2025年3月のダイヤ改正で、JR北海道からキハ40の定期運用がほぼ消滅することが決まっており、その最後の雄姿を見届けるべく、今年で4年連続となる北海道冬の鉄道旅に出かけました。
今回はJR北海道のキハ40とはお別れの旅となるため、写真や記事数を多めにしました。
グルメ情報も盛り込みましたので、よろしかったら最後までお付き合いください。
キハ40お別れ乗車の旅へ
今年も「大人の休日倶楽部パス」を利用した鉄道旅です。例年どおり1月末に設定があったので、この期間に3泊4日の旅程を組みました。
今回は初めて日曜日の出発としましたが、新幹線はこれまたいつもの「はやぶさ1号」。

東京駅発6時32分は朝早いのですが、北海道での1日目を有効活用するにはこれに乗るに限ります。
早速エキナカの「祭」で、「東北福興弁当」を購入。ただ値段を見ると、税込なんと1,780円!
駅弁も値上がりしたものですね。「大人の休日倶楽部パス」の提示で10%割引が救いです。

大宮駅を過ぎると、ビールとともに「東北福興弁当」いただきます。

昨年は第11弾でしたが、今回は第12弾に更新されています。幕の内的な弁当ですが、東北の食材がふんだんに使われているのがうれしいですし、旅の気分も高まります。

車窓の景色を見ていると、朝方は天気が良かったのですが、北に進むにつれ雲が多くなっているので、今日は太陽が望めそうにありません。
青函トンネルを抜けて北海道入りをするとあたりは真っ白、雪もちらついているようです。

はやぶさ1号は若干の遅れで新函館北斗に到着しました。今日はまず北斗9号で森まで行き、そこから大沼公園まで引き返して、さらに森まで戻ってお昼にする予定です。
JR北海道は、2024年春から、道内の「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」の各特急を全車指定席化しています。「大人の休日倶楽部パス」では特急の指定席利用は6回までとされているため、3泊4日ともなると、特に前記特急の短区間乗車は慎重に検討する必要がありますね。
(パスでの立席乗車は可能ですが、指定席1回分の使用とされますので注意!)
はやぶさ1号から北斗9号への乗り換え時間は12分ですが、3分ほど遅れたこともあり、足早に在来線のホームに移動します。
去年この北斗9号はメチャクチャ混んでましたが、今年もかなりの混みようですね。車内放送によれば、本日の指定席は満席とのこと。
外国人の姿も多く見かけますが、アジア系というよりも今年は欧米系の方が多いように感じます。
森駅からの予定変更
キハ261系の北斗9号は定刻の11時32分に森駅に到着し、停車時間もそこそこに札幌に向けて走り去っていきました。

森駅に降り立つとかなり雪が降っています。

ここから去年と同様、11時52分発の4832Dで大沼公園へ向かう予定でしたが、発車準備をしていたのはキハ40ではなく、キハ150でした。

この4832Dで大沼公園へ向かうか思案しましたが、キハ40でなく雪も降っていて景色も望めないので断念し予定を変更することに。これも冬の鉄道旅あるあるです。
森→駒ヶ岳駅間は、天気が良ければ駒ヶ岳の雄大な景色を見ながら、キハ40の力行を楽しむのが醍醐味なのですが、それを味わえないのが断念した理由です。
これにより、森駅から長万部に向かう列車に乗るまで2時間半近く森駅に留まることになりました。
まあ、そう決めた以上はゆっくり過ごすことにしましょう。
キハ40に乗れなかったものの、留置線にはキハ40が止まっているのを発見。

近くによってみると、キハ40 1800が雪の降る中、ディーゼルエンジンのアイドル音を響かせて待機中です。この1800車には一昨年お目にかかっていますが、今年初めてキハ40に会えたことは何よりうれしいですね。
さらに、12時28分に終点である森駅に到着する4833Dがキハ40ではないかと睨んでホームで待っていると、予想通りキハ40の2両編成が森駅に到着しました。

この1833Dに新函館北斗から乗っていれば、1時間近くキハ40の乗ることができていたのですが、これも結果論なので仕方ないですね。

到着した4833Dはキハ40 1801+1805です。やっぱり2両編成はいいですね。

お客を降ろした列車は留置線へと引き上げていきました。
森駅でキハ40見学

さてまだ1時間以上あるので、駅を出て昼飯としましょう。

もともと駅前の「東光亭」に行く予定だったので、店前まで行くと本日休業とのこと。
事前の調べで日曜日は営業のはずだったのですが…。後日、「X」を見たら、1月13日から20日までお休みだった模様。
他に店を調べている時間もなかったので、去年も行った「次郎長ラーメン」まで足を運びます。

寒さをこらえ雪の降る中10分ほど歩いて店に到着。味噌ラーメンで体があったまりました。
森駅に戻り、次に長万部まで乗車する823Dを待つ間、留置線に留まっているキハ40を見に行きます。
留置線には、当初から止まっていたキハ40 1800のほか、さきほど4833Dで森に到着した1801と1805の2両も止まっています。

このようにキハ40が3両揃ってみられるのもあとわずかだと思うと感慨深いものがあります。
しばらくすると、キハ40 1800が留置線から4834Dの函館行となって入線してきました。
この列車で函館方面に戻る時間的余裕はないので残念無念!

長万部行の列車に乗るべく1番線で待っていると、「RED BEAR」ことDF200の牽引する長大な貨物列車が通過していきました。

長万部から一路札幌へ
823Dがキハ40であるとの僅かな期待を持ちましたが、やはりこの列車もキハ150でした。

やはり、というのは、道南地区(函館-長万部間)のキハ40の運用はすでに函館-森間に限られ、森-長万部間(函館-長万部間通し列車を含む)はすでにキハ150にその座を明け渡していると考えていたからです。
また、森-長万部間は乗客が少ないせいか、キハ40の時代から1両での運行で、今回乗る823Dもキハ150の単行でした。
この823Dでのんびりと1時間ほど乗車して長万部に到着。


長万部からは北斗13号が自慢の高速エンジンを唸らせて札幌に向かいます。
札幌駅には5分ほど遅れて17時30分過ぎに到着しました。
「狼スープ」に再チャレンジ
札幌駅に着くと、ホテルにチェックインする前に、昨年食べることができなかった味噌ラーメン専門店の「狼スープ」に向かいます。
去年は閉店時間前に着いたにもかかわらず既に店が閉まっていたので、今年も食べられる保証はないものの、とくかく店に行ってみることに。

18時過ぎに店に着くと、まだ営業していました。よかった~
店先に先頭で待って店内でも少し待ってからカウンター席に案内されます。

トッピング増しの特製味噌ラーメンは売り切れとのことでしたが、通常の味噌ラーメンとビールを注文。ビールはもちろんサッポロクラシック。
ほどなくラーメンが提供され、一口味わうと、とてもコクがあって味わい深いスープが美味。
2回チャレンジした甲斐がありました。

北海道鉄道旅の1日目は、残念ながらキハ40への乗車こそできませんでしたが、再会は果たすことができたので、2日目の明日は乗車できることを期待して初日を終えました。