秋田再訪旅の2日目は、これまた5年前と同じく男鹿半島の「なまはげ」に会いに行きます。
JR男鹿線「ACCUM」で男鹿へ
ホテルでの朝食バイキングで腹を満たし、秋田駅7時41分発のJR男鹿線で男鹿駅に向かいます。
男鹿線は愛称「男鹿なまはげライン」と名乗っているとおり、完全になまはげ推しですね、

現在の男鹿線の運行車両はすべてACCUMことEV-E801系。
非電化区間を走るため、従来の気動車に変わり蓄電池電車が採用されています。
ホームにはすでに2両編成の車両が発車時刻を待っています。

赤鬼・青鬼よろしく2両の車両はそれぞれ赤・青の塗色によるデザインです。
なお、車内に設置されたパネルで、走行中は蓄電池にて走行していることが確認できます。

左手に海岸線が現れると、海沿いにずっと風力発電の支柱が立っているのが印象的ですね。
途中の脇本駅でなまはげラッピングの上り列車とすれ違いました。

後で調べると、この「なまはげラッピング」車両は1編成のみで、2024年12月1日から2025年2月28日(予定)までの間の期間限定運行のようです。
1時間弱の乗車で終点の男鹿駅に到着しました。

駅舎から出ると結構雪が降りだしています。
早速、予約していた乗り合いタクシーの「なまはげシャトル」の乗り場へ急ぎます。
しばらくすると 他の乗客も乗せて目的地へと走り出しました。
男鹿真山伝承館でナマハゲ実演
訪れる目的地は「男鹿真山伝承館」です。
5年前にも来ていますが、とても印象的だったので今回の同行者にもぜひ勧めたく再訪となりました。
男鹿真山伝承館のある真山エリアに9時15分過ぎに到着。

ここ伝承館では、なまはげの伝統行事を忠実に再現した「ナマハゲ風俗学習講座」を体感できます。
伝承館の開館時刻9時30分まで入口前でしばらく待つことに。

開館時刻となり、入り口から入ると趣のある囲炉裏を通って “体験” 部屋へ。

ナマハゲの語源は「ナモミを剥ぐ」という言葉がなまったもので、ナモミとは囲炉裏にあたりすぎて手足にできる低温火傷(火斑)のことで、それを剥いで怠惰を戒めるのがナマハゲです。
女性によるナマハゲの説明が終わると、いよいよナマハゲ問答が始まります。
まずは家のご主人と案内人の「先立」との会話から始まります。

ご主人の承諾を得ると、ウォーという唸り声とともに、部屋の前でシコを踏んで2体のなまはげが乱入。

「泣く子はいねがー」「怠け者はいねがー」と部屋中を歩き回るので、いきなりビックリ。
この回には子供はいませんでしたが、小さい子供がいたら怖がって泣き叫ぶでしょうね。
ご主人がなまはげさんたちをなだめ、料理とお酒でもてなします。

なまはげは「なまはげ台帳」を見ながら家庭での様子を戒めます。

最後にご主人に対して躾をしっかりするよう伝えて、また来年来ることを約束します。
最後に「来年も皆さんにとって良い年でありますように」と温かい声をかけていただき、再びウォーとうなり声をあげながら退出していきました。
なまはげさんが落としていったワラを拾って持ち帰ると幸運が訪れるとか。
伝承館での実演が終わったら、隣接する「なまはげ館」へ足を向けます。

なまはげ館では、男鹿の歴史、なまはげの由来や伝統などが学べるようになっていて、男鹿の各地区のなまはげが一堂に展示されていますので一見の価値はあります。


ゆっくりと見学したのち、帰りも予約しておいた11時10分発のなまはげシャトルで男鹿駅に戻ります。
道の駅「オガーレ」で昼食
男鹿駅に戻ると、昼食をここ男鹿で食べるか、秋田駅に戻ってからにするか思案しますが、次の列車まで少し時間があったので、男鹿駅周辺で食べることに。
向かったのは駅近くにある道の駅「OGARE(オガーレ)」、その中にあるレストラン「東洋一の海岸線にある男鹿のレストラン」です。

「男鹿の塩ラーメン(男鹿産ブリの唐揚げ付き)」をビールとともにいただきました。

昼食を男鹿で済ますことができたため、秋田からの新幹線を予約していた列車より早めることになり、駅員さんにお願いして5名分の列車変更をお願いしました。


12時17分発の列車で秋田に到着したのが、13時10分。
秋田駅でお土産を購入して、14時14分秋田発のこまち32号で帰路につきました。
2日間を通して5年前とほぼ同じルートを辿る旅程でしたが、また新鮮な気持ちで楽しむことができましたし、同行の仲間も皆が満足した秋田旅行でした。
この感動をぜひ皆さんにも味わっていただきたいと思い、ご紹介した秋田旅行をお奨めします。
【詳細版~秋田再訪旅】(完)