【キハ40を追う~道南・青森・秋田編(Vol.5)】五能線でGV-E401系とキハ40系の双方に乗車

鉄道

道南・青森・秋田編の鉄道旅の3日目は、五能線と男鹿線のキハ40に乗車し、ダイヤ改正前の乗り納めとなる1日です。今回の記事は、まずは五能線におけるキハ40についてです。

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青森を出発して五能線へ

3日目の予定は、青森駅をスタートして、弘前から五能線に乗車をした後、秋田に移動して男鹿線でのキハ40往復乗車にて、今回の鉄道旅の締めを行なうこととしました。

当初の計画では、五能線でキハ40を乗り継いで終点の東能代に向かうことを考えていましたが、旅行期間中、折から五能線の「設備強化工事」に伴い一部列車が運休となっていて、キハ40運用列車もその対象となっていたため、全区間乗車は諦め一部区間の乗車にとどめることにしました。

ホテルをチェックアウトしてから、前日の「UGUISU」ではなく、近くのドトールで軽い朝食を済ませて青森駅へ。青森駅のホームで待っていると、E751系秋田行特急「つがる2号」が入ってきました。この列車でまずは弘前に向かいます。

青森駅に入線するつがる2号

9時4分発の「つがる2号」は定刻の9時38分に弘前に到着。
五能線の列車時刻まで少し時間があったので、一度改札を出て駅前に出てみます。

弘前駅ビル

前年にも訪れたので見覚えのある景色です。今年も「桜ミク」は健在のようですね。

「桜ミク」がお出迎え

1番線のホームに戻ると、701系の青森行普通列車が発車するところでした。発車メロディーの「津軽じょんがら節」が流れると列車はゆっくりと出発していきました。

発車待ちの701系

続いて乗車する10時23分発の2826Dが入線してきました。車両はGV-E401系の単行です。実はこの2826Dがキハ40系による運用であれば、この2826Dで深浦まで行くつもりでしたが、GV-E401系だったので、代案として考えていたのが、この2826Dで陸奥鶴田まで行った後、折り返しの2527Dにキハ40を期待する計画です。一つ先の五所川原まで行かないのは、2826Dと2527Dとが五所川原駅同時発車のため、2527Dに乗れなくなる可能性があるからです。

新鋭のGV-E401系
GV-E401系の車両側面

2826Dは定刻に弘前を出発して軽快にスピードを上げていきます。北海道のH100形と同様、これからの時代を担う新型車両で、乗り心地も良いので利用者には喜ばれると思いますが、ローカル線旅を愛する身にとっては旅情がなくて寂しい気持ちです。クロスシートがあるのがせめてもの救いですが。

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陸奥鶴田駅にて折り返し

2826Dは津軽平野のリンゴ畑を快調に駆け抜け、前年に訪れた五所川原のひと駅前の陸奥鶴田に着きました。駅名は「むつつる」ですが、町名は「つる」のようですね。

陸奥鶴田駅を出発する2826D
陸奥鶴田駅の駅名表示板

折り返しの列車までは15分、しばし駅前に出て様子を見てみます。

陸奥鶴田駅の出入口
陸奥鶴田駅舎

観光案内板には、見所として津軽富士見湖がクローズアップされています。後で調べてみたら、津軽富士見湖に架かる「鶴の舞橋」が有名だそうで、写真で見ると確かに美しい光景です。機会があれば訪れてみたいものです。

鶴田町観光案内板

時間も近づきホームで上り列車を待っていると、やってきたのは期待通りキハ40です。

陸奥鶴田駅に入線する3連

車両はキハ48 1550キハ48 544キハ40 521の3両編成でした。先頭車両には津軽線で見たのと同じく「ありがとう キハ40・48形」と書かれた五能線仕様のヘッドマークが掲げられています。また、中間の2両目は首都圏色ですが、このキハ48 544は2015年12月に男鹿線色から塗色変更された車両です。最後尾のキハ40形に乗り込み、弘前までの乗車を楽しみます。やはり、何度乗ってもこの独特の感覚は変わらなく、旅に来た感覚に浸れますね。

途中の川部駅に着くと、鉄道ファンと思しき多くの人が下車し、向かいのホームに到着した奥羽本線の青森行649Dに乗り換えるようです。この649Dは、奥羽本線で青森駅に顔を出す唯一のキハ40系列車だからです。おそらく終点の青森まで乗って記念の乗車とするのでしょうね。

さて、川部を発車すると終点の弘前まで残り少しの乗車となります。途中に一駅「撫牛子(ないじょうし)」という難読名の駅がありました。知らないとなかなか読めないですよね。

難読駅名の撫牛子駅

五能線でのキハ40乗車はこの1本だけとなってしまいましたが、3両編成のキハ40系列車は久しぶりでしたので、十分楽しむことができました。
列車はスピードを落とし、ゆっくりと弘前駅のホームに到着しました。

弘前にてキハ40の名残を惜しむ

「鉄子」さんを含めた何人かの鉄道ファンが、それぞれ今着いたキハ40系車両を名残惜しそうに眺め、そして写真に収めています。

弘前駅に到着した2527D
車両側面に掲出されたオリジナルステッカー
オリジナルデザインのサボ
首都圏色のキハ48 544

2527Dはしばらく停車後、エンジン音をうならせて引き上げていきました。

回送で引き上げるキハ40の3連

さて、キハ40系列車を見送ったのち、前回の青森鉄道旅の時に出会った「大鰐温泉もやし」がまた食べたくなったので、弘前を出発してから大鰐温泉駅に下車し、食事をしてから秋田方面に向かうこととしました。

「大鰐温泉もやし」を再び

12時42分発の普通654Mに乗り、大鰐温泉駅に着いたのが12時55分。秋田行の特急「つがる4号」の発車時刻13時30分までには戻らなくてはならないので、あまり時間がありません。前回食べた「ランチとそうざいの店なでしこ」での「おおわにレトロポークの塩麹セット」も捨てがたいですが、今回は「大鰐もやしラーメン」を食べてみたく、駅に隣接した観光施設「鰐come(ワニカム)」に急ぎ足気味で向かいます。

鰐comeの正面入口

施設内にある「お食事処 、花リンゴ」で、早速に「大鰐もやしラーメン(しょうゆ)」を注文。さほど時間を待つことなく、お目当てのラーメンが運ばれてきました。大鰐温泉もやしのシャキシャキとした食感を味わいながら、おいしくいただきました。

「大鰐もやしラーメン(しょうゆ)」

食べ終わってまだ少し時間があったので、前回行った店(なでしこ)の前まで行ってみましたが、ご健在のようで何よりです。またいつか来ますからね。

前年に訪れた「なでしこ」

大鰐温泉駅に戻り、閑散とした待合室ではあまり待つことなく、発車時間も迫りホームへ移動。
13時30分発の「つがる4号」に乗り込み、これからキハ40の待つ男鹿線へ向けて出発です。


今回の記事はここまでです。次回は、今回の鉄道旅でのキハ40最後の乗車となる男鹿線です。

>>【キハ40を追う~道南・青森・秋田編(Vol.6)】へ続く

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