10年前、思い立って一人で訪れた西穂独標。あの時はガスに包まれ、景色は真っ白。心残りを抱えたまま月日が流れ、今回は会社の同僚2人とともに、再びその頂を目指すことにしました。
西穂山荘に泊まり、今度こそ絶景をこの目で-そんな思いを胸に、1泊2日の山行が始まります。
新穂高ロープウェイで登山口へ
今回の山行はマイカーでの往復旅。同僚2人を拾い、中央高速、長野自動車道経由で奥飛騨温泉を目指します。
松本インターを下りて、山道を進み安房トンネルを越えて奥飛騨温泉の鍋平登山者用駐車場に到着したのが11時半頃。
ここで想定外のトラブル!昨年笠ヶ岳に来た際もこの駐車場を利用しましたが、その時は予約は不要だったのですが、どうやら今年から事前予約が必要となった模様。それに支払はクレジットカードのみとのこと。カードは持参していなかったのですが、同僚の1人が持ってきており、駐車スペースもなんとか確保し、ほっと胸をなでおろします。

しらかば平駅から2階建てのロープウェイで西穂高口駅に向かいますが、昼過ぎからガスが湧いてきていて、稜線は見えるものの景色はパッとせず。

西穂高口駅に設置された展望デッキには外国人を含む多くの観光客が記念写真を撮っていましたが、雲が湧き出してきてちょっと残念ですね。

我々一行は「頂の森」を横切って登山口に向かいます。
初日は西穂山荘で宿泊

登山口から森の中へ踏み入ると、しばらくは緩やかな登山道が続きます。
先ほどの「頂の森」が観光客で賑わっていたのと違い、静かな山歩きです。
ところが、山荘までの後半はきつい登りが続きます。10年前に来た時には、そんな印象はなかったのですが、体力が落ちたのか。
途中、何度か休憩しながら、1時間半ほどで山荘に到着。

山荘には診療所も併設されているようで、何かの時には安心感がありますね。

料金を支払い部屋を覗くと、最盛期だからか、8畳部屋に8名の状態。これでは夜中にトイレにも行けないのでは。
この詰め込め状態は最近では珍しく、コロナ前に戻った印象がありますね。

夕食時間までの時間をのんびりと過ごします。
フロント近くには、映画『岳』の記念コーナーがあり、長澤まさみや小栗旬が着用したウェアなどが展示されていました。この映画は見てなかったのですが、後に観たところ、西穂山荘近辺での撮影も結構ありました。

そうこうしていると夕食タイム、生ビールとともにおいしくいただきました。

夕食後に外に出てみると、空一面に広がる雲に夕日が照らされてピンク色に染まっていて幻想的な景色です。


明日は晴れるといいな。
まずは丸山へ
翌日目が覚めると、空は晴れているようで今日は期待が持てます。

朝食をいただき外へ出てみると快晴。晴れ渡った空と雲海が広がっていて何とも気持ちが高揚しますね。

支度を整え6時半に山荘を出発。
少し登ると一気に視界が開け、南には焼岳とその先に乗鞍岳、西には笠ヶ岳が雲海から顔を出しています。


そしてさらに少し進むと丸山に到着。東側の眼下には上高地も見て取れます。

初心者の方はこの丸山までで引き返す人も多いようですが、この景色を見るだけでも満足でしょうね。


上を見上げると、これから進む独標までの登山道がはっきりと確認できます。

それでは、独標へと向かいましょう。
丸山を出るとしばらくはつづら折りの道が続きます。足元は石を敷き詰めた登山道になっていますが、時折石がずれることもあるので、気を付けながら歩みを進めます。
ある程度急坂を登りきると、休憩できるスペースがあり、この先は岩場となることから、ここでヘルメットを装着。
いよいよ独標へ
ヘルメットを装着してしばらく進むと、独標の取り付きに辿り着きます。

ここからは気を引き締めてマーキングに従い岩場を登ります。

一歩一歩着実に足場を確認しながら慎重に登り進めると、独標に到着。

独標の頂に立つと、目の前には雲一つない青空と、連なる穂高の峰々。

西穂高岳からジャンダルムや奥穂高岳の頂、さらに吊尾根から前穂高岳へ続く稜線が、まるで絵画のように広がっていました。10年前には見られなかったこの景色に感動。


とにかく今日はこの快晴のもと、山の魅力を同行者とともに味わうことができました。
しばらく独標でからの景色を堪能したら、慎重に岩場を下りて西穂山荘に戻ります。
途中、丸山からの眺望で、笠ヶ岳の雲海も取れて、山容全体が眼前に映りました。

下山後のラーメン&温泉
西穂山荘に戻ったのは9時過ぎ。楽しみにしていた「西穂ラーメン」の提供が9時からなのでちょうど良いタイミングでした。
西穂山荘といえば有名な「西穂ラーメン」。醤油と味噌がありましたが、まよわず醤油を選択。今日の絶景登山も手伝って、とてもおいしくいただきました。

山荘を後にしてロープウェイへ戻ります。
この頃からガスが湧き出してきたため、ラッキーな時間帯に登れたことに感謝。
駐車場に戻り向かったのは、日帰り温泉ができる「槍見館」。

この槍見館は、蒲田川沿いに幾つかの露天風呂があり、解放感は抜群。

2か所の露天風呂を楽しんで、登山の疲れを癒しました。

快晴の空の下、仲間とともに歩いた西穂独標への道のりは思い出に残る山旅となりました。
次はその先の西穂高岳へ。あの稜線の向こうに、また新たな感動が待っている気がします。


