7月某日の土曜日、雨上がりの天気の良い日を狙って日帰り登山へ出発です。
地元の山仲間2人を伴い、行先は富士の雄大な裾野を見渡せる越前岳に決定。
越前岳について
越前岳は静岡県裾野市にあり、愛鷹山塊の最高峰の山です。
愛鷹山塊は黒岳、越前岳、呼子岳、鋸岳、位牌岳、愛鷹山などの連山の総称ですが、その中で一番北側に位置し、標高は1,504mあります。
愛鷹山塊では富士山に一番近いとあって、富士山を間近に見られる山として人気となっています。
登山コースの紹介
今回はマイカーを利用し、登山口である十里木高原から越前岳に至り、さらに黒岳方面に縦走し、富士見峠から下山するルートにしました。縦走ルートとしたため、下山口から登山を開始した十里木高原の駐車場へはバスで戻る必要があります。
十里木高原から登山スタート
早朝6時前に自宅を出発し、マイカーで同行者を拾ったのち、東名高速で裾野ICで降り、下道を通って8時40分に十里木高原駐車場に到着。土曜日とあって駐車場は結構埋まっていましたが、2~3台分空いていたので駐車できて一安心。
準備運動をして早速登山開始。電波塔までの迂回コースもありますが、直登コースを選択しスタート。
のっけから階段状の急坂が続き暑さも手伝って汗が吹き出します。
10分ほどの登りで展望台が見えてきました。
この展望台からは、富士山の広大な裾野を一望できてなかなか見ごたえがあります。
少し雲がかかっていますが、目の前に遮るものがなく眺めはGOODですね。
電波塔を過ぎると傾斜が緩み、視界が開けると登山道の先には越前岳の山頂が見えてきました。
さっきまで晴れ渡っていたのに頂上付近の雲行きがあやしいですね。
スタートから1時間ほどで馬の背の休憩場所に到着。ここからの景色も良いのでしょうが、ガスがかかって展望がありません。一服したのち先を進みます。
樹林帯に入ると本格的な山道となります。登山道を登るにつれ、足元がだんだん悪くなり歩きづらくなってきました。
深く掘れ落ちた登山道は場所によっては体がすっぽり入るぐらいの所もあり、おまけに前日に降った雨のせいで粘土質の土が登山靴にまとわり厄介です。
掘れた道から這い出て脇道を進む場所も多く、歩きにくいこと、このうえありません。
悪路を登り詰めて登山口から2時間弱でやっとのこと越前岳の山頂に到着しました。
この頃には山頂から見る富士山は雲の中にすっぽり隠れてしまい残念。
ただ眼下の相模湾の様子ははっきり見て取れます。
黒岳へ続く縦走路へ
山頂にしばらく滞在したのち、富士見台をとおり黒岳方面に至る縦走路へと進みます。
急坂を下り20分ほど行くと富士見台に到着です。開けた場所ではなく、北側から少し景色が見えるスペースがありますが、ここでも富士山の姿を拝むことができませんでした。
ここは昭和13年に発行された50銭紙幣の図案に採用された場所とのことです(説明看板あり)。
狭い場所ではありますが、ここで腰を下ろして昼食タイムとしました。
越前岳の頂上からは来た道を引き返す人がほとんどで、縦走路を歩いてくる人はまばらです。
なので狭いながらもゆつくり休むことができました。
昼食後、再スタート。
縦走路を歩くこと1時間ほどで、黒岳に至る道と下山道との分岐である富士見峠に来ました。
下山後登山口の駐車場まで戻る
黒岳登山はパスし下山を開始。
下山路早々はなかなかに急な道が続き、ロープや梯子の箇所もあるので慎重に下ります。
そして縦走路のゴールである山神社登山口に到着しました。
さて、ここからはバス通りまで出て、バスで十里木高原まで戻ることになります。
予定通り十里木行きのバスに乗ったのですが、このバスはサファリパークに寄り、更に国道をはずれ北に向かったので大丈夫かと心配しましたが、どうやら別荘街を経由して十里木に向かうルートのようで、大回りしたものの、無事十里木バス停に着きました。
十里木バス停からは歩いて5分ほどでマイカーを停めた十里木高原駐車場に戻ってきました。これにて越前岳への日帰り登山を終えました。
登山ルートと所要時間
アクセス:(公共交通機関) JR御殿場駅から十里木行きのバスで約40分(富士急バス)
所要時間:十里木高原駐車場・・・馬の背・・・越前岳山頂(約2時間30分)
越前岳山頂・・・富士見台・・・富士見峠・・・山神社登山口(約2時間)
※十里木バス停から十里木高原駐車場までは徒歩約5分