前回の「登山用具|ウエア編(その1)」で取り上げたアウターに続き、今回はミドルレイヤーおよびベースレイヤーについてまとめてみました。
ミドル(ミッド)レイヤー
ミドル(ミッド)レイヤーは中間着のことですが、保温性の高いフリースから薄手のシャツまでその守備範囲はかなり広いカテゴリーになっています。
(ミッドシェルという分類もあり、防風着としてアウターとの区分も微妙です)
ミドルレイヤーは気温や天候によりアウターと組み合わせて着ることとなりますが、気候の良い晴れた日などはアウターを着ることなく、ミドルレイヤー単体で行動ができます。
以下に私の使用しているミドルレイヤーを紹介します。
フリース
前回の記事でも紹介したコロンビアの福袋にアウターとともに入っていたものです。
気温の下がった秋から冬にかけての低山ハイクや、高山での山小屋泊時の冷えた朝晩などに主に使っています。
シンプルなデザインですが、着心地が良いのでタウン着としても使えます。
もう一着、これもコロンビアですが、薄手のフリースを購入しました。
主に山小屋滞在時に使用するため、小屋泊の際にはいつもザックに入れて持参しています。
ニットシャツ
シャツとして最初に購入したのは、ファイントラックの若草色の長袖シャツです。
ファイントラックは国産のメーカーで価格は高めですが、品質が良いことからファンの多いブランドです。
素材を見ると、「ポリエステル87% 麻(ラミー)13%」となっています。
現在は販売されていないようですが、鹿の子編みになっていてさらりとした着心地です。
ファイントラックではベースレイヤーに分類されていますが、一般的には中間着の一種ですね。
登山用のシャツには吸水速乾性が求められますが、このシャツは軽量で着心地や肌触りもよいので、長く愛用しています。
春から秋の晴れた日であれば、ベースレイヤーの上にこれ一枚でほぼ用が足ります。
シャツとして続いて購入したのは、マーモット(Marmot)の青色の長袖シャツです。
マーモットはアメリカのアウトドアブランドですが、山岳地帯に生息するリスの名前に由来しています。
ファイントラックのシャツと交互に着用している感じですが、腕回りなどは多少窮屈感があるので、私としてはゆとりのあるファイントラックの方が好みです。
夏場の暑い日の行動のためにエーグルの半袖シャツもラインアップに加えました(素材はポリエステル100%)。
半袖になることにより体も軽く、気分も開放的になりますが、日差しが特に強い場合は日焼けに十分注意する必要があります。
私もそうですが、肌が弱い方にとっては、暑い日でも日差しが強い場合は長袖のほうが良いかもしれませんね。
私は持っていませんが、これらのタイプのシャツのほかに、襟とボタンのついた主にチェック柄のいわゆる「山シャツ」がありますが、仲間内でも好んで着ている人もいます。
今後一着くらいはラインナップに加えてみようかと思っています。
ベースレイヤー
ベ―スレイヤーとして唯一購入したのが、ファイントラックの「ドライレイヤー ベーシック(旧名:スキンメッシュ)」です。ファイントラックでは「ドライレイヤー」と分類しています。
低山から高山まで、登山に行くときには必ず着ています。
登山中は大量の汗をかきますが、このアンダーウエアにより、汗冷え・濡れ冷えを軽減させてくれます。吸水速乾性のミドルレイヤーと合わせることで快適さがアップします。
長く使える一着なので、試してみてはいかがですか。
その他のシャツ
綿生地のシャツは汗が乾きにくいため、登山には不向きです。
ただ綿は肌触りがとても良いため、山小屋での滞在時や下山後の着替えとして着るとリラックスできますので、できたら持参したいですね。
以上、ミッドレイヤーとベースレイヤーについて紹介しました。
特にミッドレイヤーは各メーカーからいろいろなタイプが発売されています。
ショップやネットでお好みのブランドのミッドウエアを調べてみるのも楽しみですね。