟ってのんびりとしたローカル線の鉄道旅感が味わえます。

海尻付近では川の流れも急になり、車窓の景色もダイナミックに変化。

松原湖駅の六角形の待合室や、線名にもなっている小海駅の素朴な雰囲気も印象的。


青沼駅を過ぎたあたりで、左手に突如現れるロケットのような建物は?

何だろうと調べたら、佐久市稲荷山公園にあるコスモタワーという宇宙に関する施設のようです。
やがて中込駅に着きます。沿線の駅としては比較的大きく、中核駅といえるでしょう。
乗客数の関係でしょうが、中込-小諸間の列車運用も多いですね。

反対側のホームにはキハE200形2両が停車していました。
世界初のハイブリッド車両であり、この小海線でしか見られない車両です。

このあたりは完全な住宅地となり、やがて小淵沢から2時間弱で佐久平に到着しました。
新幹線に乗り換えるため、この駅で降りて小諸へ向かう列車を見送ります。

ちなみにこの佐久平駅、北陸新幹線と小海線が立体交差していますが、在来線の駅が新幹線の駅の上を跨いでいる全国でも珍しい構造なんですね。


お楽しみの駅弁を堪能
せっかくのパス利用。このまま東京に戻るのはもったいないので、長野、松本経由で戻る計画です。
佐久平12時25分発のあさま609号で長野着が12時46分。
駅で買った缶コーヒーを飲みながら、約20分の短い新幹線乗車でした。
長野からは篠ノ井線で松本に向かいます。あらかじめえきねっとで予約していた指定席券を駅の券売機で発券して13時ちょうど発のしなの14号に乗り込みます。
もちろん、日本三大車窓を楽しむために進行方向左側の窓席を確保していました。

しなの14号は静かに長野駅を発車しました。
そして、いよいよお待ちかねの駅弁タイム。小淵沢駅で手に入れた駅弁の登場です。
その駅弁とは「高原野菜とカツの弁当」です。なにしろ駅弁には珍しく、レタスやきゅうり、セロリなどの生野菜がたくさん盛り付けられているのが特徴です。


チキンカツとともに念願の駅弁をおいしくいただくことができました。
松本でひと息、そして帰路へ
篠ノ井駅をでると次第に登り勾配となり高度を上げると、車窓左手に善光寺平の景色が広がります。特急のためスピードも速く、姨捨駅も通過してしまうので、じつくりと見ることはできませんが、以前姨捨駅に下車して見た景色を再び拝むことができました。

そして、長野から1時間弱の乗車で松本に到着。

名古屋に向かって走り去る列車を見送ってから、一旦駅から出てみます。

松本駅には何度も来ているので見慣れた光景ですが、やはり信州に来たという実感はわきます。できたら信州そばでも食べたいところですが、先ほど駅弁を食べたばかりなのでパス。代わりに駅前のマックでひと休み。季節限定のいちごマックフルーリーを食べながら、帰りのあずさ号までの時間を過ごします。
駅に戻り、14時50分発のあずさ38号で帰路に。
小海線乗車と名物駅弁を目的とした日帰り旅でしたが、大人の休日倶楽部パスを有効活用して信州まで足を延ばし、有意義な1日を過ごした鉄道旅となりました。

